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13 諦めたらそこで試合終了な件

あれ?止めはハンドガンでするつもりだったのに…?

あ、テストまで残り一週間らしいですよ?(他人事)

『イディオットベア』


この森にだけ生息する危険なクマ

打たれ強く鋭い爪には毒がある

出会って生き残って帰った者はいない

…………グットラック



いや、ちょっ、コレマジでヤバい。


地面に落ちている手榴弾の事を忘れ、直ぐにクマから遠ざかるため走る…丁度アイテムボックスに入れようとしていた手流弾の線を抜き、クマの居るであろう場所に投げる。


数秒後、爆発音と爆風が後ろから襲いかかり足が縺れ転ぶ。


運動部等には一度も入ってないため、体力は普通の人よりもない…肩で息をする自分の呼吸を何とか整える。


そして爆発した後ろを恐る恐る振り替える…。


もしかしたらさっきの一撃で止めが刺せたのかもしれない…そんな淡い期待は脆く崩れ去る。


クマは回りの炎を吸い込み始める…そして傷一つなくノソノソと此方へと接近してきていた。


……オワタ…無理だよ。


身体強化の歌を演奏使用にも、クマに「演奏が終わるまで待っててもらっていいですか?」なんて言って待っててくれるほど話が通じるわけないし。


マジで終わったかも…始まって2日でGAMEOVER何て…しかもクマにあむあむされる何て…。


せめて即死がよかったな…。



ーー諦めたらそこで試合終了だーーー



ふと、有名な昔のバスケアニメの台詞が降りてきた。


………そうだよ、何でまだ手があるのに諦めようとしてるの?そんなに諦めが良い私なんて私じゃないよ。


再び走り出す、クマも何か異変に気がついたらしく駆け出す。


「~♪」


勝負は最初の一発、コレを外したら本気であむあむされる…差もなくば爪でじゃれられて……いや、考えるのをやめよう…とにかく魔法のイメージをする。


走りながらそれに鼻歌も歌うので先ほどよりもスピードが遅い…けれど後ろから聞こえる恐怖の足音を考えると嫌でも足が動く。


目標の場所、それはあのクマとあった場所。


あそこにはしまいきれてない手流弾が幾つか転がっている、それと誘爆させてダメージを与えれば流石のクマも少しぐらい怯む筈だ。


構築する魔法のイメージにMPをあるだけ込めていく…けれど不思議とMPが一気に無くなるような感覚はしない。



あった!



森の草むらに不似合いな黒い塊…先ほど作った手榴弾が転がっていた。


手榴弾を飛び越え少しだけ離れて止まり振り替える。


丁度クマが手榴弾のある場所に重なる…そしてありったけの魔力をつぎ込み構築した魔法をクマと手榴弾に向けてぶっぱなす。


その瞬間、眩い光が瞬く。


その光は偶然起こった光ではなく、悠里が放った魔法。


それは雷。


思わず眩しくて目を瞑る。


まるで空が怒っているような轟音が響き渡る。


その光は手榴弾を誘爆させる為に放った筈だが、クマの脳天を貫通し絶命させる。


そして放電した雷は手榴弾を誘爆させ大爆発を引き起こし辺りを爆風と熱…そして炎が包む。


無論爆風が悠里を吹き飛ばした。


うっ…


吹き飛んだ場所は幸いにも木はなかった…が、辺りは焼け野はらと化している。



リィィィイン



鈴の…音?


視界がぼやける…辺りが真っ赤だ…。

コレがMP切れって言う…のか…な?


《経験値が一定に達したため、ユーリがLv3になりました》

《経験値が一定に達したため、ユーリがLv4になりました》


そっ…か。


リィィイン


私…無事に倒せ…た…ん……だ。


視界が狭まっていく…寒い…体が重い…、



嫌だ…まだ、…死にたくない…。


ブックマーク増えてて驚いて、感想をもらって飛びはねて喜びましたw

いつも見てくださるお方…ありがとうございます!

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