104 例の黒い奴
「オーナー!で、で、出来ました!例のものができましたよ!やりました!」
ある日、クレハが領主しての仕事を行っているとルークが勢いよく、部屋へと入ってくる。最近では領主としての仕事は代わりの文官がやってきたため,少なくはなったが領主が行わなければならない仕事はまだまだ多い。
そのため、未だアルケーの街にクレハ商会を展開することはできていなかった。また、クレハ商会で元々販売していた商品をここでも販売しても良いが、クレハとしては新しくオープンするにあたって新商品を販売したいと考えていた。
しかしながら、領主としての仕事を優先していたため、新しい商品を開発するアイデアが思いつかないでいた。そんな中、ルークが嬉しい報告をもたらした。これが、ここアルケーで新たにクレハ商会をオープンさせるきっかけとなるのであった。
「ほんとですか!ルーク、完成したものはありますか?」
「これです!味を見てもらえますか?見た目などは以前にオーナーから聞いていたものとなっていますが・・・。」
クレハはルークから例のものが完成したと聞き、本当に自身の想像していたものと同じものかを確認する。ルークは初めて見る製品なため、本当に完成しているのか不安になり、恐る恐るクレハに味見を頼む。
「これは、・・・完成していますよ!私の想像していた味です!まさか、本当に完成するとは、すごいですよ!」
クレハは嬉しさのあまり、ルークに抱き着いてしまう。この製品の完成はクレハにとってそこまでの存在なのだ。
「オ、オ、オ、オーナー。近いですよ。」
「へっ、あっ、ごめんなさい。あまりの嬉しさに我を忘れていました。」
クレハは自分がルークに抱き着いていることをようやく理解し、すぐに離れる。何とも言えない気まずさから、二人とも黙ってしまい目を合わせるのが恥ずかしい。
「で、ですが、本当によくやってくれましたね。王妃様から塩の製造を依頼されたときに思い付いた商品ですが、仕込んでから完成まで、まさかここまで時間がかかるとは思いませんでした。やっぱり時間はかかるものですね。」
「僕も話には聞いていましたが、まさかここまで時間がかかるとは思っていませんでしたよ。というかこれ、食べても大丈夫なんですか?作り始めてからこれだけ時間がたっていると腐っていませんか?見た目も、僕が生きてきた中で見たこと無いような色をしていますし。真っ黒ですよ?」
「まぁ、初めて見ればそう見えるかもしれませんが、これはいろいろな料理に使うことができるんですよ。どんな料理にも使うことができるんです!」
「へ~っ、これがどんな料理にも合うんですか?でもこれって元々ただの豆だったのに不思議ですよね、ここまで姿かたちが変化するなんて。」
「それが発酵の不思議なところですよ。さて、これはまだありますか?できればこの街でも商会を出店して売りたいのですが。」
「もちろんですよ!まだまだ用意しています。今でも、どんどん追加して製造してますよ。少し作りすぎですかね?」
「いえ、これは必ず人気商品になるはずです!ですので、どんどん製造していただいて問題ないです。ルーク、引き続きお願いしますね。それでは、この街にもお店を出店しましょう!ドルクスさんに頼んで人材を何人か紹介してもらいましょう。
初めのうちはその人たちの研修を行わないといけませので、あなたにお願いしてもいいですか?最近、あなたに負担をかけることばかりで申し訳ないです。」
「何を言っているんですか!僕はオーナーのお役に立てることが何よりも嬉しいんです。僕に任せてください!」
「本当にあなたは・・、今度なにかお礼でもさせてください。」
「お礼なんて必要ないのに。でも、オーナーから何かもらえるのなら嬉しいです。楽しみにしていますね!」
二人は新たな商会の店舗を開店するために、夜遅くまで話し合うのであった。その中には新たな製品を使用した料理のレシピも含まれており、ルークはまだ見ぬ料理におなかをすかせるのであった。
ライスオット帝国
宰相「陛下、お呼びでしょうか?」
皇帝「宰相、最近変な夢を見ることが多いんだ。何だか変な奴が出てきて、ぶつぶつ言っているのだが、何を言っているのか分からなくてな。」
宰相「陛下、最近働きずめですし、お疲れなのでしょう。本日はお休みください。」
皇帝「バカいえ!俺が休んだら国が回らないだろうが!」
宰相「ですが、陛下の身に何かあれば大変です。」
皇帝「たく、お前は心配しすぎなんだよ。まったく、これもすべて夢に出てくる変な奴のせいだ。」
作者「どうも~、その変な奴で~す。(;´∀`)」
皇帝「うわっ、なんだお前。どっから入ってきやがった、おい、近衛兵こいつをつまみ出せ!」
宰相「陛下、何をおっしゃっているのですか?」
皇帝「あっ、宰相には見えていないのか?」
作者「今は君にしか見えてないね、それよりも君にお願いがあるんだけど?」
皇帝「なぜ、世界の王である俺がちんちくりんなお前の言うことを聞かないといけないんだ、さっさと出ていけ。」
作者「良いのかな~そんなことを言って。僕は何でもできちゃうんだぞ、ちんちくりんなんて言われたら何をするか分からないぞ(; ・`д・´)」
皇帝「やれるものなら、やってみるがよい。このちんちくりんが。」
作者「ふ~ん(^-^)。じゃあ、地べたに這いつくばって犬の真似。お座り、お手、遠吠え。」
皇帝「な、なんだ、からだが勝手に。ワン、ワン、アウォーン!」
宰相「へ、陛下、どうされたのですか!陛下、大丈夫ですか!」
皇帝「どうなってやがる、俺に何をした!」
作者「言ったでしょ、何でもできるって。これで僕のすごさが分かっただろ。僕のお願いは聞いたほうが良いよ、そんなに難しいことじゃないし。僕のお願いはこの物語を読んでいる人に高評価とブックマーク登録をお願いしてほしんだ。皇帝である君が頼んでくれたら、みんな登録してくれるよ。」
皇帝「ふざけるな!どうして俺がそんなことをしなければならない。」
作者「君がやりたくなくても、僕の力で土下座させちゃうよ!それに、君の顔怖いから、みんなから避けられるんだよ。可愛くお願いしよう。」
皇帝「おまえ、なに・・。おい、体が勝手に・・・・お願いします、登録してくれると嬉しいぴょん(⋈◍>◡<◍)。✧♡」
作者「ぷふっ、きゃわぃ~~~。いいじゃん君、今日からそのキャラで行けば?」
宰相「なんということだ、誰か、誰かおらぬか!陛下がご乱心なされた、誰か!」
皇帝「貴様、覚えておけ、この俺をコケにしやがって、この屈辱、決して忘れんぞ!」
作者「大丈夫さ、君の可愛さはみんなの脳内フォルダーに永久保存されるから、需要があるかは分からないけど。それじゃ、バイバイ~~。」




