表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生悪役令嬢の前途多難な没落計画   作者: 一花八華
第一章
PR
16/107

スキルと称号

本日2話更新しています。


「お嬢、あったばかりの俺の事を、そこまで考えてくれるんだな!正直、近寄りづらい感じしてたけど、優しくていい奴なんだな!」


ー…。


「また、何かあればアドバイスしてくれよ!あんたに言われるとやる気でる!」


 塩対応をした筈ですのに・・・



ー何故ですの?

貴方…確か、優しく褒めて認めて励まして、好感度上がるタイプですわよね?ウキペディアにそうありましてよ?

私、飴は差し上げませんわよ?鞭のみのスパルタでしてよ??


これ、好感度上がってませんこと?


尻尾!尻尾の幻影が見えますわ!

私に向かってブンブンと横に揺れる、お馬鹿犬の尻尾が!!!


なんですの!私、貴方のご主人様になんてなりません事よ!


お馬鹿犬の躾、矯正だなんて面倒事ごめんですわ!!


ヒロイン!ヒロインは、何処ですの!?今こそ出番でしてよー!


きぃいぃ!!肝心な時に役に立たない、ヒロインと残念ウキペディアめ!


「なぁ、お嬢、ハンス。俺と友達になってくれよ。俺田舎からでてきたばかりで、友達まだいなくてさ。」


「あんたらすげーいい奴だし、気に入ったし、友達になってくれると嬉しいんだけど。」


照れくさそうに頬を赤らめるレオニダス。

うむむむむ。よっ…よろしくってよ!


私も、その…色々とあって(主に山猿皇子が原因で)…友人が少なくってよ。


「そうね…貴方がそこまで、どーしてもっとおっしゃるのでしたら…友人になって差し上げても宜しくってよ!オホホホホホホ!」


「おう!是非!宜しく頼む!」


  再度差し出された手を、恐る恐る握ってみましたわ。歳の割に、ゴツゴツとしていて硬い指の節…。レオニダスは、ハンスの手も掴むとブンブンと嬉しそうに振りましたわ。


ちょっと!お馬鹿犬!少しは加減なさい!

痛い!痛いですわ!腕が痛い!!


「あっヤベ!早く教室に行かないとな!」

「いそぐぞ!お嬢!ハンス!」


そう言って、レオニダスは廊下を駆け出しましたわ。


「レオニダス!廊下を走るのは、お止めになって!!」


先程言ったばかりというのに!このお馬鹿犬!後でお仕置きですわよ!まったく!!


「あー。懐かれちゃいましたね。」

「…そうね。」

「お嬢様は…ほんと…昔から変わりませんね。」


レオニダスの背中を見つめ、ハンスがため息を溢しますわ。


何よ?

貴方だって、懐かれてるじゃない?

友達宣言をした事に、何か問題でもありまして?


「貴女は、貴女自身の事をよくわかっていらっしゃらないんですよ。」


  少し責めるような視線を、私に向けてきますわ。私が私の事を一番わかっていましてよ!意味がわかりませんわ!?


「天然人たらし…って言ってるんです。」

「なっ!何を人を節操無しのように!!」


 それは、ヒロインの固有スキルですわ!私、人に嫌われた事はあっても、好きになられた事なんてなくってよ!現にオズワルド皇子然り、家のメイドやコック長然り、運営()然り…愛を囁き続けた貴方ですら、私に靡いてくれないじゃない。


…やだわ。

何故か泣けてきたわ。


  大丈夫。私には、たった今、私を慕うレオニダス(お馬鹿わんこ)という友人ができましたもの!


それにブルーテスお兄様だって、私の味方で私を愛して下さっているわ!


  嫌われっ子な悪役令嬢でも、好意を持ってくれる人間はいるのよ!その事を人たらしと言われるのであれば、私は、人たらしという称号を喜んで享受致しますわ!!


「人に好かれる事を、人たらしと言うのでしたら、私は人たらしでいいですわ!」


つん!っと顔を背け、不貞腐れてみますわ。

ほんっと、ハンスは私に厳しいですわ。

私が人たらしなら、貴方…たらしこまれなさいよ。

私がたらしたいのは、貴方だけでしてよ?


「それを側で見続ける、俺の身にもなって下さいよ。」

「嫌なら、見なければ宜しいのではなくて?」

「それができれば、苦労してない。」


ムッとした表情で返すハンス。納得いきませんわ。


「私の気持ちを受け入れてくれない癖に…私に向けられる好意は、…見たくもないのですわね。」


  酷い人ね。私だって、嫌われてばかりじゃ悲しいのですわよ?一番欲しい、貴方の気持ちが手に入らないのですもの…。その上、全てに拒絶されたら…流石の私も強くあれませんわ。


「…申し訳ありません。」

「…いいのよ。ハンス。」


わかってるわ。

貴方が、私を嫌ってはいないって事は…。

好きでいてくれているのかは…わからないけど。


ああ。駄目ね。しんみり落ち込むのは、私らしくありませんわ!


私は、いつだって、この美しい顔をあげて不敵に無敵に前向きに。心のままに最善を尽くすのでしてよ?


いつか必ず振り向かせ、手にいれて見せますわ!


そうよ!とろっとろにたらし込んで差し上げてよ!


だからハンス。貴方、首を洗ってまってらして?

私、そんじょそこらのしおらしいご令嬢じゃなくってよ。よろしくて?


オーッホッホッホッホッホッホ!




ありがとうございます。


ヒロイン固有スキル&称号【人誑し】を手に入れた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ