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 しばらくのんびりと飲みながら雑談していると夕凪が帰宅した。そして、猫を脱ぎ捨てたリリンが不機嫌そうに美雨を見た。


「どういうことか説明してもらおうか……」


「あ……」


 美雨は数十分にわたり、滅茶苦茶頑張って夕凪と依頼に行った件を説明していた。夜空が席を空けて座り直したが、美雨が元の場所に戻した。丁寧な説明でようやく分かって貰えた頃、ふと美雨が切り出した。


「そういえば。コクウさん最近見ないね」


「あー。私もあの時、初めてみたからな。三人目……まるであの時を狙って現れたかのような……」


「すごい偶然だったよね。彼女のおかげで生き残れたし!! お礼を言いたいから会いたいんだけど。ギルドでも見かけないし。他の区の人なのかな」


 夜空がスゥーっと外に出る。するとドッペルを呼び出した。


「ドッペル。コクウの姿で勝手に出てきていいぞ。もしもの時は魔力も必要分吸っていいから。普通に生活感をだす感じで。なんか今宵が用事があるらしい」


「え? 私は特にないですが」


「ドライだな。てかなんでそんな呼びづらい名前に?」


「最初は醜いか汚いにしようと思ったのですが、語感の関係で酷い雨にしました」


「……今宵にクリームソーダでも奪われたのか?」


「いえ、特に。憎悪とかはなくて……強いて言えば…………なんとなくです」


「そう……」


 コクウは先日の依頼で素顔を見られているので、グルグル眼鏡を外していた。前髪で片方の眼を隠し、なるべく美雨と違う雰囲気を出していた。その後、三人はたまに狩りにいく関係になったという。






ご一読いただき、感謝いたします。投稿は21時になります。

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