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第4話 : 『琴葉と遊園地デート』

 第4話 琴葉と遊園地デート

 

 約束の日曜日。

 朝から空は雲1つなく晴れ渡り、絶好の遊園地日和だ。

「この間借りた本、返しに行かないとだから出かけてきますね。」

 午前十時を少し回った頃、琴音はそう言って、図書館へと出かけていった。去り際に「楽しんてきてくださいね」と小さく微笑んだ彼女の優しさが、胸にしみる。

 そして琴葉は、いまだ自室のドアを閉ざしたまま。

 がらんとした静寂の中、俺はクローゼットの前で腕を組み、唸っていた。

「(ダメだ……どれもこれも、モブすぎる……!)」

 当たり障りのないTシャツ、着古したジーンズ、チェックのシャツ。俺が「モブキャラA」であることを雄弁に物語るアイテムばかり。

 あれでもない、これでもないと一人ファッションショーを繰り広げるが、どうしたって『主人公』にはなれない。

 結局、一番マシな黒のジャケットに白のTシャツという、無難の極みのような服装に落ち着いた。

「……よし」

 そして覚悟を決め、琴葉の部屋のドアを軽くノックした。

「琴葉、先行くからな。一時、ゲート前な」

 一瞬の間を置いて、ドアの向こうからくぐもった声が返ってくる。

「……わかってるわよ!うっさいわね!」

 うん、いつも通りの棘のある声だ。

 俺は一人で玄関のドアを開けた。

 電車に揺られながら、心臓がやけにうるさい。緊張と、期待と、そして少しの不安が腹の中で渦を巻いている。

 やがてたどり着いた遊園地のゲート前は、昼過ぎの一番賑わう時間帯ということもあり、春休み最後の日曜日を楽しむ家族連れやカップルでごった返していた。ジェットコースターから響く楽しそうな悲鳴、あたりに漂うポップコーンの甘い香り、その全てが俺の心を落ち着かなくさせる。

 俺は少し早く着きすぎてしまい、手持ち無沙汰にスマホをいじりながら、その時を待った。

 そして、約束の三分前。

 不意に、視界の端に、見慣れた金色のツインテールが映った。

 だが、その格好は、俺の知る天野琴葉とはあまりにもかけ離れていた。

 落ち着いた赤色のニットに、上品なチェックのミニスカート。

 いつも家で見るラフな格好からは想像もつかないほど、可愛らしい雰囲気だ。すらりとした足は、艶めかしい黒のロングブーツに包まれている。

 俺が呆然と立ち尽くしていると、琴葉はこちらに気づき、少しだけ躊躇うように立ち止まった後、意を決したように歩み寄ってきた。

 そして、俺の視線に気づいて、気まずそうにぷいと顔をそむける。

「……お、おまたせ」

 聞こえてきたのは、普段の勝ち気な声とは違う、少しだけトーンの高い、ぶっきらぼうな響きだった。

 だが、それ以上に。

 俯いた拍子に揺れる金色の髪。潤んだ青い瞳。そして、照れを隠しきれていない、真っ赤な耳。

 その、あまりの破壊力に、俺は完全に思考を停止させていた。

 何か言え、俺!「似合ってる」とか「可愛い」とか、何か……!

 しかし、あまりの衝撃に、俺の語彙力はゼロになっていた。

 沈黙が痛い。

 俺が固まったままなのを見て、琴葉は何かを誤解したように、みるみる顔を赤くしていく。

「……な、何よ、その顔!」

 その声は、怒っているというより、泣きそうだ。

「人がせっかく……っ、……な、何でもない!もういい!」

 何かを言いかけた唇を、琴葉は悔しそうにきゅっと結ぶ。

 俺が何か言葉を返すより先に、彼女の照れは限界に達したらしい。

「さっさと行くわよ!」

 そう吐き捨てるように言うと、琴葉は俺を追い抜いて、ゲートへと続く人混みの中へ足早に消えていく。

 その、日に照らされた耳が、ニットの色に負けないくらい真っ赤に染まっていることだけが、やけに鮮明に目に焼き付いていた。

「あ、おい、待てって!」

 数秒遅れて、ようやく俺の思考回路が再接続される。

 慌てて、人混みの中に消えた鮮やかな赤色を追いかけた。

 「……で、どうすんのよ」

「え?」

「どうせ、あんた何も考えてないんでしょ」

 いきなりの先制攻撃に、俺はぐっと言葉に詰まる。

「い、いや、そんなことは……! と、とりあえず、準備運動だ!」

 俺は、目に入った一番当たり障りのないアトラクションを指さした。

 メルヘンなBGMが流れる、コーヒーカップ。

「はぁ?あんた、バカじゃないの?こんな子供っぽいの乗るわけないでしょ」

「まあ、そう言うなって。何事も、最初は準備運動からだろ?」

 俺はそう言うと、先にコーヒーカップの方へ歩き出す。琴葉は「……チッ」と舌打ちを一つして、不満そうにしながらも、俺の後をついてきた。

 ゴトン、と動き出したカップの中で、気まずい沈黙が流れる。向かい合って座っているせいで、視線のやり場に困る。琴葉はぷいとそっぽを向いて、外の景色を眺めているが、その横顔からは緊張が伝わってきた。

(やばい、これ、どうすれば……気まずすぎる……!何か、何か打開策を……!)

 焦った俺は、ほとんどヤケクソで、目の前のハンドルに手をかけ、渾身の力でぐりんと回してしまった。

「きゃっ!?」

「うおっ!?」

 予想以上の回転速度に、俺たちの体が遠心力で大きく揺れる。視界がぐるぐると回り、平衡感覚が狂っていく。

「ちょっ、あんた、回しすぎ!バカ!」

「わ、悪い!止まらない!」

 琴葉が目を固くつむり、必死に体勢を保っている。俺もハンドルを戻そうとするが、勢いがつきすぎてどうにもならない。

 やがて、無慈悲なアナウンスと共に回転が止まった時、俺たちは二人してぐったりとしていた。

「……やりすぎ」

 ぜえぜえと息をしながら、潤んだ目で俺を睨みつける琴葉。

 その、普段の勝ち気な態度からは想像もつかない弱々しい姿に、俺は思わずドキッとしてしまった。

(……いや、ドキッとしてる場合か!俺のせいだぞ!)

「わ、悪い!」

 俺は慌てて謝った。

 「……で、次はどうすんのよ」

 少しだけ頬を赤らめたままの琴葉が言った。俺は、園内で最も高くそびえ立つ、巨大なジェットコースターのレールを指さした。

「次は、あれだ」

 さっきまでの不機嫌が嘘のように、琴葉の青い瞳がキラリと輝いた。

「……べ、別にあたしが行きたいわけじゃないけど。あんたがそんなに行きたいって言うなら、まあ、付き合ってあげなくも ないわよ」

 口ではそう言いつつも、その足取りは明らかに軽くなっている。列に並んでいる間も、巨大なコースを見上げては「ふー ん、なかなか面白そうじゃない」なんて呟いている。完全にワクワクしているのがバレバレだ。

 問題は、俺の方だ。俺は、絶叫マシンが、死ぬほど苦手だった。

 ゆっくりと上昇していくゴンドラ。ガコン、ガコン、という音が、まるで死へのカウントダウンのように聞こえる。

「(なんで来てしまったんだ俺は……!)」

 頂上に達し、一瞬の静寂。隣の琴葉が、楽しそうに息を吸うのが分かった。

 そして――垂直に近い角度での、落下。

「うおおおおおおお!無理無理無理ぃぃぃ!」

「きゃはははは!すごい!速いーっ!」

 俺の情けない絶叫と、隣から聞こえてくる琴葉の楽しそうな歓声が、春の空に溶けていく。

 彼女は風を受けて髪をなびかせながら、とても楽しそうに、嬉そうに、叫んでいた。普段のツンとした態度など微塵も感じさせない、無邪気な笑顔で。

 数分後、ようやく地上に生還した俺は、幽霊のようにふらふらと出口に向かう。

「あんた、顔真っ白!だっさー!」

 腹を抱えて笑う琴葉。その、今まで見たこともないような、心からの笑顔。

(こんなふうに笑うんだな……)

 ひとしきり笑った後、琴葉は俺が自分の笑顔に見惚れていたことに気づいたのか、ハッと我に返って、顔を赤らめる。

「……な、何よ!さっさと次行くわよ!」

 そう早口でまくし立てると、彼女はぷいと顔をそむけ、先に歩き出してしまった。

 その後もいくつかアトラクションを巡り、俺たちは景品がもらえるシューティングゲームの前にいた。琴葉が、一番大きなクマのぬいぐるみを指さす。

「見てなさいよ。あのでかいの、あたしが取ってやるから」

 そう宣言した琴葉だったが、その腕前は壊滅的だった。「くっ……!なんで当たんないのよ!」とムキになるが、弾はあらぬ方向に飛んでいく。

 結局、参加賞のうまい棒一本という惨憺たる結果に終わった。

「……もう1回!」

「ははっ、惜しいな」

 その一言が、彼女のプライドの火に油を注いだらしい。

「……何よ、その笑い方! まるで自分ならできるみたいな口ぶりじゃない!」

 琴葉が、じろりと俺を睨みつける。

「ふん、いいわよ。そんなに言うなら、あんたがやってみなさいよ。……ま、期待はしてないけど」

(……挑発ちょうはつしてきたな、こいつ)

 俺は、ニヤリと口角を上げた。

「いいぜ、見てな。ゲーマーの本当の力、見せてやるよ」

 俺は、琴葉から半ば奪い取るように銃を受け取ると、構え直す。

(……落ち着け。FPSの要領だ。エイムを合わせて、息を止めて……撃つ!)

 ゲームで鍛えた集中力で的を狙った。パン、パン、と乾いた音が響き、面白いように的が倒れていく。

 結果、最高得点。

 俺は得意げに振り返り、呆然としている琴葉に親指を立てた。

「どうだ、これがゲーマーの力だ!」

 俺の言葉に、琴葉はハッと我に返ると、悔しそうに、でもどこか感心したように、ぷいと顔をそむけた。

「……ふん。まあ、あんたにしては、やるじゃない」

 そんな不器用な褒め言葉を聞いていると、店員のお姉さんが、一番大きなクマのぬいぐるみを笑顔で手渡してくれた。

「ほらよ」

 俺が差し出すと、琴葉はぷいと顔をそむける。

「……私はいらないから、琴音にあげなよ」

「そうか?じゃあ、琴葉が責任持って琴音に渡しといてくれよ」

 俺がそう言ってぬいぐるみを押し付けると、琴葉は「……っ!?」と一瞬怯んだが、観念したようにそれを受け取った。

 その、ぬいぐるみを抱きしめる横顔が、やっぱりどこか嬉しそうに見えたのは、きっと気のせいじゃないだろう。

「さて、次はどうしようか」とでも言うように、琴葉はぬいぐるみを片手で抱え直すと、楽しそうにきょろきょろと辺りを見回した。そして、少し離れた場所にある不気味な洋館を見つけると、ビシッと指をさす。

「……次は、あれよ」

 そこは、「廃病院」をテーマにした、見るからに陰気なオーラを放つお化け屋敷だった。

「はぁ?本気かよ」

「何よ、もしかして怖いの?」

 琴葉が、ニヤリと挑発的な笑みを浮かべる。

(……なるほど、ここで俺をビビらせて、さっきの仕返しをしようって魂胆か)

「上等だ。行くぞ」

 俺が先に歩き出すと、琴葉は少し意外そうな顔をしながらも、楽しそうに後をついてきた。

 ……だが、彼女の余裕は、屋敷の中に一歩足を踏み入れた瞬間に消え去った。

「きゃあっ!?」

 曲がり角から突然、血まみれのナースゾンビが飛び出してきて、琴葉が甲高い悲鳴を上げて、とっさに俺のジャケットの袖を掴んだ。

「……っ!」

 すぐに自分の行動に気づき、慌てて手を離す。

「……い、今のは、ただ驚いただけなんだから!怖くなんて、ないんだからね!」

 暗闇の中でも分かるほど、顔を真っ赤にして早口でまくし立てる琴葉。その強がりが、なんだか無性に可愛く思えた。

 その一度きりの絶叫の後も、彼女が慣れることはなかった。出口までの道中、琴葉は何度も短い悲鳴を上げ、そのたびに俺の少し後ろに隠れるようにして、必死に歩いていた。

 お化け屋敷から出てきた時、琴葉はすっかり口数が少なくなっていた。さっきまでの威勢はどこへやら。

 そんな彼女が、元気を取り戻したのは、少し先に見えた、別のジェットコースターを発見した時だった。

「ねえ、あれ乗りたい!」

 瞳をキラキラさせながら、俺の方を振り返る。

(……まじか、こいつ)

 俺がうんざりした顔でいると、琴葉はむっとした顔で言い返した。

「いいから、行くわよ!」

 有無を言わさず、彼女は一人でさっさとジェットコースターの方へと歩き出してしまった。

 そして再び、俺の情けない絶叫が、春の空に木霊した。

 ライドから降りた俺は、もう立っているのもやっとだった。足元はふらつき、視界は定まらない。

 そんな俺の隣で、琴葉は「ふふっ、ほんとだっさいわね」と心底楽しそうに笑っていたが、ふと少し先に見えるベンチを指さした。

「……あんた、もう限界みたいだし。仕方ないから、あそこで休憩してあげるわ」

 その言葉は、まさに救いの一言だった。俺は何度も頷き、おぼつかない足取りでベンチへと向かう。

 隣に座った琴葉は、少し邪魔そうに、でもどこか大切そうに、あの大きなクマのぬいぐるみを膝の上に置いている。

 そして、ふぅ、と息をついた。

「……はぁ。ちょっと疲れた」

「そりゃ、あれだけはしゃいでればな」

 俺がからかうと、琴葉は「うるさいわね」と呟き、ペットボトルのジュースを一口飲んだ。その横顔は、今日一日で、ずいぶんと柔らかくなった気がする。

「……しかし、ほんとに絶叫マシン好きなんだな。琴音が言ってた通りだった」

 俺がぽつりと言うと、琴葉は少し驚いたようにこちらを見た。

「……琴音と、そんなこと話したの」

「ああ。お前のこと、色々聞いてたんだ。少しでも、仲良くなれたらと思ってな」

 正直な気持ちだった。それを聞いた琴葉は、ふいと顔をそむけてしまう。

「……ふん。……別に、仲良くなんて……」

 その否定の言葉は、いつものような棘はなく、力なく夕暮れの空気に溶けていった。

 気まずい沈黙が流れる。だが、それは朝一番の、あの針の筵のような沈黙とは全く違う、どこか心地よい静けさだった。

 ふと顔を上げると、夕焼けを背にした巨大な観覧車が、ゆっくりとネオンを灯しながら回っていた。1つ1つのゴンドラが、宝石のようにきらめいている。

「……なあ」

 俺は、隣の琴葉に声をかけた。

「最後に、あれ乗らないか?」

 琴葉は何も言わず、ただ静かに、ゆっくりと回り続ける観覧車を見上げていた。その横顔は、肯定とも否定ともつかない、読めない表情だ。

 やがて彼女は小さくため息をつくと、すっくと立ち上がり、観覧車の方へ歩き出す。

「……行くんでしょ」

「え、あ、ああ!」

 俺は慌てて彼女の後に続いた。

 観覧車の列に並んでいる間も、俺たちの間に会話はなかった。だが、それはもう、気まずいだけの沈黙ではなかった。すぐ隣に立つ琴葉の体温や、時折髪から香るシャンプーの匂いが、やけに俺を意識させた。

 やがて俺たちの番が来て、ゴンドラに乗り込む。ドアが閉まると、外の喧騒が嘘のように遠ざかり、世界に俺たち二人だけが取り残されたような、不思議な静寂が訪れた。

 ゴンドラは、ゆっくりと、空へと昇っていく。

 眼下には、宝石を散りばめたようにきらめく遊園地の夜景が広がっていく。遠くには、家路につく車のヘッドライトの光の川。

 琴葉は、言葉もなく、窓の外に広がるその景色をじっと見つめていた。

 やがて、ゴンドラが頂上に達し、一瞬だけ、その動きを止める。

 世界で一番高い場所に、二人きり。

 沈黙を破ったのは、俺だった。

「今日は、その……楽しかったか?」

 俺が勇気を振り絞って尋ねると、返ってきたのは、重たい沈黙だけだった。

 琴葉は、こちらを見ようともせず、ただ窓の外に広がる宝石のような夜景を見つめている。その横顔からは、何も読み取れない。

(……やっぱ、ダメか。聞くんじゃなかった……)

 俺が後悔し始めた、その時だった。

「……楽しかったわよ」

 ぽつり、と。

 普段の彼女からは想像もつかないほど、素直な声だった。

 俺が驚いて彼女の横顔を見ると、琴葉は続ける。


「……あたし、正直……」

「男の人って、ちょっと、苦手だったの」

「え……」

 予想外の告白に、俺は言葉を失う。

 彼女は、きらめく街の光から目を離さないまま、続ける。

「……でも。……あんたといると、なんか……バカみたいに騒げて……悪く、なかった」

 そう言って、ほんの少しだけ、こちらを振り向く。

 夕日と夜景の光に照らされたその横顔に、今まで見たこともない、本当に優しい笑みが浮かんでいた。

「……だから……今日は、ありがと」

 心臓を、鷲掴みにされたような衝撃だった。

 その告白の裏に、どんな過去が隠されているのか。聞きたい衝動に駆られたが、俺はぐっとその言葉を飲み込んだ。今この瞬間の、この温かい空気を、壊したくなかった。

 俺がその言葉の意味を噛みしめていると、沈黙に耐えられなくなったのか、琴葉の顔に一気に熱が集まっていくのが分かった。

「か、勘違いしないでよね!今日のが楽しかったからって、別にあんたのこと、何とも思ってないんだから!」

 まるで、さっきまでのしおらしい自分を必死に打ち消すかのように、彼女は早口でまくし立てた。

 ゴンドラが、ゆっくりと下降を始める。

 俺は、目の前の素直じゃない琴葉の姿と、脳裏に浮かぶ健気な琴音の笑顔を重ね合わせながら、1つの結論にたどり着いていた。

(ツン、と、デレ……)

「……なるほどな」

 思わず、声が漏れた。

 いつも不機嫌そうな姉の『ツン』と、優しくて健気な妹の『デレ』、二人合わせて『ツンデレ姉妹しまい』だったとは。

 だとしたら、俺の目の前にいるのは、史上最強のヒロインたちじゃないか。

 ゴンドラが地上に着き、ドアが開く。

 俺たちの、長くて、ぎこちない一日は、こうして終わりを告げた。

 これから始まる、とんでもなく騒がしくて、最高に愛おしい日々の、本当の始まりだ。

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