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〈Essay〉日常の中に在るさまざまなこと。  作者: 高峰 玲


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秋なのに?




 どうせ今年も10月ぐらいまで猛暑が続いて30℃とか35℃とか聞いてうんざりするんだろうな、と思っていた。

 ところが、いざ10月1日を迎えてみると、普通に秋になっている。


 9月に雨が多かったから?


 エルニーニョやら太平洋高気圧やらチベット高気圧やらが忖度して、日本列島を労ったから?


 わからない。

 が、涼しい秋は汗っかきの私にはありがたい。




 車から降りて気温差を感じない( 注1)まま歩いて──ふと気づいた。


 あれ? トンボが飛んでない?


 いわゆるオニヤンマは夏の生きものだけど、赤トンボは秋のシンボルのひとつだと思う。なのに、秋・10月だというのに、私の家の周囲( 注2)にも職場の駐車場( 注3)にも、1匹たりとも飛んでいないのだ。


 子供の頃、ちょっとズルして電柱に留まって日光浴してるのを捕まえたり、お散歩中のワンコが私の目を盗んでヒョイぱくしてるのを咎めたり( 注4)、そんな秋の風物詩は──どこへ行ってしまったのだろう。




   挿絵(By みてみん)














注1 夏場、ギリギリまで車の中でクーラーを浴びてから外に出ると、ムアッというかモアッというか、暑くて途端に汗が噴き出してきたのだ。眼鏡も曇った。


注2 田舎です。


注3 田舎の少し山あいです。


注4 そんなモノをむしゃむしゃしたおクチで舐められるのイヤだったので、わりと厳しく食べたら叱ってました。でも、縄文時代から人間と一緒に暮らしてきたワンコ達の本能として、自主的に自力でタンパク質を補給するためのオヤツだったんではないかと……?






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