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やがて世界は黒く染まる  作者: どこかの黒猫
第2章 旧共和国領解放作戦
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第12話 黒を戻す。

お久しぶりです。どこ黒でーす。今日から少しづつまた更新していこうと思います。


どうするか。


どうするも何も無い。

眼は使う。

だが、眼は最大で使用できる時間が限られている。

故に、決定的な一撃のみに目の力は使う。


しかし、今の身体能力ではあのバケモノ並の力を得たクロエと渡り会えない。


なら、どうするか?


「グルルゥァアアアア!!」


冴詠を自分の心臓に突き立て、遺物の融合率を一気に高める。

ある種の暴走状態。

そして、その暴走を理性で制御する。


黒音の肉体が異形の姿へと変化する。


『視た』限り、クロエは手遅れではない。

まだ戻すことは出来る。


ならどうするか。答えは簡単。

荒療治だ。

つまり、いつものだ。


相手が能力を維持できなくなるまで叩きのめす。


フ―――――と揺らめくようにゆっくりと黒音の姿が消える。

しかし、それは視覚的にそう見えているだけで、実際はゆっくりなどでは無い。


現に、人間の動体視力では追いつけないほどの速度で黒音はクロエに接近、全ての指が剣へと変化した右腕で、勢いよく切りつける。


地面に5本の線が広がり、衝撃で地面が揺れる。

が、クロエには当たっていない。


避けられた。だが、避けられることも込みで考えて攻撃を放った。なのに避けられた。クロエが予想と異なる軌道を描いたのだ。

原因は何か。なるほど腕か。


異能の腕がクロエを投げ飛ばし、無理やり軌道を変更している。

なるほどこれならば黒音の予想を超えた動きを可能とするだろう。


振り抜かれた腕が、寸分違わず黒音に向かって放たれる。

何かしら異質な空気を纏っている、範囲攻撃の類か。


だが、こちらもその力は人外の域にある。

背中に何本も生えた剣を駆使して、手足を使わずにその場から飛び退く。


そして、クネクネと自在に折れ曲がる剣を触手や鞭のようにしならせながら攻撃する。


それらを異能の腕で殴りつけることで軌道を逸らし、クロエが真っ直ぐ突っ込んでくる。

鞭の類の武器は正面から来る的に対しては効果が低い。

ならばと、5指を横凪に振り払う。


射程距離のある斬撃が空を切り裂き、クロエに迫り来る。

だが、それを異能の手のひらで吹き散らすと、クロエは相も変わらず突っ込んでくる。


(どういう事だよっ!)


黒音の斬撃は、アスファルトの類をバターのように切り裂いてかなり高位の防御手段ですら簡単に砕く。

それをいくら異能の腕とはいえ、殴って吹き散らした?

意味がわからない。


目と鼻の先まで迫ってきた拳を軽々とかわし、黒音は懐に潜り込む。

あの巨大な腕ではリーチの短い密接戦は苦手に違いないと踏んで黒音はそるぞれが剣となっている五指を突き出す。


それを無意識なのか、左腕を犠牲にすることで防御、さらにぐいっと剣を押し込んで抜きにくくする。

固く握りしめられた右の拳が黒音に炸裂、腹を貫通して内臓がぶちまけられる。


だが、それは悪手だ。黒音は左手でクロエの右腕を掴み、クロエを思いっきり蹴り飛ばす。

体制が崩れたと同時に背中かは触手のように生えた剣でクロエの右腕を切り飛ばす。


再生能力があるのかないのかを見極めんとして様子を伺い、そして新たな右手が生え始めるのを確認して黒音は攻撃を再開する。


再生能力はある。それも、失われた腕が生えてくるほどのものだ。


ならば、様子見は終わりだ。


「解除。」


ス――――と黒音の姿が異形のそれから元へ戻る。

そして、髪の毛が白くなり、長髪になる。

右目に紋様が浮かび上がり、右手に大鎌を携える。


『目の力』を全開にした姿だ。


「『書き直し(リライト)。』」


爆発がなんの予備動作もなく連続的に巻き起こり、クロエを吹き飛ばしていく。

そして、吹き飛ばされている途中で重力が急に強まってクロエが地面に叩きつけられる。


クイ、と黒音が手招きすると、クロエが地面を削りながら黒音に近づいてくる。

クロエは異形の腕でもがいてはいるが、お構い無しだ。


鎖が周囲からどこからともなく現れると、クロエを雁字搦めに縛り上げて空中に磔にする。


が、クロエの力量もかなりのもので、ギチギチと鳴る鎖は今にも引きちぎれそうだ。


だが、そんな暇は与えない。


トン、とクロエの胸の中央に指先を当てる。

次の瞬間、ボン、と小さな音が鳴って、クロエの中央から右胸にかけて大きな穴が空く。

妙にみずみずしい音ともに中身が吹き飛び、クロエの全身から力が抜ける。


異能の巨腕は霧散して消え、姿も元通りのものに戻っていく。

大きな傷も、再生して既に大穴は塞がり始めている。


「これで一件落着、か?」


結界は元の状態に戻っているし、戦闘も全て終了した。

後は、戦闘の後始末をした後にこの街を整備するだけだ。


「後始末が大変だな。」


あと、整備が終わったなら遺跡の調査もしなくてはならない。



―――――1週間後


「さて?鬼が出るか、蛇が出るか……。」


結界をはった市街地の近く、発掘された遺跡への入口は地下にあった。

何でも、この街ではよく鉱石が発掘されるらしく、その採掘作業中に見つけたらしい。


「結構な犠牲を払ったんです。いい情報が得られる事を期待してますよ。」


「そうだな……。それはそれとして、なぜ校長までついてきたんだ?」


「おや?ダメでしたか?」


「ダメということは無いが………。」と黒音は呆れる。

まぁ、同行メンバーに関しては特に何も言うまい。


ちなみに、クロエやアリス達はお留守番だ。

彼女らは精神療養といった名目で1週間ほど休暇を貰っている。


あの後、クロエは何事もなく目を覚ました。

特に体にも異常は無いようで、本人にあの時の記憶は無いようだった。


クロエの血液サンプルはとってあるので、後で何を注射されたのか検査する必要がある。


「…………中に何があるのかは分からないんだよな?」


「まだ調査すらしてなかったからね。」


「じゃ、入るぞ。」


魔照灯とよばれる、光る性質を持つ魔石を利用した懐中電灯のようなものを携えて、暗闇の中に足を運ぶ。

中は広いが、迷路のようになっている訳ではなく、ただ大きな球場の部屋があるだけだ。

そして、その中心に何か書かれた石碑がある。


「…………世界、共通言語………!?」


それは、もう無いはずの言語だ。

はるか昔。まだ黒音が人間だったころ、今はもう終焉に呑まれて消えた世界で使われていた言語。


もう無いはずだ。

だって、他ならぬ自分が、終焉へと至らせたのだから。

最後の戦いには勝った、だが、負けた。

最後の最後で、終焉はとめられなかった。

それをよく知っているからこそ、この言語がここにあるはずがない。


その言語は、新しい世界では引き継がれなかったからだ。


「色褪せない世界をここに。」


世界共通言語で、それを話す。

すると、暗かった遺跡の中を光が照らし、まるで外のように部屋の中が明るくなる。


「希望、そのひとつをここに記す………?」


それを読み上げた途端、文字の羅列が空中に浮び上がる。

そして、黒音はそれらを読む。


書いてある文章は、こうだ。


天は、ココロを知った。

天はひとつとなり、世界は九つに分かたれた。

わかたれた世界に創造は解き放たれ、終焉は閉じ込められた。

それでも、天は希望を世に解き放った。

今度こそ、色褪せない世界を創るために。


「…………これは、この世界に関する記述では無いようだが……?」


というか、意味がわからない。


「…………どうやら、この世界も一筋縄では行かないようだ。」


えーと、お久しぶりです。前作にあたる黒白の心の方にも書いたんですけど、まぁぼちぼちと更新し始めて行こうかなと思います。


まぁこちらは色々ストックがあるので更新できないことは無かったんですけど、どうしても戦闘シーンとか自分が考えている重要なシーン以外は中身の薄いものになってしまう感じがしてなかなか投稿する気になれないという自体になってました。


まぁ、結局どうしようもなくて、ちょっと適当な作りの感じもしますが投稿することにしました。

ちなみに、この第2作は、この作品が終わった後に投稿する予定の第3作目の繋ぎのようなものになります。

なので、重要なシーン以外はどうしても作り込みが甘かったり、また初めての異世界的な作品と言うことで手取り足取りといった形になりますが、後々修正を加えていく形にしようかなと思います。


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