あとがき & 反省文
夜の図書室、図書館って何となく憧れませんか?
こんばんは、或いは、こんにちは。夜斗という物書き志望の小さな人間です。
此度は『図書室の幽霊は占星術師』を読んでいただき、ありがとうございます。東方の二次創作はバリバリ(?)と書けていたのですが、いざオリジナルとなるとその難易度は歴然で、思ったようにストーリーが描けず苦戦することもありましたが、本日を以て完結と相成りました。
さて、本作は『学園バトルファンタジー』という舞台設定なんですが……実を言うと、このお話は最初からタロットカードを用いて現実離れした戦闘をおっぱじめるという設定ではありませんでした。
最初の一文のように、夜の図書室、或いは図書館に思いを馳せて設定を描いていたものです。幽霊少女と不可思議な日常を~っていうところは変わってないんですけど、賞に応募するにあたってソレだけでは面白くないんじゃないだろうか、という不安からバトル物に路線を変更したというわけです。
原案のお話もいずれは書いてみたいのですが、根っからの気まぐれ体質でそれが何時になるかはわかりませんね。
そんなお話は置いておいて、こっからは本作の反省文というか自己評価とでも言うべきか、ざっくばらんにではありますがお話の要点を振り返ります。
※点数は、10点満点中~の意
・ ストーリー 『4点』
お話の根幹である『幸運の総符』に対する執着というか、重要性があまり感じられない。願いを叶える力があるのに、それに対して願いを叶えたいという執着心を持つ人物が現時点で存在しないということ。
唯一匂わせているのがヒロインである萩月真優のみですが……このお話だけでは彼女が何を願うのか一切不明です。
・ キャラクター 『3点』
主人公はあくまで『事件に巻き込まれたの一般人』という設定だったので、他のどのキャラに比べて地味なのは仕様です。幽霊少女、親友、憧れの先輩に第三の人物と人数も少なめで個性というか“属性”が足りない感じ。
よくあるライトノベルでは必ずと言っていいほど変態(個性が際立つ人間、並びに文字通りの意味でも)が出るんですけど、今作にはそれが全くないです。というか、実を言うと俺が書けないんです。
属性をゴチャゴチャつけてしまうとキャラがぶれてしまうような気がしてなかなか手が伸びないのかもしれません。今後の課題です。
あ、最後に出てきた圷さんは割と気に入ってたキャラでした。
何というか悪役っぽくない悪役ってのが大好きなんです。
仲間になってくれそうな雰囲気持ってるけど~ちゃんと敵ってヤツです。
・ 描写 『3点』
比喩が少し……や、かなり足りないかなぁと。個人的な癖でアレあんですが、(キャラクター名)は~、(キャラクター名)が~のような文章が多いんです。誰々が~という文章は少なくとも『誰が何をしたか』はハッキリと表現できますが、繰り返して使えば小学生の作文と同じような稚拙な表現にしかなり得ません。作中の地の文や台詞のバランスもチグハグな感が否めませんし、テンポも少し怪しいです。
・ 設定 『2点』
物語の根幹たる要素『幸運の総符』の情報が少ない。どのようにして願いを叶えるのか、代償はあるのか、具体的な要素に欠ける。また、萩月真優がそれらを開示しない理由が不明でこのお話だけでは不十分。
・総評 『3点』
これで応募したら失礼なんじゃないかと躊躇するレベル。
まだまだ未熟だなぁと痛感しています。
それでも、文書校正や加筆をして応募するつもりではいます。
評価シートも貰えますしね。
・小ネタ
・よく見ると、明らかに他作品の影響を受けている部分がある。
例えば朝日奈樹君と萩月真優のやり取りは、執筆時に放送されていた『アクセルワールド』の主人公とヒロインの主従関係に近いものになっている。
・圷さんのトンファーの件で出てきた格闘ゲームというのはずいぶん昔に発売されたプレイステーションの『闘神伝2』で、元ネタのキャラクターは『トレーシー』。彼女のトンファーにはスタンガンが仕込まれていますが。なお、アメリカでは本当に警棒として扱われている。
・彼の言っていた『パンツ一枚になって~』や『キノコ食ってジャンプ~』は両方ともゲームのキャラが元ネタ。後者は語るまでもない気がする。というか配管工とかちゃんと言ってるし。
さて、あんましネガティブに書いて終わってしまうのもアレなんでちょっと前向きなお話。
実はこのお話の続編案がこっそりと存在しています。
彼女の占いの通り、死神のカードの持ち主が樹たちに襲いかかり、そして新しい仲間が一人登場する予定です。
……と言っても、まだ妄想の域を出ていないので何時書けるかは全く不明ですね。次回作、というか別のお話の更新再開を予定していますので。
とにもかくにも、これにて完結です。
最後まで読んでくださった方々、ありがとうございました。
以上を以て、『図書室の幽霊は占星術師』を完結といたします。




