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F・F 異世界の神になった少年の話   作者: やませさん
自分に出来ること2
62/153

───アナタは何を望みますか





 昔……北の大陸。東の大国アルタニア王国は西のシャール帝国にて村を襲撃。宣戦布告と領地侵略の下、全地域から徴兵し、重装備した100万の王国兵は野蛮な小国である西のシャール帝国に進行を開始した……。町の中央広場、数百万の軍隊が威圧感を漂わせ、演説台に立つ国王陛下は高々と腕を突き上げる。


「勝機は我らにッ、蛮国を許すなッ!!」


 当時の国王陛下の声は宣言。


「野蛮な帝国に、裁きをっ!!」


───そして徴兵された兵士達は、地鳴りがするような雄叫びで応える。お国の為、陛下の為、野蛮な行為を繰り返す帝国から守る為、物資の徴収や増税は、民は喜んで命を捧げる覚悟である。


 ★★★★★★


 そして……。


 西の森林地帯、王国兵はクロスボウから矢を一斉に放ち、次に剣を振るい、ランスを突き放ち、徴兵された兵士や重装の騎乗兵達は次々と帝国兵を一掃した……。圧倒的な士気と武力により、帝国兵を次々と無力化し、森林一帯には雨が降り注ぎ、地面には戦死体が無数に行き渡り、多くの血が流れた……。


 ★★★★★★


───僅か20日後、シャール帝国の全地域は制圧され、王国に併合されてしまった……。元帝国の皇族達は、戦争犯罪として断頭台に連行されたり、火炙りの刑、などにより処刑された。場所は帝国の中央広場、敵国の首都にて行われた粛清により、旧帝国国民からは悲鳴が沸き上がる。


 ★★★★★★


────ッ!!


 次、異世界から現実世界に移行……黒いちちおやは黒い影の少年そうへいを渇いた音を響かせ、張り倒した。張り倒された理由は、分からない……。いつも機嫌が悪い時に飛んでくる。灰色の景色のリビング。18歳の少年は、血のついた灰皿を片手で持ち、黒いちちおやを殺害した。


────あナた……は……なニを……アナタは終わる世界で何を望みますか?……審判の日は近い、アナタは選ばなければならない、審判からは逃げられない……。


 黒い景色に一変、白くボヤけた文字が出現し、すぐに消滅した。


───〈宗平の部屋〉───


「ハァ………ハァ………ハァ………何だ、今の夢は?……」


 宗平そうへいは息を吐き、全身から寝汗を流し、ベットから飛び起きる……。酷い寝汗により、まるで溺れていたような状態であり、びしょ濡れだ。頭の中はワケ分からない……戦争の景色だったり、嫌な過去の話だったりして、理解しようにも理解出来ない……。


 そして最後に、謎の文字が出現し、審判の日……それを何の意味をしているのか……。まだ深夜、もう少し寝よう………。と、宗平そうへいは再び就寝するのである。


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