第66話 あ……。
「人手を連れてきたわッ!!頑張ってッ!!」
河川岸にはロペスと女性市民の協力者達が駆け付けた。そして女性市民達がロープを一斉に引っ張り、宗平と女の子の救出作業を開始する。宗平が、河川水路で溺れている女の子を助けているから力を貸してくれ。と、ロペスは雨風の中、一人づつ頼み、集まって来た……。市民の大半は、宗平と言う名前を聞いた時、嫌な表情されたが……。
「ハハハハ、マジかよ……」
宗平は、河川岸に集まっている市民達に驚愕。自分、嫌われているのに……。しかし、余韻を考えてる場合じゃない、早く河川岸まで戻らなければ……。足元を滑らないように、水流に流されないように気をつけ、戻る。
「引っ張ってッ!!ゆっくり、ゆっくりッ!!」
───ロペスは掛け声。ゆっくり作業を指示をする訳、早く引っ張り過ぎたら足元が浮いたり、または滑ったり、流されるからだ。
「ほら、みんな頑張ってっ!!」
市民達は一斉に掛け声を響かせ、ゆっくり……ゆっくり……と、ロープを引っ張る。
───激流の中、石が……宗平に向かい。
「ぐっ……」
石は、宗平の額に直撃。思わず立ち止まり、額からポタポタと流血して水面に行き渡る。
「おにいちゃん……」と、女の子は不安な様子を震わせる。
「大丈夫だから……」
宗平は、ニコッと笑わせ、女の子を安心させ、この子は何としても……と、強い決意を整える。お前はな……と、宗平の頭の中、クソ親父の声。しかし、気にしてられない……。
───次、木の板が激流に流れ、宗平の身体に直撃し、フラフラになる。あわや流されそうに、しかし……宗平は……。
「だから、何だってんだ……」
宗平は踏ん張り、気合いで耐える。足元、集中し、進む……。
───建物の物影にて、隠れている女の子。
(アイツ……)
キャサリンは物影から眺める。
「キャサリン、私達も……」
ミラは心配な様子でヒソヒソと促す。
───その頃。
「よし、あと少し……」
宗平は精神をしっかり保ち、足元に気をつけ、ソバカスの女の子を掴みながら、進む。大丈夫、大丈夫……と、言い聞かせながら祈る……。
「うううううっ……」
ソバカスの女の子は宗平に抱きつき、怖くて泣いている。もう少し、もう少し……あと5メートル位か……ロープは揺れ、雨風によりギシギシと軋む音を響かせる。
しかし……小さな木材のガレキが水流に流されて飛び、ロープに……。
――――――ッ!!
木材ガレキの切れ先がロープに直撃し、ザクッと音を響かせ、切れ……た……。




