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転生悪役令嬢の前途多難な没落計画   作者: 一花八華
第一章
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お残しは、許さなくってよ!

本日3話投下してます。


 私・・・・舐めてましたわ。


 学食って、量が半端無いのですわね。



 付け合せのサラダや添えられていたパスタ。バケットとスープで、お腹が既にはちきれそうでしてよ・・・・。


少なめにしていただいてましたけど、もっと減らすべきでしたわ。


「ヴィー大丈夫?」

「お嬢様。無理はなされないで下さい」

「ふふ。大丈夫よ。お残しなんてしないわ。そんな事をすれば、作ってくれた方や、私の為に命を散らした食材達に申し訳なくってよ」


そうよ。私、絶対お残しなんて致しませんわ。絶対に完食しましてよ。最後にクリームコロッケを残していますもの。


 最後に好きな物を食べて終わる。そのモチベーションさえあれば、私、頑張れますわ!


「ヴィクトリア。食べ切れないのか。仕方のない奴だな」


ーひょい。ぱく。


「え?」

「俺様が手伝ってやる。感謝しろ」


もくもくと口を動かすオズワルド(俺様)・・・・

私のお皿から消えたクリームコロッケ(至宝)


「何をなさいますのーーー!!この馬鹿皇子ーーー!!!」

「はっ!?誰が馬鹿だ!!お前っ!!」

「貴方の事がでしてよ!!なんて事をしますの!?私の・・・・私の・・・・私の最後のクリームコロッケが・・・・」

「腹がいっぱいだとか言うから、手伝ってやったんだろうが」

「あれは、最後の楽しみに取っておいたのですわ!」



酷い・・・・酷いですわ。オズワルド皇子(貴方)・・・・私に何の恨みがあって?


「どうせ食べるなら僕の野菜を食べてよ。オズ」


うんざりした顔で、腹黒が一向に減っていないサラダをつつきますわ。


「グレイ。一口も食べてないじゃないか」

「・・・・。」

「野菜嫌いなのかー?」

「別に。今はそんな気分じゃないだけ」


ハンスとレオニダスの言葉に、腹黒はしれっと返していますわ。

その割りに、ほんっとうに嫌そうな顔をしますわね。


「ご馳走様」

「グレイ?お前残すのかよ?」

「・・・・お金はちゃんと払ってるんだ。残そうがどうしようが僕の勝手だろ」


まぁ!貴方!だめよお残しなんて!


「ダメです!残すなんて!」


そうよ!


「食材にも、作ってくれた方にも失礼です!」


そう!感謝の心が足りなくってよ!腹黒!食べられる事が当たり前では、ないのですわ!


「嫌いな物も食べれないと。ほら、グレイ先輩。口を開けて下さい!」


「・・・・」


「先輩」


「わかったよ。ルビアナ嬢」


ーぱく。シャムシャム・・・・んぐ。


「うげっ。やっぱり生臭い」


口元を歪め思いっきり顔を顰めてますわ。


「ほら、ちゃんと食べれるじゃないですか。残りも頑張りましょう」


ルビアナ(天使)が、優しく微笑んでいますわ。ルビアナ・・・・悪魔を甘やかしてはだめよ。善意をどんな仇で返されるかわからないわ。


「ーん。じゃ。ルビアナ嬢食べさせて」

「へ?」

「え?だって今、食べさせてくれたじゃない。1度したなら、2度も3度も一緒だろ?」

「はひ?」


にこーっと腹黒が笑いながら、ルビアナの腕をガシッと捕まえましたわ。



ほら見なさい!やっぱり悪魔は悪魔ですわ!!


「ほら。食べさせてよ。あーん」


 顔を真っ赤にさせ目を回すルビアナを、悪魔は愉しそうに見つめていますわ!ほんっっとうに性格が悪すぎでしてよー!!!


「ほらグレイ。食え。俺様が直々に食わせてやる。ありがたいだろ」

「ちょっと。オズ。なんで君が」

「食事に時間がかかりすぎなんだよ。お前、これじゃ何時までたっても見回れないだろ」


 ぐぐぐと無理矢理に、悪魔の口をこじ開けますわ。グッジョブ!グッジョブでしてよ!オズワルド皇子!!



「男に食べさせられても、嬉しくないんだけど」

「でしたら、私が突っ込んで差し上げましょうか?」


オホホ。私も追い討ちをかけて差し上げてよ?



 うふふ。嫌がるグレイ様のお顔。あら、こうして見るとイケメンも割と悪くないわね。

嫌がる顔(この顔)は、嫌いでなくてよ?

オーッホッホッホッホッホ!!


「アクヤック嬢・・・・なぜこんな時に限って、僕の顔を頬を染めて見つめるんだい?」

「私、初めてグレイ様の顔が好ましく感じましたわ」

「へー。あまり嬉しく感じないのは何故だろう」


「なっ!?ヴィクトリア!お前までグレイの顔が好きなのか!お前もやっぱり美人(美形)がいいのか!?」


「いえ、私イケメン(美形)には、興味ありませんわよ?」


私が興味あるのは、ソコメンのハンスだけですわ。


「ああ。顔で靡くようなら、とっくに俺様に屈服してるか・・・・」

「自惚れもそこまでいくと、敬服に値しますわね」


「褒めるな。何もでんぞ」


褒めてませんわ。


そんな事より


「さぁ。グレイ様。お口をお開けになって。私自ら運んで差し上げますわ。ほら。あーん」


さぁ、もっと嫌がるお顔を私にお見せになって?


「嫌、ヴィクトリア!お前はしなくていい!これは、俺様の役目だ!」


くっ!オズワルド皇子!貴方もこの嫌がらせをやりたいのですわね!?取り合いですわ!負けませんわよ!!


「うーん。アクヤック嬢か。欲しい反応じゃないのがなー・・・・」

「あーでも」


 チラッと、ハンスとオズワルド皇子に目を向け、腹黒はふふっと笑いましたわ。


ナニを考えてらして?


「うん。アクヤック嬢食べさせてくれる?オズより君の方がいいや。あーん」


「グレイ!お前!!」


「そうですね。お嬢様。グレイ様に食べさせて差し上げましょう。まずは、私がお手本をお見せしますね」

「え?ハンス?ちょっと待って?君がまさかそんなはんの・・・・むっむぐぐぐっ」




ハンスの活躍で、無事お残しもなく皆が完食できましたわ。





 ああ。正直この面子で食事は、二度とごめんでしてよ。




閲覧ありがとうございます。


ご飯に何話もかけてすみません。

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