陸話
その日の夜、俺は寮にてベットに横たわっていた。今日のことはさすがに疲れた、有名になることは辛いと実感した。しかし、何もせずただこうしてのんびりしてるわけにもいかない。そう思い、ある場所にへと足を運んだ。俺が向かったのは、剣道場だ。ここならば、誰にも迷惑はかけずに練習できる。
俺は、持ってきた模擬刀を鞘からだし、構えた。そして、一歩踏み込みをかけ一気に前に進み模擬刀を振りかざした。
(なんて言うか、違うな…… こうじゃない、こっちに来るときにでも鈍ったか? いや、集中しろ何事も波の立たない水面から始める師範から言われたろう)
もう一度、構え振りかざそうとしたとき、出入口から誰か入ってくる音が聞こえた。集中していたからかその音には一切気が付かなかった。そして、俺はそのまま振りかざした。そうすると、後ろから……
「おぉ~ 流石、剣術を極めしものの雰囲気だ」
「まだそれでも、甘いですよ すべてにおいて波が立ちすぎている ところで、誰ですかあなた」
「これは失礼、1/3のフェルメリア・リヴァイエッドと申します 以後お見知りおきを」
「1/2の名城弥ツカサだ よろしく」
フェルメリアと俺は握手を交わし、さっきの続きを話し始めた。
「さっきの波が立ちすぎているというのはどうゆうことでしょうか?」
「師範曰く、集中していれば波は立たずただ凪がある そこに一滴の水滴が落ちるようにたった一瞬をも逃さず刀を振りかざす って」
「つまり、凪というものに今のあなたはなれていないと そうゆうことですね」
「要点だけ言えばそうなりますね」
「ふーむ 良ければ、練習相手として一戦どうです?」
「ちょうど欲しかったところですよ」
二人は、剣道場の中央から数歩それぞれ離れ剣を構えた。フェルメリアは模擬刀ではあるものの西洋剣のようなものを出してきた。そして、場は静まり返りその一戦は一撃にて終わった。
数分後……
「それでは、私は戻らせていただきます お相手ありがとうございました」
「いえ、こちらこそありがとう」
そう言い残すと、フェルメリアはその場を後にした。
「重かった、単純に重量で押し負けそうだった 怖いよ、世界は……師範……」
俺は片づけを行い、寮にへと戻った。戻ってきたときルーベは居らず、自分の机に一通の封筒に入った手紙が置いてあった。
「誰だよ、送ってきたの 宛名どころか何にも書いてないし」
その封筒の封を開け、中に入っていた手紙を読んだ。
「{今週の日曜日、市街地エリアにある森林公園にて10時丁度に待つ} 誰かのいたずら……とかにしてはなんか違いそうだし それに日曜日ならいいか、模擬試合は土曜日だし あとなんで、ルーベはいないんだ まぁいいや」
20分後、ルーベは風呂から帰ってきた。
「え、日曜日に誰かに呼び出されれるのか」
「この手紙通りなら、そうなんじゃないか?」
「俺は、この件に関しては関わないでおく」
「分かった それと、門限ってあったっけ? そんなこと前に説明されたような気がして」
「あるにはあるけど厳しいのは校内寮だな 校外寮の門限は20時だけど、校内寮は18時だな まぁ校内寮は、地位が高いやつとかだし俺らにはあんまり無縁だな」
「こっちの方が結構いいんだな 悪い、こんなこと聞いて」
「いいけどよ、その前に必ず勝たないと意味ないぞ」
「分かってる、不十分だけど今なら全然大丈夫」
誰が何を言おうとも、負けるつもりはない。それに重要なのは、勝ち負けがすべてではない。そこから、何を得るのかだ。師範が毎日のように言っていた言葉だ。そして俺は就寝した。




