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第18章 ⑤

第18章⑤ マフラー


数日後。


まだ編んでいる。


兄のセーター。


少し大きい。


でも。


作り方は同じだった。


昼頃。


出来上がる。


私は兄を見る。


「着る」


兄は頷く。


袖を通す。


少しだけ大きかった。


でも。


問題なかった。


来年も着られる。


多分。


兄は腕を見る。


胸を見る。


そして言った。


「あったかい」


私は頷く。


良かった。


次、


私はまた毛糸を持つ。


残っていた。


色々な色だった。


同じ色は足りない。


私は少し考える。


そのまま編む。


途中で色が変わる。


また変わる。


仕方なかった。


私は思う。


使える。


それで良かった。


しばらくして。


一本出来る。


短かった。


私は兄へ渡す。


兄は首へ巻く。


丁度だった。


私は妹にも作る。


こちらも短い。


途中で色が変わる。


妹は首へ巻く。


嬉しそうだった。


「どう?」


私は聞く。


妹は笑う。


「あったかい」


兄も笑った。


犬は二人を見る。


少し考える。


そして自分の首を見る。


何も無かった。


私は犬を見る。


犬も私を見る。


私は思う。


まだ毛糸はあった。


足りるか?


今度は犬の腹巻き。


毛糸有るだけ。


カラフル……。

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