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第27章 ①
第27章① 種蒔き
朝。
畑を見る。
黒い土。
腐葉土も混ざっている。
みんなで混ぜた。
私は頷く。
「いい土になった」
ルークも頷く。
「黒いね」
カイルも土を触る。
「柔らかい」
私は種袋を出す。
ほうれん草。
菜の花。
それだけだった。
少ないけど。
十分だった。
私は指で溝を掘る。
浅く。
真っ直ぐ。
サラが覗く。
「あな?」
私は頷く。
「うん」
「種の家」
サラは笑う。
「おうち!」
種を落とす。
三粒。
また三粒。
土を被せる。
ふわり。
強く押さえない。
ニコも真似する。
土を被せる。
ぎゅう。
強すぎた。
私は少し笑う。
「そっと」
ニコは頷く。
「そっと」
もう一度。
今度は優しかった。
イナは畑の隅に座っている。
大人しい。
珍しい。
私は少し疑う。
「掘らない?」
イナは首を傾げる。
多分。
掘らないらしい。
信じていいのか。
分からなかった。




