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アルカンディア人の正体

二人が夜中に語り合った。しかし、二人の語り合った内容に関して二人の感想は異なる結果を生んだ。


主人公視点で言えばミラと名乗った女性に自分の話を聞いてもらい、しかも相槌や質問などが返ってきたので良い気分になったのは間違いない。だからなのか女性が自分は宇宙から来たスパイなんだと言われても『そういう人なんだな…』としか思わずにこの時点では聞き流していた点である。それどころか女性の妄想に付き合うように宇宙の話を聞いて議論を交わすほど熱中する。それはまさに恋と言っても過言ではないほど盲目な不注意であった。


話された内容は多岐に渡るが重要な話を幾つか抜粋しよう。


「アルカンディアってどんな国?」


「正式な国名は『アルカンディア統合部族国及び連合王国の統合条約機構統治政府』という。通称『連合国』

ただし、元老院選出とはいえ一つの氏族からバシレイウス(ギリシア語で王、部族のまとめ役という意味がある)を出して元首としている国。元首の下に首相と宰相がいる。首相が統合条約機構に基づく政府の首班。宰相が統合部族国と連合王国のまとめ役として権勢を握っている。」


「どっちが偉いの?」


「首相の方が権力という意味では力がある。宇宙軍省、国防省、軍務省とか軍事面で統一した力を握っている。予備役の召集権や宣戦布告の権利も首相のものね、政治、外交、経済の全てにおける決定権を持っているのは首相ということになるわ」


「民主主義なの?」


「民主主義という言葉は非常に嫌うわ、主権はS・P・Q・Aの物であり、民衆という不特定かつ共和主義的な主権論に対しては超がつくほどアレルギーがあるわね。反共和主義という意味では言論統一されているし、共和主義者死すべし!という考え方が根強い」


「宰相の方は?」


「宰相は王・公・貴族・騎士・武士といった階級の管理を司っているのが強い、宗教的にも管理権を持っているので宗教的権威も持ち合わせているのも強いわね。そして何よりも任期を終えれば常任元老院議員になれるのも大きい。法的には『助言』しか出来ない事になっているけど首相の上位という概念が世間で強いので首相と対立すると宰相の方が強い場合が多いのも特徴」


「王・公・貴族は分かるけど騎士と武士は違うの?」


「うん?そうね、騎士は西洋よりね、武士は東洋的と言える。ただし、武士は日本以上に戦争特化なイメージになるわね。」


「西洋?東洋?」


「そう、帝国の中というか…私たちの地理感覚で言うと地球は南に位置することになるのだけれども…東西で大きく文化的に特色があるのは地球と同じね。帝国の場合は混ざり合っているせいか東西文化混合型の社会が形成されている。細かく説明しようとすると国ごとどころか地域や部族ごとで意味合いが変わるほど複雑な違いが生じているわ」


「そういえば帝国って言ったね、連合国じゃなくて?」


「うん、連合国は外交時で他国とのやり取り時の正式名称…国の実態言葉で表すのなら帝国と行った方が正解…理由は頂点にいるバシレイオスが~帝と言われているせいね…皇帝では無いけど『王の王』『教会の保護者』とか様々な権威のせいで事実上の皇帝であり、正式には帝という言葉が使われているせいか国民及び周囲の国からも帝国という俗称で揶揄されているのが現実ね」


「へ~じゃあ帝国なんだ」


「う~ん、もっと言うとS・P・Q・Aの方が国の統一前から存在して唯一無二のせいか名称として定着し過ぎているのもあるわね。」


「他の国は元老院を持っていない?」


「例えば別の国でアルカンディア共和国やアルカンディア連邦が存在する。それらの国は奴隷制を廃止してないし、共和国は宇宙主義が行き過ぎて極右的、逆に連邦は地球主義的で強権的な国家になっている。宗教的には二国及び帝国は同一で元はと言えばS・P・Q・Aに参加していた国ということもあって両国はS・P・Q・Aの権威を認めている状況ね」


「奴隷制とかあるんだ。」


「そう、ただし、S・P・Q・Aは現在は反奴隷、反共和主義、宇宙主義を掲げているから彼らはS・P・Q・Aに参加できない、面倒くさいのはS・P・Q・Aに参加している=帝国では無いという事実。S・P・Q・Aに参加していても統合条約機構に参加していない国、もしくはS・P・Q・Aに参加していないが統合条約機構には参加している国が存在して非常に面倒くさい状況にある国でもある。」


「帝国は何で?地球を狙う?」


「元々、アルカンディア人は地球人類が誕生する前か後かに地球に来ていた。(いつ地球に来たかは相当昔であり、アルカンディア側も当時の資料が故意か戦乱で燃えたかして正確には知らない)アルカンディア人は地球の歴史を相当深く知っている。歴史に関わっていた時期もあったと言われている。特に知られているのが『バビロンの悲劇』ね。当時は航行技術が発達していなかったのと高エネルギー物質が地球に無いのと保存が難しかったせいでアルカンディア人は地球で実力を完全には発揮できなかったと聞いているは…それのせいで地球人との争いに負けて追い出されたという記憶がある。特に『バビロンの悲劇』は有名になって代名詞になった話になる。」


「…」


「だけどバビロンの悲劇後も地球にアルカンディア人は興味を持っていたので内乱と戦争で完全に地球と断絶するまではアルカンディア人は地球と連絡を取っていた。内乱時も個人レベルでは人が行くことがあった。断続的で非公式だけど行くだけではなく、連れてきていたみたいね。」


「地球ではアルカンディア人なんて聞いたことないんだけど…」


「そう?神様とか天使とか仏とかいろいろ天を飛んでいるじゃない!!実はあれアルカンディア人を地球人がどう見ていたかの証拠なのよ。私たちの世界では知られていないけど地球にはシュメール文明にアヌンナキという人々の記述もあるらしいわね。あの話は私たちとしては受け入れられない話だけど…というのも私たちアルカンディア人にとって文化的に親近感が強いのと多人種交配の影響でかつての姿を保っていないのよ…むしろ文化的親近感のせいで地球人=アルカディア人と同種という信仰が根強くなっている。だけどかつては特権階級が空を飛んで下々を支配していた事実と自らを神と称していたこと考えると実は地球側からみたアルカンディア人のイメージは間違いではないのかもしれない。」







最後ちょっとホラーな感じかもしれませんねw書いているうちに乗ってきてしまって収拾をつけるのは次回に持ち越します。


アヌンナキは現実に存在する話なので調べると面白いですよ!!眉唾と思えないところが!!あと日本の神話とリンクしているのも中二病を刺激されますねw

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