48 反知性主義 健康食品 *
「反知性主義というのが気になる」
「そんな主義を主張している人はいないでしょう?」
「そうだね。言っている本人ではなく、
他の人が、あれは反知性主義だ、と批判している」
「科学的に研究や主張する人を攻撃するような人だね」
「陰謀論みたいな」
「まじめに研究している学者を陰謀論に加担しているかのように攻撃したりする」
「理屈ではかなわないものだから、正当な主張を揶揄して、貶める」
「政治家でも、正当な研究成果を否定するような主張をするのがいるね」
「科学的な政策を進められたら、利益を損なうという考えなのでしょう」
「勉強嫌いなのを煽って、味方に付けようという魂胆かな」
「ニセ科学もその類かな」
「科学的根拠のない内容を、まるで科学的かのように言う人がいる」
「でたらめを言う人は無視すればいいのだけれど、
マスコミとかインフルエンサーが言うと影響力が無視できないね」
「逆に刺激的なことを言って、
わざと炎上させてアクセスを増やそうとするのがいる」
「炎上商売だね」
「まともな人は無視するけれど、言っていることは正しいのだけれど、
必要以上に相手をして、
結果、フェイクの拡散に協力してしまうような人もいる」
「学校に入り込むと厄介だね」
「怪しい内容の授業案を次々拡散するサイトがあったりする」
「発表は自由なんだね」
「明らかにおかしいのはチェックしたほうがいいね」
「主宰者がオカルト好きで、科学リテラシーがないとそうもいかない」
「効果の怪しいものを売りつけるサプリメント商売とか」
「ビタミンとかは欠乏症には効くらしいね」
「でもそれ以上に健康増進の効果は証明されていない」
「安全性のチェックも怪しいみたいだね」
「でも、承認された薬より儲かっているらしい」
「それで危ないものまで流通したりする」
「機能性食品とかは、効果を示す論文が必要らしいよ」
「有意な結果が出るまで実験を繰り返します、なんて会社があったりする」
「有意でない結果が出たら?」
「なかったことにする」
「怪しいのはだからが気が付きそうなものだけれど、
偉い人が怪しい人だと、疑問を出せない雰囲気にしてしまうのだろうね」
森本 あんり「反知性主義-アメリカが生んだ「熱病」の正体」(新潮選書)
毎日新聞社「誰が科学を殺すのか-科学技術立国「崩壊」の衝撃」
毎日新聞出版 2019年10月
リー・マッキンタイア「エビデンスを嫌う人たち」国書刊行会 2024.5.25




