Done World〜終わった世界の片隅にて〜

0.Done World

世界は、終わっていた___

見渡せば街中、しかし建物は崩壊し、ほぼ全てが廃墟と化している。響くのは轟音、空は赤黒く、蠢く(うごめく)は奇形の"バケモノ"達。あたりには、死体か、瓦礫か、そんなものが転がっている

ここは、Done World(終わった世界)___

世界は喰魂屍(カディーバル)が跋扈(ばっこ)している。

日々彼らは、互いを喰い合い、啜り(すすり)合い、争っている。

もう幾つの年が経ったかも、分からないし、知る術もない。しかし、進化を超えた喰魂屍達は、世界中の生物という生物の命を脅かし続けている。

それは人間も例外ではない。彼らは日々喰魂屍達の恐怖に怯えながら、隠れ潜み暮らしていた。

行き着く先もないこの終わった世界の果ては、滅亡か、絶望か、はたまた希望か。

それはまだ、晴れない濃霧のように見通すことはできなかった____。