表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/66

31 奇妙な三人組

 ある日、美雨がいつものバーにくると夜空が珍しくいない事に気が付いた。


「マスター。山井さんはどうしたんですか?」


「小学校の同窓会に行きました」


「ええ!! 意外。行くんですね」


 リリンが話しかけてきた。


「同窓会?」


「そっかリリンには馴染みがないかもね。小さい頃とかに施設で一緒に遊んだり、勉強した人たちと大人になって会うみたいな」


「風習みたいなもんか」


「まあ、そうかもね……」





 夜空は茨木県に来ていた。フェリーから降りる際に引き留められた。


「許可書と証明書はございますか?」


 ヨモツクニ在住の証明書と、武器所持の許可書を見せる。スキャンを通して数分後に許可が出た。この二点を持つことで武器を所持が認められる。


 緊急時以外は使用禁止。布のような袋に刀を入れ、手で握って持ち運ぶ。夜空は地図を片手にとあるキャンプ場を目指す。


 夜空が目印にした建物を探しながら移動していると、少女にぶつかった。


「きゃ!!」


 付き添いの細身の男が彼女を支える。


「悪い。前を見てなかった」


「いえ、こちらこそ。お怪我はないですか」


「大丈夫だ」


 三人組で一人はゴツい男とアンバランスな組み合わせで会った。少女はダイヤやハートの絵柄のニーソを身に着けており、目の下に星マークの模様があった。


 すると少女が悪い笑みを浮かべて言った。


「あなた……死ぬわよ……」


「ん?」


「ああ、すいません。ちょっと前にそういうアニメを見ていたものですから」


「気にしてない。子供にはよくあることさ」


「……おや、もしかしてヨモツクニの?」


 夜空は彼等の顔を見る。しかし、心当たりはない。



「どこかで会ったか?」


「いえ、なんとなく。そんな匂いがしただけですよ」


「おい、早く行くぞ。時間がおしい」


「そうでしたね。これでは失礼します」


「バイバーイ。弱そうなお兄ちゃん」


「こらっ。すみませーん」


 細身の男が申し訳なさそうに謝る。


「ふ、残念だが、俺は世界最強さ。なに人も俺には敵わない……」


「アハハ♪ 面白いお兄ちゃん!!」


 少女は手を振りながら、二人は背を向けて去って行った。


「しまったな。俺ももっと思わせぶりな発言しとけばよかったか……」




 その後、バス停に辿り着いた。バスを持っていると遠くから近づいてきた男が話しかけてきた。


「夜空? もしかして夜空か?」


「……浩平、か?」


「そうそう!! 久しぶりじゃん!! 元気にしてたか?」


「ふっ。懐かしい会話だな。平和の証……俺は戻ってきたんだな……」


「ぷっ。なんだよその言い方っ。てかデカくなったな。あんなに小さかったのに。俺よりデカいじゃん。170㎝くらい?」


「そんなところだ」


 バスが来たので乗り込んだ。浩平は言う。


「にしても同窓会でBBQなんて、よくやろうと思ったよな」


「普通のよりは面白いんじゃないか」


「だなっ。主催者はあの谷野さんだって。驚きだよなー」


「谷野?」


「あ~。その顔はマジで分からん感じか。ええっと眼鏡の…………ジミ子って呼ばれてた。夜空が告られてた」


「あったな……大昔にそんな事が……」


「……」


 浩平は複雑な表情で夜空を見ていた。




ご一読いただき、感謝いたします。投稿は21時になります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ