what a day!!
本日2話更新しています。
覚悟を決めて、教室の扉を開けますわ。
さぁ!フィロス・インカ!ご対面ですわ!全面対決ですってよ!オーッホッホッホッホッホッホ!!
ーバン!!
ーピシャアアン!!
「ふわわわっ!?」
扉を開けた瞬間、私の横を、しなる何かが走りましたわ!
「うわっ!?鞭かよ!!」
「お嬢様!大丈夫ですか!!」
ハンスが慌てて私の前に立ちますわ。
「入学早々に遅刻とは!弛んでいるぞ!貴様等ぁ!!」
雄々しい声が響きましたわ…。ハンスの背中越しから、恐る恐るその人物を確認しますわ…。
「ハンス・アバランシェ!レオニダス・フロム!ヴィクトリア・アクヤックだな!」
ーピシャアアン!
なっ…何ですの!?
鞭を片手に、怒号される方が…教壇に立っていらしてよ…。
眼帯。隻眼。斜めに切り揃えられた黒いボブヘアー。白い肌に真っ赤なルージュ。
その格好は…軍隊?黒い長めのコートに、ヒールの高いブーツ。胸元は、大きくあいていて、スリットの入ったミニスカートから覗く網タイツが…似合いすぎてましてよ!?
ーピシャアアン!
ひっ!また鞭が飛んできますわ!
「愚図愚図するなぁ!この愚鈍共!さっさと席に着け!これ以上待たせるようなら、罰則を課すぞ!」
「はい!!」
「すみません!」
「ごめんなさい!」
「私の命令には、イエスだ!やり直せぇ!」
「「「イエッサー!!!」」」
おかしいですわ?体が直立不動し、口から勝手に言葉が出ますわ??
「よぉしっ!5秒で席に着けぇえ!!」
「「「イエッサー!!!」」」
ザザザザ!ガタガダガダ!ズザザザ!
慌てて席に着き、前をみますわ。
おかしい。おかしいですわ。此処は、アルファフォリスですわよね?魔法学園アルファフォリスで間違いないですわよね?
いつから、軍隊になりましたの???
私、いつの間に軍隊に入隊しましたの??
「男7名。女3名。計10名。…全員揃ったな。」
教壇に立つ、隻眼の女傑がその紫色の瞳で私達を見回しましたわ。
えっ?全員?
たった10名ですの?
女子は、3名しかいませんの??
見回して確認したくとも…この方が怖くて、顔が動きませんわ。まるで蛇に睨まれた蛙でしてよ?あぁ…私達…此処で頭から丸呑みされてしまいますのね…。
「私の名前は、ジゼル・シャーウッド!貴様らの教官だ!」
「Mrs.シャーウッドと呼べ!」
ギロリと睨まれ…誰も身動きできませんわ。
「ひよっこ共ぉお!返事わぁあ!!」
「「「「イエッ…サー!!!!!」」」」
ーピシャアアン!
としなる教鞭に、全員の身が震えましてよ!
これ…本当に、乙女ゲームですの!?担任教師が、女傑だなんてウキペディアにありませんでしたわよ!?担任は、魔術師で攻略対象では、ありませんでして??
おかしい…色々とおかしくってよ…。
「問題児ばかり集めたEクラスだが、私が教官だ。貴様等を一年で矯正してやる。光栄におもえ。」
ピシャッっと鞭を手元でたたむと、Mrs.シャーウッドが告げましたわ。
も・ん・だ・い・じ?
今、問題児を集めた…そう仰いまして?
「私は、鬼神として名高いジゼル・シャーウッドだ。貴様等に、最高の教育を施してやる。」
ニヤっと口元を緩め、妖艶に笑うMrs.シャーウッド…背筋にゾクゾクとしたものが走りましてよ?
「私の紹介は、終わったな。後は貴様等で勝手に交流しろ。私は忙しい身でな。失礼する。」
カッカッっとヒールの音を響かせ、勇ましくご退場なされますわ…
「ああ。そうだ。クラスの班長を決めねばならなかったな…。」
扉に手をかけたMrs.シャーウッドが、こちらに振り返りましたわ。…視線を合わせてはだめよ…合わせたら…コロサレマスワ…。
冷や汗が、滝のように流れますわ。
嫌だわ!私…ありえないくらい汗が…えっ?これ…水??
私の周りが、水浸しになっていきますわ!?
ええぇえぇええぇぇぇえ!?
「ーヴィクトリア・アクヤック…お前…魔力が暴走してるぞ。」
呆れた声で、Mrs.シャーウッドが私に声をかけましたわ。ああ、これ、魔力の暴走ですのね。余りの恐怖に、私ったら。落ち着きなさい。落ち着くのよ。私…。
深呼吸をし、すぐに放水を止めますわ。
Mrs.シャーウッドは、それを見て頷き、視線をまたクラスへと向けましたわ。
ほっ。助かりましたわ…。
「…ハンス!」
「ハンス・アバランシェ!!」
「はっ!」
「貴様をこのクラスの班長に任命する!」
「イエッサー!!」
「この中で、精神的にも大人なのは、貴様だからな。ヴィクトリア…お前は、副長だ。いいな?」
「はひ!?」
「…私の命令には、イエスと言ってるだろうに…まぁいい。ヴィクトリアは、その格好をどうにかしろ。男共には、刺激が強すぎるようだ。」
ニヤリと笑い、それじゃあな。っとMrs.シャーウッドが、去っていきましたわ。
…まさに、嵐のようでしてよ…。
「…ハンスと私が…班長と副長…」
問題児だらけのクラス…その責任者…。
なんて事なの…。
ブルッと寒気がしますわ。
「お嬢様。その…」
「え?」
「これを羽織って下さい。そして、すぐに寮に戻り着替えましょう。」
顔を少し赤らめたハンスが、私にブレザーを被せますわ。
「どうして?」
「…どうしてって…ご自身の胸元を…」
ハンスの視線を追い、胸元をみますわ。
ー…。
胸元…濡れたせいで透けてますわね。
私、13歳にしては発育が宜しくてよ。大人っぽいとよく言われましてよ?ただし…【外見は】…という言葉が、くっついてきますけども…。
アルファフォリス学園の制服は、男子はダークグリーンのブレザーですが、女子は白を基調としたセーラースタイルですの。とっても可愛いのですわよ。可愛いのですが…
白は、濡れると透けますわよね?
ええ。
ー…。
透け透けで、色々と目も当てられない状況でしてよ!!
「ひゃああぁあぁあぁぁぁあ!!」
ーバチーン!!!
「ー痛っ!お嬢様!何故!?」
羞恥のあまり、ハンスの頬をはたいてしまいましたわ!
何故!?
何故ですって!!
それは、私が言いたいですわよ!!
本当に今日は、なんて日ですのーーーーー!?
閲覧ありがとうございます。
なんて日だ!!!




