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2話 幼少期2

休日なので連続投稿をするか予約投稿用のストックを作るか迷います。

シリアス成分がありますので、1話と同じく読み飛ばし可です。


 おまるに乗って、色々済ませて、背伸びをしてやっと届くレバーを引く。


 水の流れる音がして、手を洗って、はい完璧。


 おっと、忘れてた。どうもこんにちは。名も無きちびっ子Aです。

 一人でトイレに行けるようになりました、やったね。お座り、はいはい、立ちはなんなくできた。毎日じたばたしてたからかな? それと、今までははっきり見えなかったお目目も良好であります。指はそれなりに器用に動かせるし、前はあったけど歩いてるときに転んだりもしなくなった。

 つまりは結構成長したんじゃないかと……まず1歳は超えてるね。声に関しても、それなりに話せるんじゃないだろうかなぁ、と。自分で発声して満足するだけで、誰かに聞かせたことはないですけどね。

 そうそう、母親だけど。自分で歩けるようになってからは、ご飯の作り方とトイレの仕方を教わった。名前は教えてもらってないけど、母親の顔を間近で見た感じ、目の下に隈があった気がした。気がしたというのは、お化粧でそれが隠れているからだ。それにどことなく疲れているような気もする。


 ははーん、さてはお母さま、疲れすぎてそこまで気が回ってないなぁ? 全く困ったお母さまだこと。いや本当に。


 まぁつまるところ、歩けるようになって自由に動けるようになったこと以外は、今までとあんまし変わらないということかな。

 あとは……母親がいないときの過ごし方とかかな? 軽い運動と、お歌の練習とかです。

 まず軽い運動だけど、じたばしていた頃は全く気にならなかったんだけど、自分で歩くようになってから気づいたのだ。


 この体、体力がぜんぜんない。


 運動不足とかじゃないはず。少し歩くだけなら大丈夫だけど、長時間歩くとすぐに歩き疲れてしまう。

 というのも、一度家の外に出たことがあるのだ。キッチンにあった台を利用してドアノブを捻って開けて。住んでいるのはマンションらしく、下の方からは子どもの声が聞こえたので遊べる場所もあるっぽい。まぁそこまでだったけど。ドアは閉じたら開けられないために靴を挟んでいるし、階段近くまで歩いただけで息切れを起こしたのだ。


 壁に手をついて休憩して、お家に戻ったのだ。

 それ以来はお家の中を歩き回ったり、足踏みしたりといった軽い運動で体力作れないかな~と頑張っている。

 ちなみにテレビは無い。お家の間取りは1LDKで、玄関から廊下には向かい合うようにお風呂とトイレの扉があって、その奥に壁付けられたキッチン、低めテーブルとソファーが置かれたリビングダイニング、キッチンの反対側の壁にお母さまの寝室だ。

 はっきり言って暇すぎる。体力作り以外にすることが全く無い。お母さまの部屋を見たけど、あったのは看護師免許の勉強のための本と、大学で使ったっぽい参考書だった。

 無いよりはマシだから読んでるけどね。前世のおかげで読めるし、参考書についてもそれなりに解ける。でも頭が上手く回らないから、複雑な計算とかは無理だけども。


 とまぁそんな生活が数ヶ月続いて。我が家に新しい人が現れた。現れる前からお母さまの目の隈が少ーしだけ薄くなったきがしないでもなかったけど、ちゃんと関係はあったみたいだ。


 お家に来たのは知らない男の人。お母さまと話しているのを見ると、アレだろうか。新しい父親とか。


 確かに良いかもしれない。二人いれば片方の負担も減るだろうし、お母さまももっと楽になるはずだ。ついでに子どもにも手が回るようになるかもしれないしね。

 まぁ、前世があるのでこちらのことはそこまで気にしないでも良いんですけどね。


 おっと、お母さまが新しい父親(?)に紹介するみたいだ。身だしなみちゃんとしてたっけ? どうもです~。


 ただソファーから立ち上がってこくん、と頷いただけだけど、かなり印象が良いらしい。


「……娘のみゆです」


 !? 今まで分からずじまいだった名前がやっとわかった……みゆか。かわいい名前ですね~。名字も教えてもらえるとありがたいんですけどね。いや、聞き逃してたパターン? それならしょうがないかなぁ。


 人生あきらめも肝心。


「それでは、本当に引き取っても良いんですね? 里親が見つかるまでの間は、こちらで預かることになります。つまり、もう会えなくなります」

「はい。育児にまで手が回らないので、引き取ってください」

「……わかりました」


 ん~??? 父親じゃない? 親を増やして負担を減らすのではなく、子を減らして負担を減らすパターンですか。

 いや、この言い方は意地悪だったかも。


 お母さまは育児にまで手が回らないから、他の里親に引き取ってもらうと……たしかに、どちらにとっても良い状況になるはず……なのかな?

 まぁ、お母さまが決めたならそれに従えばいい。自分は子どもで、決定権は親にあるのだから。


「じゃあ、みゆちゃん。行こうか」


 いつの間にか必要なやり取りは終わっていたらしい。こんな小さい頃からということは、お母さまが記憶に残らないように、とかの配慮かな? とりあえずお母さまの方を向く。久しぶり……もしかしたら初めて見るかもしれないお母さまの体は、誰が見てもわかるほどにボロボロだった。

 手入れの行き届いてない髪と肌、薄くなったように見えるもののまだまだ濃い隈。顔色が悪くて痩せすぎな体型だし、栄養も取れていないのかもしれない。


 よく生きていられるな、と思えるほどにはボロボロだった。

 父親になると思っていた男の人が手招きして、見上げたお母さまも軽く手を振っているので、男の人の元に歩いていく。


 果たしてお母さまは、幸せだったのだろうか? 夜泣きも少なく、必要最低限以外は手のかからない子どもとして過ごしたけれども、本当は迷惑をかけた方が良かったかもしれない。


 でも、これくらいは言っても良いんじゃないだろうか? せめてものお礼。お母さまから初めて貰ったものだしね。


「ママ、うんでくれてありがとう。がんばったね」


 前世があるからできることだと思う。子どもらしからなぬ発言だし、もっと大人になってからでも良いと思ったのだけど。


「っ!……ぅっ……みゆ、を、おねがい、します……」


 とても不安そうな顔をしていたお母さまを見たら、安心させてあげた方が良いと思ったのだ。そりゃぁ、自分の元から離して里親を探すくらいだ。お母さまはお母さま自身の決断を不安にも思うだろうて。


 っと、なんて偉そうなんだろうか。


 震えるお母さまを置いて、男の人と一緒に車に乗った。息切れはしなかった。

 途中にあった電信柱を見て、そこに書いてあった住所を覚える。


 また、大人になったら来ようかな。


 心地の良い揺れが続いて、気づいたら眠っていた。

 かなりの駆け足ですが、幼少期は終わりです。施設、里親に関しての設定は、想像によるものです。フィクションなので、そこにご理解頂ければと思います。


 次話から小学生となりますので、その間の軽い説明だけ。


 読み飛ばしオッケーです。


 このあと施設へ行き、里親を見つけ義理の親子となり、幼稚園へ通いすくすくと成長します。義理の両親は優しいですが基本はノータッチで、やりたいことをやらせてくれます。理由はご想像にお任せします。


 小学生編ではいくつか事件がありそれで何話かを予定しています。そのあとに中学生編ですね。

 幼稚園の頃のお話は、いつか閑話とかで書くこともあると思います。もしくは回想とか?


 なんか今回も固い文になった気がする……指摘などありましたらお気軽に言ってください。

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