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転生悪役令嬢の前途多難な没落計画   作者: 一花八華
第二章
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ちょっと待ったー!ですわ!

「第2回~秘密の恋の内緒話~!いぇーい!ドンドンぱふぱふ~♪」


「騒々しいですわよ。ルーファさん。」


 教室の窓からは、少し赤みがかった日が射し込んでくる。人気(ひとけ)ひとけのない放課後の教室。そこで(恋)愛を語らう男女。


机を挟み椅子に腰をかける私の傍に、黙って佇むハンス。その上をルーファさんが漂っていますわ。


「私の話だけじゃ、ご納得いただけないようなので、証人(ルーファ)に証言して貰うことにしました。」


 抑揚なく話すハンス。あら・・・・これ、お怒りモードでなくて?疑い過ぎたかしら・・・・ハンスの言葉、全否定して貝になってたから・・・・。だってだって色々あり過ぎて、私のキャパを大幅に超えてしまったのですわよ?何を言われても、何が何だかで・・・・。


 ハンスの言葉を信じないわけではないのよ?ただ、その、色々と頭が整理できていなくて。それに、辛かったのですもの。あら、私の勘違い?独り相撲で悲劇のヒロイン宜しく!っだなんて・・・心のダメージが大きすぎて受け入れたくないというか・・・・ねぇ。


「安心してヴィクっち!オレ、正直にしゃべるヨ!あることないこと、全部!」

「あることだけ話せ!」


飄々とした態度のルーファさんに、ハンスがギロりと睨みを効かせますわ。やだ、怖い。泣きハンスがおこハンスに属性変化(メタモルフォーゼ)よ!可愛くない!



「それでー?ヴィクっちは、ハーンスとルビちんが好きあってル。って思ってるんだってー?」


 フムフムと、顎に手をあてながら、眉間に皺をよせ弁護人(ルーファさん)は言いますわ。


「ええ・・・・だって。一週間前の休日に・・・・目にしましたわ。デートをしているのを・・・・。」


 そう。アルテで見かけた日から一週間と少し。私は心に鬱々とした気持ちを抱え、ハンスやルビアナを避けて過ごしてきましたわ。仲睦まじく話す二人を目にするのが辛くて、ハンスから逃げてましたの。・・・・先程捕まった上に、現在はがっつり拘束されてますけども。


 斜め上からの視線が痛い。後頭部にギスギスと突き刺さってきますわ。何よ!?禿げる呪いでもかけてるの!?それは、私の専売特許よ!!





「ソレ、オレもいたからネ?」


 ルーファさんが、私の言葉に返しましたわ。ええ。それはハンスから聞きましたわ。でも・・


ー異議あり!ですわ!!


「私の目には、ハンスとルビアナしか入りませんでしたもの・・・・口裏を合わせてるのでなくて?」


 そう。ルビアナは、言ってましたもの。ハンスは私に内緒にしたがっていたと。ルビアナ(愛しい人)を嫉妬深い(悪役令嬢)から護りたかったのよね。ええ。そうに決まってますわ!


「あレ?もしかして、オレ目に入らなかった?眼中になかった?ちょっと凹むナー。」


 おどけた調子で手をあげ、肩を竦めるルーファさん。


「でも、本当にいたんだヨ?それに、オレが二人を誘ったからネ。オレがハンスに頼んでついて来て貰ったんだヨ。ハンスも用事があるって言ってたからネ。」


ネー。っとハンスに呼びかけるルーファさん。ハンスは何故か顔を背けますわ。左眉だけ、くっと下がりましたわ・・・・これ、やましい事がある時の反応。


「それを利用して、ルビちんをデートに誘わせて貰ったんだ♪ルビちん、何か理由ないと誘えないし。オレと二人っきりだと断られるの目に見えてたしネ。」


・・・・ルビアナとデート?・・・・えっと・・・・それって?


「前言ったでしョ?」


フワッと風を纏いながら、私の前へと降り。顎に手を添えますわ。そうして含みのある顔を浮かべ呟きましたわ。




「オレ・・・・好きな子いるっテ。」


 


「一生懸命で、ひたむきで、たまにとんでもなく大胆な行動をとル・・・・普段は恥ずかしがり屋な女の子。」


 レクリエーションから、気になって・・・・好きになってしまった・・・・そうルーファさんは言っていた・・・・。



「もしかして・・・・その相手って・・・・」


「うん。ルビちん・・・・。ルビアナ・アマルフィが、オレの想い人。」



 驚いて、目を丸くする私の目の前には、照れたように笑うルーファさんの顔が。




「だからね。ハーンスとルビちんが好きあってると、オレも困るんだよネ。うん。」



 



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