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2年A組 宮木奏の疑惑について  作者: 結城 からく


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4/8

音声記録の書き起こし001

 み、宮木……。

 どうしてここにいるんだよ。


「ん? 高校生が高校にいるでしょ。何かおかしいことでもあるの」


 村が総出でお前を探してたんだぞ。

 それで見つからなかったんだ。


「あー、ごめんね。ちょっと森を冒険してたら迷子になっちゃって。明け方までずっと歩き回ってたんだよね。それで見つからなかったんだと思うよ。それで、どうしてみんなであたしを探してたの?」


 ……言わなくてもわかるだろ。

 お前はよく知ってるはずだ。


「そういう勿体ぶる喋り方ってキモいからやめた方がいいよ。何の話かまったく分かんないし。ほら、周りのみんなも気まずそうにしてるじゃん。迷惑だよ」


 う、うるさいっ!

 お前が細井のおじさんと江積さんを殺したんだろうが!

 とぼけてないで白状しろよ、殺人鬼め!


「えっとさ、ホソイさんとかエヅミとかって誰? いきなり怒鳴られても意味わかんないんだけど。説教する前に説明してよ」


 二人とも村の人間だ。

 細井のおじさんは山で撃ち殺されていた。

 江積さんは海で魚を口に詰め込まれて窒息していた。

 村の人間は家族みたいなものだから、殺すなんてありえない。

 犯人はよそ者のお前しかいないんだよ!


「何それ、ウケる。全然根拠になってないじゃん。村の人間は家族だから? 家族だからこそ憎しみが生まれて殺すきっかけが出来るんじゃないの?」


 そ、それは違う。

 村のみんなは仲が良いんだ。

 ちょっと喧嘩することはあっても命を奪うほどじゃない。

 だからお前が快楽殺人に手を染めたと考えるのが自然で――。


「うっわ、結論ありきのゴミ推理じゃん。無自覚にやってるならマジでヤバいよ、病院に行きな? しかもそのスマホ、盗撮してるよね。普通に犯罪じゃん。狂ってるのはそっちでしょ」

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