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二番煎じの転生者  作者: きゅうとす
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剣豪ドワド・ユゲト

白熱する剣豪ドワド・ユゲトとの闘い


そんな時間無いのに



承章2 混乱都市 バパルカ⑧

僕の名前はナオヤ、八神直哉。バパルカがおかしい。原因を探るべく奔走している。


真夜中近くにブール・ラサメアの屋敷に戻ってきた僕を待ち受けていたのはブール本人だった。


「何かおかしい。そこかしこで異変が起きているようだ。本城に居る父上のブダイが気がかりだ。」

バパルカ全体が浮き足立ったかのような静かな喧騒で沸き立っているようだ。

魔素の動きが激しく乱れているのを感じる。

「これから本城に入るので屋敷を頼む。」

頷くと、ブールは馬車を出させた。用意させてあったらしい。

執事のセトラスの操る馬車は興奮気味の馬の手綱を操り、本城へ入っていった。


それを見送って、屋敷に入り自室に戻る。ベッドに腰掛けレーダーで屋敷と相当な範囲の様子を探る。

本城の中の人の動きが激しい。北西方向からブラックバーンと女の気配が見つかった。ブラックバーンを魔糸で繋ぎ魔素を再充当して屋敷の警戒に当たらせてベッドに倒れ込んだ。

そこそこ疲れていたらしい。


気が付くと朝方になっていた。3時間程寝ていた。

ブラックバーンの警戒網は破られて居ないようだ。


まだ、ブールは戻っていないようだった。

レーダーでブールを探すと本城の中に反応があった。本城にいるらしい。

誰かと 戦っているような動きをしている。


屋敷を抜け出し、本城へ瞬足で走る。

門番が倒れていた。自分で頭を塀にぶつけて昏倒したらしい。おかしな事をするもんだ。

本城のブールがいるらしい所へ向かう。大きな広間、武闘場のようだ。哄笑が聞こえて来る。

気配を殺し、静かに滑り込む。


武闘場の隅に『おおいあおい』が倒れていた。城で厄介になっているとブールから聞かされていたが、こんなところで寝起きしていたのか?呆れたものだ。


ほぼ中央でブールが大男と相対していた。


大男である筈のブールより頭半分でかい。まるでアニメの○ンピースに出てくる白○ゲのようだ。

あれがブールの父親のブダイなのか?似ていないな~


「そこに隠れている小僧、こっちへ来い、む~ん魔闘気!」廚二病のような技を叫ぶと僕の体が無理やり大男の方に1メートルくらい引き寄せられた。


思わずうおっと叫んで立ち上がってしまった。どうやら気づかれていたらしい。

荒い息をしていたブールか振り向いて言った。

「ナオヤ!ここはいいから父上を頼む!!」


大男がその隙を見逃す筈もなく無手の裏拳で張り飛ばした。ババーンとブールが独楽のように回転して壁にマンガのように激突する。

どうやら父親では無かったらしい。非道い!


そうっと振り向いて逃げようとすると

「逃がさねえよ」

回り込まれてしまった。

『おおいあおい』もブールも疲れ切って動けなかったり、気絶しているだけだから放って置いても大丈夫だろう。


無駄だと思うが一応言ってみる。

「闘っている場合じゃあ無い状況なんですがどいて貰えませんか?」

目の前の大男の目は闘いの興奮だけでなく、闇魔法の効果も手伝って胡乱な気配があった。


「俺はよーお前と闘いてぇんだよ!」

「俺の名はドワド・ユゲト。剣豪と呼ばれている。」

とても剣を使うように見えない。使うのは拳じゃないの?そう言うとガハハハと笑われてしまった。


レーダーに白く輝く光点が黒い瘴気を発している対象物に近づいている。

何かとんでもなく危険な事をしようとしているようだ。早く止めないとヤバい事になりそうだ。


「緊迫しているので手抜き無しの本気でやらせて貰いますよ。あなたは頑丈そうだし。」

僕の言葉が終わらない内にユゲトが仕掛けた。


ノーモーションで剣が僕の頭に迫る。摺り足でユゲトに近づいてインベトリーから取り出した武器を左手にユゲトの手首を狙う。

ユゲトが大男だから僕は懐に入った。


ユゲトの反応も速い。僕が近づくのを察知したのか腕が伸びきらない内に強引に僕を打ち付けようとする。

左手の武器がユゲトに振り払われるタイミングで手放す。

これにはユゲトも驚いたようで、そのままバックステップしようとするが、驚くのはまだ早い。


振り払った筈の僕の武器が飛んで行かないで、ユゲトの間合いに入ったままクルクル回る。

ユゲトと僕の武器は見えない魔糸で結ばれているから離れて行かないのだ。


ユゲトは後ろを確認もせず、バックステップで右や左に回り込んで間合いを作ろうとする。僕はユゲトのダンス相手のようにユゲトの動きを追って離れない。


逃げ切れないと分かると今度は剣を逆手に持ち替える動きを見せる。そして事もあろうか近づいてハグしようとする。

剣を背中から差し込まれては叶わないから、横に逃げようとすると今度はユゲトが僕の動きに追従して来た。大男に抱かれても嬉しくねえよ!


クルクル回っていた僕の武器を再び手にして、魔法を発動する。

僕の武器を起点にユゲトの周りに見えない魔素の凝集が10以上出来ていた。


『雷激乱舞』


魔素が電撃の魔法を発動し、ユゲトを打ち据える。

一瞬でユゲトが光に吞み込まれる。


その隙に僕はユゲトの最後を確認もせず、縮地で闘技場を抜け出た。


多分ユゲトは黒こげになっていない。『雷激乱舞』の強さがそこまで無いだけでなく、ユゲトの魔闘気が彼を守っている筈だ。


僕の狙いはユゲトを倒すことじゃあ無い。あそこから離脱する事だった。

ユゲトに魔闘気で引き寄せられた時に既にプロテクト(体型版)を発動して、更に身体強化をフェーズⅢまで上げていた。プロテクトのスキルは自分の思うがままに形を変えられる事が分かっている。

スキルに合わせ身体強化もしないと効果が無い。フェーズⅢは通常の3倍の反応速度だ。

それでも、逃げ出すのが精一杯だ。


雷を発生させた僕の武器は『雷熊杖』と言って、僕が作り上げた魔道具だ。

雷熊といった手のひらから雷を発生させて獲物を捕らえる魔物の熊がいるのだ。

この熊を倒した時になんとか雷の魔法を使えるようにならないか、悩んで造り上げたのが『雷熊杖』なのだ。

構造は簡単、熊の左手を切って魔法使いの杖と合体させたのだ。後は杖から魔素を熊の肉球に送り込めば良い。

それで雷が発生する訳である。作り込むのに3日掛かっている。なんでぷよぷよの肉球から雷が発生するのか悩んだものだ。



僕は真っ直ぐレーダーの示す“白く輝く光点“のいるところへ瞬足で走る。縮地では曲がれないのだ。



そして、飛び込んだ『謁見の間』でラサメア辺境伯爵ブダイが正に剣を振るおうとしていた。


セラは


ラサメア辺境伯爵は



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