チュートリアル
「ユウトなんでこのゲームやろうと思ったん?」
目の前にいる人物に言葉を投げる
ユウト「拙者アクションゲーム大好き侍」
ゲームのカバーを開けながら返事が返ってくる
「それは知っとるが」
ユウト「いやだってこのゲームの開発夢の国と最終幻想のコラボ作ってるとこやもん」
「おーん・・・」
ユウト「やらんの?」
「やらなかったら受け取ってないけど」
ユウト「やると思ったから貢いだみたいなところある」
「は?」
「バームーーーー砂糖ないぞーーーー」
キッチンから声が飛んでくる
バーム「おーんまーしゃーないからケーキ出すか」
ユウト「最初っから出せ?」
バーム「は?贅沢かよ」
「物乞いだぞ」
ユウト「やめろ」
バーム「イツキそこ上の棚にバウムクーヘン入ってるから出して」
イツキ「うい」
ユウト「ケーキじゃねぇじゃん!」
バーム「まだ準備できてないん?」
ユウト「えっあれ、もうセットできたんか」
バーム「せやぞ」
ユウト「はえーなぁ」
イツキ「お前が遅いだけだぞ」
ユウト「車の中で組み立ててた奴に言われたくない」
イツキ「だからこうやっておやちの準備をだなぁ!」
バーム「はよ持ってこい」
イツキ「うっすうっす」
ユウト「よし、これでできたぞ」
イツキ「ほら持ってきたぞ」
バーム「座れ座れ、はじめるぞ」
ユウト「このわくわく久々やが」
それぞれの場所に座り、コントローラーを手にHMDを被る
バーム「prodistant worldスタート!」
宇宙空間を駆け抜けるような演出の後に一つの惑星の平原へたどり着く
バーム「あれ、これキャラ一体だけか」
ユウト「説明読んでないんか、キャラは一人だけ、性別もプレイヤー固定やぞ」
イツキ「最近のゲームどれもネカマしにくくなってんな」
バーム「まぁ俺はかまわんが、でも容姿自体は大分いじれるな」
イツキ「キャラ1だし変なのにはしたくないな」
それぞれがキャラクタークリエイトに入り黙々と進めていく
ユウト「おっしゃできた」
イツキ「早いな?」
ユウト「いやまぁここの開発のキャラでオリキャラ作るときのアバター決めてるからな」
バーム「俺もこれでええや」
イツキ「俺はー・・・何個か候補作ったけどこれにするか、目の色大丈夫か?」
バーム「何が?」
ユウト「目の色が得意な魔法の色になるって書いてあるやないかーいかーいかーい」
バーム「おーん・・・ままエアロ」
イツキ「キャラクリ終わりやな」
バーム「え、外見だけ?」
ユウト「そうやぞ、あとはゲーム内でのカスタムとか動向で変化していく」
バーム「ええやん、そういうの好きやぞ」
平原からズームアウトし惑星を回るような視点になる
イツキ「スタートどこにする?」
ユウト「一番でかいとこにしようず。ホド王国」
イツキ「おけ」
ホド王国にカーソルを合わせて〇ボタンを押すことで視点が王国内の建物へ吸い込まれていく
バーム「お?このゲーム一人称視点じゃなくて三人称視点なんか、お前らどこ?」
リアルで声をかけながら最初の地点から少しずれる、人がかなり多い
イツキ「あ、おったおった。お前リアルの容姿そのまま持ってきたんか」
バーム「今時フルキャプなんて珍しくもなかろ、そういうお前もやんけ」
イツキ「ユウトは?」
ユウト「ここだぞ」
イツキ「ああ、その髪型と顔ソーシャルで見たことあるわ」
ユウト「せやろ」
バーム「ああまぁ気持ちは分からんでもない」
イツキ「それにしてもいきなり投げっぱなしか?チュートリアルとかないんか」
ユウト「あるぞ、俺らが一歩も進んでないだけやぞ」
バーム「ここ出たらすぐ消えてる人らがいるから出たらチュートリアルに転送かな」
イツキ「とりあえずいこか」
少し見渡すといくつかの大きなステンドグラスに協会のような見た目をしている内装だ
建物から一歩外に出ると他の人と同じように転送される
「流石に今日は忙しいわね」
真っ白な空間の背後から声がする
バーム「ん?案内人か?」
「そうよ、AI-No.0(エーアイナンバーレイ)、一番最初に作られた案内AIよ、れーちゃんって呼んでね!」
バーム「おーん、運がいいのやら」
振り返るがそこに姿は無い
れーちゃん「あら、案内用AIだから特に姿とかは無いわ、ごめんね」
バーム「いや別にいいんだがやけにラフだな」
れーちゃん「私は要するに案内用AIのプロトタイプだから、案内AIの先駆けに作られて他の子より経験が多いのよ」
バーム「普通はプロトタイプは表に出さないんじゃないのか?」
れーちゃん「細かいことはいいの、さて貴方は戦闘がしたい?生産がしたい?」
バーム「どっちかというと戦闘」
れーちゃん「じゃぁ戦闘のチュートリアルに入るわね。prodistant worldはHMD対応型のカスタムアクションゲーム。
その名の通りいくつもの攻撃パターンや魔法を好きな順番にコンボに組み込んだり、
派生操作で組み替えたり、アビリティで回数や特徴を変化させることがウリのゲームよ」
目の前にモニターが表示され基本操作の説明が表示される
〇が攻撃、話しかける、決定
Xがジャンプ、キャンセル
口がガード、移動と同時操作でその方向へ回避
△がアクションコマンド
某ゲームのように実にシンプルだ
目の前にもう一つモニターが表示され、片手剣を持ったキャラクターが攻撃をするシーンが映し出され
〇基本縦攻撃→〇基本横攻撃→〇基本縦攻撃→〇基本横フィニッシュ と順番に繰り返し表示される
れーちゃん「これがまったくコンボを触っていない最初期のコンボ、これを最初から組み立てられるもので組み替えると」
モニターの様子がリセットされる
〇基本横攻撃(スピード1)→〇基本横攻撃(スピード1)→〇基本横攻撃(スピード1)→〇基本横フィニッシュ(スピード1)
と順番に表示され、先ほどのコンボと違い時計回りに素早く4回転攻撃するようになっている
バーム「おーそんな風にいじれるんか」
れーちゃん「これは初期だけでカスタムできる範囲よ、
それ以外は使用武器レベルを上げることで習得できたり、NPCから教わったり、他のプレイヤーから教わることもできるわ」
バーム「楽しみやなぁ」
れーちゃん「これが最初にもらえるアビリティよ、はいどーぞ」
フロントガード、ドッヂ、????を入手した
バーム「ん?このハテナってなんぞ?」
れーちゃん「私からのちょっとしたプレゼントよ、あ、フロントガードとドッヂは既にセットしてあるから」
バーム「了解」
れーちゃん「とりあえずこんなものかしらね!聞きたいことがあればメニューからいつでも呼べるから!よろしく!」
バーム「え、ちょメニューの説明とかは・・・」
言葉も途中に転送が始まり協会前に送られていた
次の瞬間ドンっとそこまでの勢いはなく後ろから何かとぶつかった
バーム「おっと、なんぞな」
振り返ると女の子が倒れていた。あれぶつかるってことは人混みに踏まれるのでは?
バーム「おい大丈夫か?」
△アイコンが光っていたのですぐ押して女の子を立ち上がらせてあげる
「あっあのっわたっ私テイマーがやりたかったんですけどっ、案内に従って呼び出したら違うのが出てきてっ、手が付けられなくてっ」
なんて?と思っていると女の子が着たであろう方向から悲鳴が聞こえてくる
「なんだコイツ!?」
「これ魔物だろ!なんでこんなところに!」
悲鳴と同時に俺の周囲の戦闘職と思わしき面々はそっちの方向へ向かっていく
「どうした?イベントか!?」
「いくぞ!なんかもらえるかもしれん!」
「あわわわわどっどうしよう・・・」
この子が召喚した以上イベントではない・・・と7割くらい思う
事態の収取が付かずバグ、またはバグ利用扱いされてこの子がゲームできなくなってしまったら・・・
バーム「俺も行ってみる、できれば君もついてきてくれないか?」
「わっ私の責任ですよね・・・いっ行きます・・・!」
返事を聞き騒動の方向へと走り出す




