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外伝ラスト

「あ、気絶しちゃった」


俺はスキンヘッドの男を揺さぶってみるが反応はない。


こいつからヤクザについて聞き出そうと思って力は抜いて蹴ったつもりだったが、入った所が悪かったのか力を入れすぎたのか分からないが気絶をさせてしまった。


「待つしかないか」


俺はスキンヘッドの男の隣に座ると、実神先生が駆け寄ってきた。


「あ、あなたって何者なの?」


俺の顔の前に顔を近づけて言ってきた。


「いや~、それは教えられないな」

「…本当に?」

「本当に」

「はぁー…分かったわ」


すると、実神先生は俺にビンタをしてきた。


意味がわからず実神先生を見てみると、実神先生は涙を目に浮かべていた。


「心配させないでよ…」


そう言って、実神先生は俺に抱きついてきた。実神先生は俺の胸に顔をうずくめていており、俺が実神先生の背中をさすった。


俺が実神先生を慰めていると、スキンヘッドの男が咳をしながら意識を取り戻した。


すぐさま俺はスキンヘッドの男の胸ぐらを掴んで立たせた。


「お前のボスはどこだ」

「坊主…なんかに…教えるかよ」


俺はスキンヘッドの男を胸ぐらをつかみながら壁に叩きつけた。俺の頬にスキンヘッドの男が吐いた血がついた。


「おい、教えろ」

「教えねぇよ」


俺は空いてる手でスキンヘッドの男の腹に拳を入れる。


「うっ…」


スキンヘッドの男が呻き声をあげた。


「や、やめなさい!」


実神先生がスキンヘッドの男の胸ぐらを掴んでる俺の手を握った。俺が手を離すとスキンヘッドの男は四つん這いになり、地面に嘔吐をした。嫌な臭いがしてくる。


「早く教えろ」


いい加減俺もむかついてきたのでドスの効いた声で言った。しかし、男は口を開かなかった。


スキンヘッドの男は近くにあった石を投げてきた。俺は軽く横に避けたが、その石は実神先生の額にあたり、実神先生に一筋の血がたれた。


そこで俺は、きれた。


投げ終わった後の体勢になっている男の腹を蹴ったあと、転がっていくスキンヘッドの男に上から顔を殴った。そして、胸ぐらを掴み、スキンヘッドの男の顔に手をかざす。


『ヤメロ』


いつのまにか魔黒石が隣にいた。


『コイツハ、あくまでもタダノニンゲンだ』


そうだった。もうこの世界に魔術がつかえる人間は俺一人なんだ。今の俺の力ならこんなやつはすぐに殺せるが殺人の罪をきるのもめんどくさくなるだけだからな。


「そういや、話しかけてくれたな」

『バカらしくナッタ』


俺は少しだけ笑ったあと、スキンヘッドの男の内ポケットから名刺を奪い取る。


「最初からこうすればよかったんだよ」


名刺には住所と電話番号がかかれていた。


「よしっ、ここにいくぞ」

『ウソにキマッテルだろ』

「……………わ、分かってたに決まってんだろっ!」

『ウソだな』


俺が返答に困っていると、魔黒石はため息をした。…できるんだ。


『コイツノきおくをミテヤルヨ』

「そんなこと、できるのか?」

『デキル』


そう言った後魔黒石は尻尾の鎌の部分でスキンヘッドの男の頭を突き刺した。


「大丈夫なのか?」

『ダイジョウブダ』


魔黒石が尻尾をとって、俺の方を見る。魔黒石は俺の手を握って扉の方に歩いていく。


「そうだ、実神先生!安心して家に帰ってください」

「な、ななにを言ってるの!?」


魔黒石が扉を開けて、前に進むとビルの廊下ではなく、見知らぬ路地裏だった。


『ココダ』


魔黒石はそう言いながら右にあるビルを指差した。


「本当にここか?」


そのビルは三階建てで少し老化しているビルだった。


『きおくのトオリニきただけダ』

「分かったよ」


俺は路地裏をでて、正面からビルに入った。


入るとスーツを着ている男が営業スマイルをしながら近づいてきたが、相手が子どもだと分かった瞬間態度が変わって、追い出すように俺をビルの外に押し出した。


「すみません、実神について…」

「……実神?」


俺が実神先生の名前を言うと、男は俺をビルのなかに連れて行った。


そして、三階に連れていかれ、ある部屋に通された。そこは社長室といった感じの部屋だった。


「それで、実神はどこにいるんだ?」


俺の前には高級そうな椅子に深々と座り込んだ太っている男が言った。


「あの…知ってるんですけど…見つけてどうするんですか?」


一応聞いてみることにした。


「あぁ、あいつは殺人を犯したんだよ」

「嘘だ、って言ってますけど…」


男は少しだけ眉毛を動かした。動揺してるのか?


「あいつが嘘をついてるんだ」

「本当ですか?」

「あぁ、本当だ」

「あの…証拠は」

「俺の息子が見ていた」

「分かりました。嘘をついてるのはそっちですね」

「舐めたことは言わないほうがいいぞ」

「ふぅ~、てめぇみたいなデブは嘘をつくのは決まってるんだよ!」


俺の言葉に顔を真っ赤にして怒りながら言う。


「こいつを連れていけ!」


男の大きな声に扉から三人のラフな服を着ている男が入ってきた。


「面倒だ」


俺は誰にも気づかれないように、自分に身体強化の魔術をかける。


一人は肘を腹に入れて、二人目は頭に向かって上段蹴りをくらわす。三人目が銃を俺に向けてくるが、俺は銃口を掴んで軌道をそらしながら男の腕に拳を入れて変な方向へとまげる。悲鳴をあげてる男の顔に膝げりをくらわせた。数秒で起きたことだ。


「な、なんだお前は!」

「はぁー、だから教えられないって」

「そ、それじゃあ、望みはなんだ」

「実神が冤罪ってことを証明しろ」


俺はあえて実神先生を呼び捨てしながらいった。


「そ、それは…」

「できねぇのか?」


俺は拳を壁にあて、穴をあける。


「わ、分かった。する、するから命だけは」

「分かったけど、早くしなかったらまたくるからな」

「は、はい!」


俺は倒れた男たちをまたがって扉の方に歩いていた時に太った男は机の引き出しから銃を取って、俺に向けてきた。


「はぁ」


銃声が鳴ったと同時に俺は男の顔面をを殴っていた。



∇▲∇▲∇



その後ヤクザのグループが捕まり、実神先生はテレビに名前がでなくて、ちゃんと職員に復帰できたらしい。


つうことでめでたしめでたし!


『キズとキオクはオレガケシタンだぞ』

「世話になるよ」


また、俺たちは歩きだした。

Pv10000ありがとうございました。


今回は主人公の陰が強かったですが、魔術がつかえたり、魔黒石と戦ってきたんでありかな、と思いながら書きました。


「刹那主義者と異星少女」もよろしくお願いします。

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