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NEO Ragnarok(ネオ ラグナロク)  作者: やみのゆい
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第8章-世界レベル-

「はっはっはっ!」

クハハとゼウスから上に5m位離れてるところで驚いたかと矛人は笑っていた。

「創造主を上から眺めるなんて最高だな!」

「嫌味ったらしい小僧だなぁ・・・!」

下から言葉の咆哮を飛ばすゼウス。

ひぃ~怖い怖いと矛人は茶化しにかかる。

「しっかし小僧。貴様の能力は炎と氷のはずじゃろ?雷は理屈はわかる。氷の粒を擦らせ静電気を最大まで蓄積し放電、すると超帯電質のワシの方に自然と雷が誘導されるということじゃろ?」

「ほう・・・」

よくわかったなと関心しながらこれは面白いとニヤリとほくそ笑む。

「正解した御褒美として教えてやろう。」

「随分うえからじゃのぉ」

「まぁまぁ、実は俺の能力って元々暖気と寒気だったんだ。能力を手に入れたのは5歳の頃からだ、俺はその時から能力を強くしようと練習してた。暖気と寒気じゃ人すら殺せないからな」

「ほぅ・・・そして氷と炎を扱えるようになったと?」

「あぁ、そして扱えるようになったからと言って今までの暖気と寒気を使い分けれない訳じゃない。今使ってる能力はその応用だ。風ってどうやって生まれるか知ってるか?」

「そうじゃな、ワシらの世界じゃと個人の能力、世界の理として生まれる自然現象や故意現象じゃな。」

「ふむ、んじゃ風の生まれる原理ってのは知らない訳か。」

顎に手を当てふむふむと独りでに頷く矛人は空中に浮いたまま一向に降りてくる気配がない

「実は風が生まれる理由ってのは空気中の圧力が原因なんだ、高気圧と低気圧が存在していて低気圧の方に高気圧の空気が流れる。すると気流が生まれ、「風」になるんだ。暖気は高気圧、寒気は低気圧な為風を生み出せることが可能ってことだ。そして俺は暖気と寒気を生み出せ、さらに位置を問わない。つまり好きなところにこの二つを生み出せるってことだ」

ゼウスは「なるほど」と新しい知識が自分の頭に書き込まれていくのが面白いようで嬉しそうににやけている。

「つまり、だ。下に暖気、上に寒気を作ることによって擬似的上昇気流を生み出すことが可能になる。相当な温度差が必要になるけどね。」

「なら小僧は寒さや暑さに我慢する必要があるのか?」

「幸い俺は元々この「熱」を操れるため寒さや暑さ、基熱さは全く効かないらしい。試しに俺自信何度まで耐えれるかを試してみた所2000度までは大丈夫で2001度から少しあっちぃ~なぁくらいだった。マイナス温度は絶対零度まで普通に耐えれたな」

「小僧・・・お主あほか」

「るせ、試したくなるだろ。」

素直に向けられた言葉に反論はしない。事実だからだ。

「つーまーりーだ。俺は風すらも操れるという事だ!」

ドヤ顔で未だに浮いている矛人はクハハと笑っている。


麗奈も聖音もこの事については何一つ知らなかった。

今回のバトルで聖音に続き矛人も秘密を隠し持っていたことに麗奈は地団駄を踏んでいた。

「なによっ!私だけ愚直見たいじゃない!!!死にたいのかしらァ!!!!」

「まぁまぁ、姉さん」

背中をよしよしと撫でる聖音は少し罪悪感を覚えながらあははと苦笑する。


「さぁ、バトル再開しようぜぇ!ゼウス様よぉ!!!」

「楽しもうじゃないか・・・!」

矛人はゼウスの真上から右腕を突き出し左手は右手を支えるように。

氷の刃をゼウスへと飛ばす。

本気モードのゼウスは軽々と右腕で払い除ける。

「洒落臭いのぉ~」

ゼウスは矛人へとひとっ飛び・・・じゃなく思いっきり跳躍し矛人と同じ高さまで上り詰める。

「おっと」

矛人はヤバイヤバイと呟く。

ゼウスは右拳を矛人へと叩き込む。

ゼウスは雷、矛人は炎を右拳に帯びさせぶつけ合う。


――ドンッ――


その瞬間2人の周りに衝撃波が広がる。

「キャッ!?」

「くっ・・・!?」

聖音と麗奈は頭を隠すように、または風をかき分けるように右腕を頭の元へと運ぶ。

「なによあれ・・・」

麗奈がつぶやく。

「なんですか・・・これは・・・」

聖音もつぶやく


そう、矛人は本気モードのゼウスと拳を互角にぶつけあっているのだ。

私達の戦いとは格が違う。

「「すごい・・・」」

2人が無意識につぶやきはっと目を合わせる。


ゼウスは驚いていた。

この世界は自分の霊格、能力によって身体能力が変化する世界だ。

もしや気づいたのか・・・?

心の中でゼウスはそう呟くが実際のところどうなのかわからない。

たまたまなのか、故意なのか。

どちらにせよこの事実を知らない限り普通はこんな奴の拳を拳で受けようなんて思わないはずだ。

そして何よりも驚いたのが互角に戦えるという能力についてだ。世界を滅ぼせるほどの能力、ワールドクラスの能力を持つゼウスに対して互角に戦える程の能力を持たないと無理なはず。

つまり矛人もワールドクラスの能力を持っているということだ。

「能力が進化した事に関係しているのかのぉ・・・」

「あ?何か言ったか?」

「いや何でも」

拳を打ち合いながらもゼウスは考える。

(・・・どういうことだ?)

ゼウスは考える。矛人の能力の可能性を


気づいた頃には両者地面にたって拳を交わしていた。

優劣が見えないこの殴り合いに呆れを切らした矛人が勝負に賭ける。

「仕方ねぇなぁ!本気モードでやってやらァ!」

すると矛人はゼウスから距離をとると、なんとそこには矛人が10人ほどいた。

「・・・なっ!?」

これにはゼウスも驚いた。

(分身・・・!?そんなことあり得るのか!これがワールドクラス・・・?だがしかしこれだけで互角にはなるまい。まだ手を隠している。)

ゼウスは冷静だった。

冷静に考えた結果

――――全てを吹き飛ばせばいい。

この結論にいたった。

するとゼウスは「はぁぁぁぁ・・・!!」と力を溜めはじめた


これにはやばいと思った矛人は警戒レベルを高める。


ゼウスは力を溜め終わったのか腰を落とし両拳を――大地へと叩きつける。

その瞬間衝撃波が、大地が、雷が・・・すべてをねじ伏せる力が矛人の元へと襲いかかる。


10人の矛人は消えた。消えたというよりは雲散霧消だろう。跡形も何も無い。

「死んじまったかのぉ?」

顎鬚を触りながらしくじったと言わんばかりな表情をし

「この程度か・・・」

と呟く。

―だが声が聞こえた。

「油断すんじゃねぇーよオッサン!!」

「なに・・・!?」

どこだとゼウスが探す。

あたりを見渡す。

(どこだ・・・、どこにいる・・・!!)

焦ったゼウスにまたもや声が聞こえる

「はっはっはっ!焦ってんじゃねぇよ!!」

「上かっ・・・!?」

ゼウスの斜め上に奴がいた。

そう、矛人だ。

「残念だったなぁ!お前の敵は俺だけじゃねえ!!この空気がある大気全体だぜぇえ!!」

そういうとゼウスの頭上に馬鹿でかい、それも本当に馬鹿でかい氷塊が現れた。

「くらいやがれ!!!」

「これがワールドクラスという訳かァァア!!!」

ゼウスは叫ぶ。

なぜなられっきとした神でもない、「今日成り立て」の神がゼウスと並ぶ実力を持っていることに叫ぶ。

強敵が現れた嬉しさ、力を張り合える嬉しさ、狂神に充分と戦えるという事実を知った嬉しさ。

ゼウスは叫ぶ。

――コイツは面白いと。


「ハァァァァァ!!」

「ウラァァァァア!!!」


氷塊とゼウスの全身全霊を込めた右拳がぶつかる。


どっちが勝ったのか。

矛人が負けたのか、ゼウスが負けたのか。

土煙が湧き出る中、麗奈と聖音は焦り「ごくり」と息を呑む。

紳士は目を細める。勝敗を見届けるために。


やがて土煙が晴れてきた。

氷の粒が大量に降ってくる。

どっちが勝ったのか・・・。

――2人の影が見えてきた。

「いたっ!!」

麗奈が指を指し叫ぶ。


完全に土煙が晴れたその瞬間・・・・・・目に写ったのは膝をつき残念そうな顔をするゼウスの首元に氷柱のような氷の刃を首元に突きつけ、ドヤ顔でこちらを向く矛人がいた。


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