玖話
数日後、俺は日曜に言われたことで頭がいっぱいになっており、ぼーっとして授業に身が入っていなかった。
(裏組織……一体全体話の内容が分からないし、彼女が嘘や演技のようなものをしてたわけじゃないしなー 協力するべきなのか、それとも任せておくべきか……)
「名城弥ツカサくん‼」
「あ、はい!」
「考え事をするのはいいですけど、ちゃんと授業には集中してください」
「す、すみません……」
周りは、笑いに包まれ俺は少し恥ずかしく思った。授業が終わり、昼休みにへと入った。その際、真っ先にルージュが話しかけてきた。
「どうしちゃったの、最近ずっとあんな感じだよ?」
「考え事だよ、そんなことでぼーっとすることはあんまりなかったけど」
「そんなに大事なことなの?」
「うん 俺にとっては大事なことだよ」
「そうなんだ、そうだ! 気分転換がてらに今度、カフェにでも行かない?」
「カフェ?」
「そう! 最近、できたみたいなんだけどすっごい有名で、見た目はシンプルだけど味がすごく美味しいって言われてるの それで、朝から並ばないと入れないのよね ハハハ……」
「それだけ有名なら仕方ないよな」
「それで、行ってみる?」
「良さそうだな 行くよ」
「やった~! それなら、土曜の6時に玄関で集合してから行こ」
「分かった、いいよ」
そう言うと、ルージュは大喜びし腕に思いっきり抱き着いてきた。
(痛い、普通に力強いよー……)
放課後……
俺は、一旦落ち着くために海岸沿いに来ていた。何もせず、何も考えずただぼーっとしてるだけで気持ちは幾分か落ち着き、楽にはなった。
「やはり、いらっしゃいましたね よく、こうして海岸沿いに来てはただ眺めている お変わらないようで」
横に顔を向けると、そこには佐奈の姿があった。正直、全く気配がなかったことに驚いている。
「やっぱり、ここに来ることはわかってたんだ」
「主様のことなら、なんでも」
「まじか……」
「ところで、どうしてこちらへ?」
「佐奈の言う組織に入るべきで、追っている組織を自分も協力して追うべきか、それとも関与せず任せておくべきか」
「あまり口出しは致しませんが、1つ言うとするならば、《自分の意志を確実にし一度決めたことは決して枉げることをしない》ですかね」
「そうだよな……よし!」
俺は、両手で顔を1回叩き決心をした。
「やらせてもらうかな、組織のトップ」
「本当ですか⁈」
「世界の命運がかかるなら、それ相応の覚悟を決めて今決めた 軽いって思われそうだけど、やると決めたなら本気でやる そしてとことん追いかけてやるよその組織」
「素晴らしいです、主様!それに、誰もあなた様を咎めたりは致しません 多分……」
「なんで、そこ自信無いの⁈」
「まぁそれはともかく、今週の土曜日にこの場所に」
そう言うと、佐奈はメモ帳をサッと取り出し指定の場所の名前を書きだした。そして、書き終えるとその紙を俺に渡してくれた。その書かれた場所を見て、俺は少し驚いた。
「ここ、土曜日に行くねんけど……」
「え……」




