第十話 高原の駅 -4- ゴルフ場の逆襲
狭い路地から二車線の舗装道路にでた。まわりは野菜畑。なにもなければきれいな高原リゾート。ただ異質なことは、バカっ速い三輪車トゥクトゥクに乗っていること、後ろから黒煙と爆音をたてながらトラクターが追いかけていること。旗をたてた軽トラに先導されてどこかに先導されているところ。
ときおり合図の花火が上がっているところ。
「ねえあの花火、敵にもばれているよね」
「うーん、細かいこと考えない」
前の軽トラが林の中の道に急激に進路を変えた。前の方からタイヤの悲鳴と、エンジンの甲高いおとが聞こえた。
「マクのか、踏ん張ってろお二方」
ゴッガッツと車体から不気味な音と、また、倒れる寸前で力任せにまかった。
ちらっと後ろ見るとトラクター減速したけど路肩壊してこっちにまだ向かっている。
「面白くなってきたな」
「こっちは、面白くない」
隣の伊之助は、無言になってしっかりと前の座席の取っ手を握りしめている。
しばらくすると、入り口が見えてきた。
「ゴルフ場じゃない」
「そうだな」
芝生に向かうまでの坂道アプローチを悲鳴を上げて三輪トゥクトゥクが行く。一瞬ハーベスタとの距離が縮まったが、ヤツも坂道で減速した。
グリーンに入る。人はいない。えっ、全て貸し切りなの
「いったいどういう人たちなの」
「星の民さ。社会に深く静かに大きく潜んでいるからね」
「なんで」
「なんでだろねってそんな事言ってられんぞ」
後ろから改造ハーベスタが速度を上げて向かってきた。
「いいかハンドルを切るときしっかりつかまっていろ」
時折ギシと不気味な音がフレームからする。
「持てよ、フレーム」
そうするとゴルフカートの援軍がやってきた。ハーベスタの怪物を背後から追撃する。一台だけ速度の早いゴルフカートがやってきた。ゴルフクラブを突き上げ握りしめ、背後から追撃する。
やがてその一台がこちらと併走した。
「いいか、この先で降りろ、」
「けど、どーすんの」と私。伊之助は物言わず固まる。
「突っ込め、信じろ」
「わかった」
「いいか体は外に出さずに固定しろ」
三輪車トゥクトゥクは植え込みらしきものに突っ込んだ。
突っ込むとともにエンジンが静がに
ガリガリバリバリとこする音
よく背後ではなんか音がした
飛び出てくる音と衝突音。
植え込みらしき先にはダンボールとマットの緩衝材。
助かった。
背後を振り返ると
弾き飛ばされたゴルフカート
「怪我でもしたらどうするの」
「いや無人だからあのゴルフカート。」
「で、あのでかいのに乗ってたのは」
「まあそんな心配するでもない、ほれ」
5人ほどの人数で固められたその人は何処かに連れられていった。
そんなことを言う彼に耳打ちする人がいた。かすかに頷いた。
「最後の指令があるらしい。二人はそれぞれもとの時空の自分の服に着替えて、クラブハウスの前に待つように。
私達はクラブハウスに移動した。
まずは伊之助が着替え入っていった。数分。出てたときは、いつもの顔とは違うなにか指名を受けた顔付き、初めてあったときの顔付き、車酔いに怯える彼でなかった。
次に私の番になった
クラブハウスというか事務所の中の部屋に私だけ通された。
簡素な事務机。その上に黒電話。突然電話が鳴った
「遠きもの時和金哉だ」
「えっ」
最初あのスパムのメッセージかと思ったあれ
それから巻き込まれた発端
「星の民の姫君星野留美」
「なによ勝手に巻き込んで」
「確かに勝手かもしれない、ただ君でなくてはできないミッションなのだ」
「なんの了解なしにはじめるなんて」
「それは未来の君に言っておくと良い。時空はあらゆるところに遍在している」
「それよりも、本当に元に戻れるの」
「君達次第だ。伊之助もな」
「君には、洞察力や推察力があるようだ。伊之助には別のことを伝えてある」
「なんで」
「これから更に困難が訪れるかもしれない。そのほうが安全だからだ」
「じゃあ彼の目的は」
「さあ。君も彼に聞かれても君へのミッションは伝えないように」
「君への鍵言葉を伝えようパズルのようなものだ。彼の鍵言葉と照らし合わせて一つとなるだろう。成功を祈る」
「さ、二人共終わったな。あとは頼む」
外に出ると私達の前に自動車が止まっていた
古いような形をしているけどなんか社長の車のような感じもする。
運転席に座る白手袋の男はミラー越しに二人を一瞥し、動じない声で告げる。
「運転士の星名です。安全運転を努めます。それでは、シートベルトをお締めください」
クラッチが繋がれた瞬間、大人しい旧車の見た目からは想像もつかないV8iー換装エンジンの咆哮が轟いた。デボネアは派手なホイルスピンとともに白煙を上げ、清里の美しいペンション街を猛スピードで爆進し始めた。
「失礼しました。ちょっとした暖気運転です」
第2章:忍び寄る第二波・ペンションバスの猛追
後方では、Cの機転によって1台目の改造ハーベスターが豪快な音を立てて池へダイブし、黒煙を上げて沈黙していた。後部座席でAとBが安堵の息を漏らしたのも束の間、八ヶ岳を望む野辺山高原のレタス畑から、地響きのような重低音が響き渡る。
広大な畑のうねを荒々しく押し潰しながら躍り出たのは、ファンシーなロゴを側面に躍らせたペンション送迎用のマイクロバスだった。
乗用車顔負けの乱暴な運転で蛇行しながら、デボネアのリアに体当たりせんばかりの勢いで猛追してくる。
第3章:謎の符牒と軽トラ軍団の急襲
「いけませんね」
迫り来る暴走バスに対し、白手袋の運転手は眉ひとつ動かさず、センターコンソールの無線機の手持ちマイクをスッと手に取った。
「別のお客様がお見えになったので、対応をお願いします。……昼は天丼がいいかな」
なにかの暗号なのか。無線の向こうから短く「了解」とノイズが混じった声が返る。
直後、前方の農道から地元の軽トラ軍団が一斉に躍り出た。軽トラたちは荷台から巨大な干し草ロールを路上へ次々と転がし落とし、暴走バスの進路を完璧に封鎖。回避しきれないマイクロバスは干し草に乗り上げ、そのままコントロールを失ってレタス畑へと突っ込んで立ち往生した。
第4章:野辺山駅の決着と旅立ち
「シーラカンスの泳ぎ、お見せしましょう」
白手袋がシフトレバーを叩き込み、別物のモンスターエンジンを全開にする。旧車とは思えぬ怒涛の加速で、日本一標高の高い駅のロータリーへ滑らかに滑り込んだ。
「駅に到着いたしました。お気をつけて」
呆然としたまま車を降りるAとB。二人を逃がすタイミングを見計らったかのように、ホームへ列車が滑り込んでくる。
「行きましょう!」
BがAの手を取り、改札へと駆け出す。車内で息を整えながら窓の外を見やると、遠ざかる駅前で、煙を上げる追手を背に白手袋の運転手が静かに一礼していた。そのシーラカンスは再びV8の重低音を轟かせ、高原の彼方へと去っていった。
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プロットから 加えていきます ここから考えまとめるためにAI利用 とにかく結末まで書く みかんの傑作より完成した駄作目指します




