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164 続いて、皇帝の部屋に突入!

「第一皇女殿下、何をしていらっしゃるのですか!いくら問題を起こしたからと言って第四皇子殿下を引きずっていくなんて大問題です。それに、テクネー王妃なんてもってのほかですよ。あなたは他国の王妃様なんですから、そんなことをすれば第一皇女殿下よりも問題です。」


護衛は必死に彼女たちを止めようとしているが、それは逆効果と言ってもいいのかもしれない。


「そんなことは気にしないクネ。こいつに何かして問題になるんだったらそれでもいいクネ。帝国との戦争なんて上等クネ!」


どうやってもテクネー王妃は第四皇子を許すことが出来ないのか、戦争をするの一点張りだ。


「良いですか、これは帝国を守るための仕方ないことなんです。この愚弟がやったことはコーカリアス王国に対しても無礼なことですし、テクネー王妃に対しても迷惑をかけたのです。


もしも、ここで帝国がこれを許してしまえばそれこそ、オリクト王国と帝国の戦争が始まってしまいますよ。私はこの戦争を止めようとしているだけなんです。


この愚弟の命一つで戦争が回避できるのであれば安いものです。もともと、こいつがまいた種なのですからこいつの命を使って戦争を止めることなど問題がありません。」


しまいには第一皇女でさえもテクネー王妃の戦争という発言を逆手に取り、第四皇子を連れていくことに対しての大義名分としている。


「そう言うことクネ、もしも明日、こいつの葬儀が行われないのであれば我々の国は帝国に宣戦布告をしてやるクネ。」


こうして、二人は護衛の制止も聞かずに第四皇子を連れて行ってしまうのであった。




そんな二人が第四皇子を連れて行ったのは皇帝のいる部屋だ。もちろん、二人が第四皇子を連れてきた理由など一つしかない。


「お父様失礼します、明日、この第四皇子の葬式を行うので出席をしていただけますか?これもお父様に出席していただいたら草葉の陰で泣いて喜びます。」


「そうクネ、こいつの生前はろくな育て方をせず、親としての役目をはたしていなかったのだから、死後くらい親の務めを果たすクネ。」


二人は相手が皇帝であるというにもかかわらず、あまりにも無礼な態度で接している。それくらい、二人は頭に血が上っていたのだ。


冷静に考えればテクネー王妃など、外交という面で見れば皇帝を貶すような発言を行っているが本人にはそのつもりがない。そんな二人をしり目に、皇帝は目を見開き、今まで引きずられてきた第四皇子はいつまで経っても二人に連れてこられた理由が分からず、騒いでいるのだった。


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