第26話 快楽を楽しむエイダ
………え?。と、思わず宗平は全身の気が抜けていくのである。それは空気が抜けていくように………だ。
「エイダッ!!」
思わず宗平は驚愕して大声を響かせてしまう。
「もっとだ、もっと……あっ、あっ……」
正体はビキニ衣装のエイダ。複数のトロール達に囲まれ、独特な性癖に表情を赤くし、ハァ………ハァ………と、本能赴くまま息を荒くしている。何故、どうしてビキニ姿?そして何故、ここにいるのかは謎である………。
トロール達は、エイダの四肢を太い人指し指でツンツンと突き、痛くない程度にイジっていた。ツンツンと突きをつかれ、イジられてエイダは。
「あっ……もっと、もっと激しく……そうだ、そうだ………グヘヘヘヘ………」
エイダはトロール達の痛くないツンツン突きに怪しい笑みを浮かべ、喘いでいた。指突きに欲情、痛いとゆうより……。
それから………1体目のトロールは、よっこらせ……と、エイダを立たせ、羽交い締めの体勢を整える。
おやおや、何をする気だろう?と、エイダ。
2体、3体目のトロールは、エイダの左右太ももと足先までをピチャピチャと音を響かせ、飴をなめるようにしゃぶり回す。続いて4体、5体のトロールはエイダの左右二の腕から指先までしゃぶり回している。6体目のトロールは、エイダのヘソ辺りをまず、クンクンと匂いを嗅ぎ、チョロッと舌を出し、優しい口術テクニックでキスしピチャピチャとナメ回される。
「ああっ……最高だ……。止めないで、そうだ、そうだ………もっとだ、もっとだ……」
エイダはトロール達にイジくり回され、このまま、ボロボロになるまでオモチャにされ、お尻をパチパチと叩かれツンツンされ、毎日、毎日……それは最高な……。
(………)
宗平は黙って傍観し、どうすればいいか……と、眺める。助けはしたいが、エイダ特有の性癖がフルに発揮され、困惑してしまうのである。しかし、エイダが囮になっている為、トロール達は宗平に見向きもしない。
…………逃げるなら今しか………しかし、エイダを放っておく訳には……。
すると宗平の背後、大きい影が音もなく迫り来る。大きな影に女の子は。
「ニィーーッ!!」
女の子は思わず宗平の背後にビシッと指を差し、警告の声を上げる。女の子の警告の声に反応し、宗平は………。
「えっ?」
女の子の声に、思わず宗平はくるりと後ろを振り返る。宗平の背後には、トロールがいた。視界に入った時には、状況を整理する暇さえ与えない。そして同時に恐怖を感じさせる時間さえ、与えない………。




