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26話お直しとパチンコ

 異世界にきた。

まず日課になったお供え。

今日は家で焼いて来たクッキーだ。

 

聖域の結界を参考に練習して、単に雨避けだった結界が魔法物理遮断結界にグレードアップした。空中に張って魔法をぶつけるが壊れない。地球ではMPが減るから常時展開は無理でも、咄嗟の時に一瞬で張れる様に練習したい。


そして今日は魔法をパワーアップさせたい。

 ということでー!事故で出来てしまったあの魔石の杖。

これを自分に合うサイズで作ろうと思う。

だけど杖を持って戦える気がしないので、バングルにしようと思う。

「あれ何ていうんだろ、カリグラフィーでよくあるフレームの柄みたいな……ゴシック調とか?アンティーク調とか?名前は分からないんだけど」

 

とにかく100均で買ったステンレスバットを素材操作でバングルに。無魔法で透かし彫りして良い感じの模様を入れる。私はあまり大きな石は好きじゃないので、魔石をダイヤ風にカットしてたまに光る様にポイントとしていくつか入れていった。杖の代わりになる様に魔法効果増幅を念じながら魔力を入れていく。


 グレートファングボアのステンレスバングル

 装備者 魔法効果を微増幅する


 微増幅かー。微妙。

 

 私はあまり食材以外は鑑定しないのだけれど、たまにヤバ目のアイテムができるので作った物はちゃんと鑑定する癖をつけたい。

 しかし自分が身につける物は自重しないつもりだったのに、しょぼい仕上がりになってしまった。

 


翌日は土曜日

今日も日課の浄化。最近夫が微妙に若返ってきた。

「じゃあ唯芽、スーツの直し、頼んだよ。」

ウエストが引き締まってきたので、一緒にスーツをお直し出しを出しに行こうと言われたが、もちろん自分で直すつもりなので車を借りて私だけ出かける事になった。

 

 1日で全部直ってきたらさすがに怪しすぎるし、着る分も必要なので、半分だけ直してアイテムボックスに隠す予定だ。

錬金術で勝手に使われない様に注意しないと!

お直しに行くフリしてフリマの発送を済ましてしまえ。車を借りる口実があるというのは素晴らしい。


夕方、夫がパチンコに行った。


 パチンコは、換金するとその端数がお菓子になって返ってくるらしい。

夫はコンビニなどにはない、魚の絵を描いた飴をくれる。そして絵柄によって当たりはずれがあるという説明をするのだ。


「父さんはリスクヘッジがしっかりできてる」

息子の口癖だ。母さんは危機管理ができてないと事あるごとに私と夫を比べるのである。

だが、夫に勝てる人物など出会った事がない。夫はファッション以外は完璧の天才なのだ。


ちなみにこの飴はインターネットで買える。だが飴のストックは家の中で見た事はない。よその家に置いていたら分からないが。


私に小さいお菓子をいつもよくくれていたパートのおばさんが言ってた「⚪︎千円の菓子だった」というセリフは一度とて聞いた事が無い。本気で毎回勝ち続けているのだろうか。夫は勝敗については言わない。家に外での事を持ち込みたくないみたいなのだ。だから私も極力詮索はしない。だがリスクヘッジができてる人がどうしてパチンコに行くのだろう。その時違和感が掠める。


――――彼は勝敗を言わない。ただ、その手には必ず、あの魚の飴がある。一回も欠かさず。


 時間が空いたのでドール服作りをする。あっちではやる事が多すぎるので上級魔力ポーションを使って家で作業だ。

 そして売り上げは扶養内でおさめるつもりだ。扶養内でも確定申告した方が良いのかな。脱税を疑われたくはない。

 「でも経費がねー…殆どかかってないのよ…。これをどう申告するかが問題よね……。」

 

 服をリメイクは有り得るけれど、ステンレスバットやプラスチックタッパーがアクセサリー類になるのはさすがにおかしいと私にだって分かる。とりあえず売れた分は全部帳簿につけてあるし、出費も毎日家計簿にちゃんとつけてあるから、細かい分も経費計上しよう……。


 それから、石鹸はもう販売しないのですか?との問い合わせが数件来ておりました。石鹸はあの時たくさん作ったので在庫はまだまだあるけれど、あまり単価がつかないのだ。家にある物で作ったし、どれだけ作ってもどうせ使うし良いのだが、あまり安いと売れすぎて梱包も大変だ。追加を出すそばから売れてしまうのだ。この先もリクエストが来るのなら材料を買う必要も出てくる。仕方ないので少し値上げする事にした。

 

 夫は帰りが遅くなるらしく息子と2人分だけなので楽をして天津飯とサラダにした。

うちの天津飯はカニカマです。(蟹が入るのはお歳暮の蟹缶がある時だけ)しかも筍とかキクラゲとか一切入っていない。節約のためには致し方なし。その代わりあんは某缶入りのシャンタンスープとオイスターソースで本当に簡単にできて手抜きだけれどそこそこ美味しい。

 

「肉がない……」と息子がガッカリしております。

 天津飯美味しいのにね。

帰って来た夫は残りご飯でお茶漬けサラサラしていました。

 

 

 異世界です。

 魔法効果を上げるバングルはできたけれど微増幅という微妙な効果に。魔石を小さくカットして散りばめたのがいけなかったのかも知れない。

もしかしたら、カットせずに使えば性能が良くなるかも知れない。そうなると新しい魔石が欲しい…。

「でもその為には戦わないといけないのよ。」

 戦うのは怖いけれど、しっかり準備していけば大丈夫な気がする。でもさすがに鎧なんかは付けたくない。どう考えても動きづらそうだ。

 という訳でペンダントを作ります。

前回は魔石を小さくカットした為に効果が落ちたと考え、今回はカットした残りの魔石の形を整えてペンダントトップにしよう。

細めのステンレスチェーンにシンプルな涙形の石。魔法と物理の耐性をイメージしながら魔力を込める。

思った通り結界より消費魔力が少なそうだ。


グレートファングボアのペンダント

 物理、魔法防御力を上げる


 微増が上げるになった。やっぱり石のサイズが関係あるのか。ちょっとは防御力が上がったと思いたい。

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