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ヒトラーとロリ総統

1945年4月30日 ベルリン地下壕(総統大本営)

アドルフ・ヒトラーは己のこめかみに銃口をピッタリつけ、引き金を引いた…

「総統! おい!みんな来い!総統が倒れている!」「頑張ってください奥様!」

「総統!しっかりしてください!総統!」「頭が見えてきましたよ!あともう少しです!」「早く医務室へ運べ!総統は亡くせない!」「力んで!奥様後は足だけです!」

「おめでとうございます。元気な女の子ですよ」 (なんだ…この体は?確か私は自害したはず…それに見慣れない建物と天井だ…私は、私はどうなってしまったのだ!)

それから3年の月日が経過した。どうやらこの世界は私の元いた世界とは違う世界のようだ…それを異なる世界と書いて異世界と呼ぼうか。この世界にもいくつかの国があり、私はそのうちの1つの国の領主の娘だそう。収めている土地は広いとはいえなかったが貴族の家に生まれたことはいいことだと私は考えている。

「本などの娯楽の類はないものか…」 そう探していると図書室のような場所に着いた。手が届く範囲から適当に本を拾って見る。

「炎の魔導書…?」その本に書かれている言葉は知らない言語だが私も肉体や脳は異世界人のそれなはずだ。なんとか読める。 本を開け、読んでみる。この本は火の精霊やら炎魔法やら意味のわからない言葉が並んでいた。いくつかわかったことがある。それは、この世界では神が実在するとして崇められており、神の力(以後神力と呼称)が空気中に漏れ出し、それを空気中に漂う生物のようなものが異常に吸収したものが精霊で魔導師や魔法使い(魔女のようなものだろうか)は精霊を通して魔法という技を行使するようだ。しかし巻末に書かれてあった呪文なるものを何度読み上げても発動できなかった。おそらく発動には年齢や信仰、精神力などが条件となっているのだろう。おそらくは年齢か信仰だ。他の本も漁って見るがよほど貴重か重要なのかは知らないが地図や歴史書の類のものは見つけることができなかった。しかし何より気になるのはこの屋敷に鏡が全く見当たらないことだ。洗面台にもなかったことからこの世界の鏡はよほど高価なものだと考えられる。今の私にできることはそれくらいだ。次に調べるのは運動能力が発達する頃にする。

3年後

6歳になった私は外出してみることにした。外からこの屋敷を眺めて見るとなかなかに大きいことがわかる。この広さならまだ探索できていない場所もありそうだ。

…これまで言及するのは避けていたがやはり気になる。この体にはないのだ。男の象徴とも言える「あれ」が その代わり小さな小さな胸ならばあるが…。

そんなことは置いておいて屋敷を取り囲んでいる塀に到着した。どうやら出入り口には兵士がいて荷物検査も兼ねられているようだ。まだ6歳の私は塀より奥へは行くことを禁止されているがおそらく街が広がっているため誘拐などの危険があるのだろう。街を調査するのは10歳を超えてからにする。それまでは歴史や地理などの勉学に取り組もうと思う。そろそろ鏡の一枚くらいあって欲しい。なんせ自分の姿が確認できないのだから。床屋にならあるかもしれない。しばらくは床屋を目標にしよう。

4年後

ついに10歳になった。親から街への外出許可が降りる年だ。そこで母に鏡の場所を聞いてみた。すると母は不思議そうな顔をしてこういった「鏡?なにそれ?そんなのなくても光の魔法があるじゃない」と問い返されてしまった。しかし10歳になった今も魔法は使えず、精霊の存在も感知できない。そこで一つのある疑念が浮かび上がった「何かの儀式が必要なのではないか」と そうなのであれば儀式はいつ頃おこなわれるのだろうか。そう考え込んでいると母が「大丈夫?」と心配そうな顔で尋ねてくるので「いやいつ魔法が使えるようになるのかなって思って」と一般的な少女を装って聞いてみた。すると10歳になった年の最後の日に儀式があり、そこで神力を与えられることで初めて妖精の神力と共鳴して魔法が使えるようになると言うではないか。

その儀式はどんなものなのかなぜ行われるのかと質問したところ2つの答えが得られた。 

1.儀式は国民全員が神に祈りを捧げ、平和を祈るもの 

2.儀式の目的は神力を補充し、魔法が使えるようにするために行われる。

とのことだ。儀式までは街について調べることにしよう。

街に繰り出すと屋台がほとんどで屋台には肉や野菜、果物、魚などの食料と盾や剣、槍、弓矢などの武器を売っている店があった。服装が周りと違うからか通れば半数がこっちを見る。気味が悪くなったので一度屋敷に戻ることにした。戻ると昼食が用意されていた。メニューはサラダと鶏肉、シチューやパンもあった。栄養バランスも整っており、完食した後は勉強だ。まだこの世界は馬車が走っているような技術水準であり、魔法を使っているが故、技術進歩がだいぶ遅れているようであった。勉強の後は昼食と同じような夕食を食べ、風呂に入り、眠りにつく…今日はここまでにして明日は街を一周してみよう。

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