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第21話Escape(逃走)

静香先輩は優しく微笑みながら龍刃先輩に言った。


「実は…俺も好きだったんだぜ」

「ええ!?起きてたの!?…いや……その…さっきのは聞かなかったことに…」

「するかよ、今から俺は彼氏だ」


そういって龍刃先輩は立ち上がり、静香先輩のもとえと歩き真剣な目で静香先輩にキスをした。一瞬の出来事だった。


「彼氏にでも任せとけ」


龍刃先輩は静香先輩の頭を軽く叩いて、前に出る。


「風神エエカトル!」


龍刃先輩が唱えると、風がうねりをあげ、風の轟音と共に身長150cm程の髪が黄緑色で目も黄緑色そしてアラジンが着てそうな服を身にまとった男がでてきた。


「水の玉をこわすんだ」


エエカトルは膝をつき、セイレーンの放った水の玉に向けて弓を引く体勢に入る。エエカトルの前に直径5mの魔方陣みたいな円が出来上がる。庭の地面をえぐりながら、ひとまわり小さい円が直径5mの円の前にできる。それを繰り返していき、一秒もかからないうちに長さ12mはある大きな矢ができた。エエカトルの背中に白く輝き、黄緑色のオーラを持った羽が生える。そして、手を離す。


風を切る轟音と共にエエカトルが放った矢が水の玉の中心に当たり、あたりいったいが光に包まれる。


「やった…か?」


龍刃先輩が目をこすりながら見る。まだ、2m程の水の玉があり、さっきのとは違いものすごいスピードで落下してくる。龍刃先輩が目をつぶる。


「「うらあぁぁ!」」


俺が真紅の日本刀で水の玉を吸収する。龍刃先輩ですら一体の神を召喚するのはきついらしく、息を上げていた。


「やはり、龍刃は強いな。俺の娘をあずけたい」


少し笑みを浮かべながら、手を叩いて源三郎は言った。賞賛の拍手ではないのは分かる。


「一旦逃げましょう。今ではお父様には勝てません」

「おい…静香…群青さんを……倒すのか?」

「違うわ、正気を取り戻してほしいの」

「今の…群青さん…はおかしい…というの…か?」

「うん。あの魔黒石ができたときから、お父様はおかしくなってるの…」

「信じるしかないか…」


龍刃先輩が静香先輩の手を握り、門の方向へと走っていった。俺も後についていく。


「逃げるか……情報を外にあたえてはいかんな」


源三郎が手を前にだすと、またなにも言わずに召喚をはじめた。


土属性の神であるトラウィスカルパンテクートリが召喚された。銀と黒がモチーフの一本の槍をたずさえ、民族伝統の衣装ようなものをみにつけ、赤、緑、白の三色を使って茶色の肌の色々なところに線や絵がかかれていた。体型はスッキリしているが、筋肉がものすごい発達いている。


「あの三人を捕まえて、殺せ」


トラウィスカルパンテクートリは一つ頷いてから、俺たちの方を見る。ものすごいスピードで追いかけてくる。俺たちが必死に走っていると、まっすぐな道にさしかかる。横道や隠れられそうな所が無い。槍を投げる体勢に入り、先端の刃が光る。


「「先輩たちは先に行っててくれ!」」

「わかったわ」

「気おつけろよ」


トラウィスカルパンテクートリが体をしならせ、一気に反動で槍を投げようとするが俺は、槍から手を離そうとした瞬間のトラウィスカルパンテクートリの槍を上に弾き飛ばした。


俺の真紅の日本刀が触れたのに消えないという事は、この槍は吸収できないらしいな。


「神さんよぉ、わりぃが俺と付き合えよ」


何も言わずにトラウィスカルパンテクートリは槍を右手に生成すると、突きを入れてきた。真紅の日本刀の柄を上にして縦に持ち、火花を散らしながら槍の先端の軌道をそらす。そのまま俺は下から上にトラウィスカルパンテクートリの頭に向かって振る。トラウィスカルパンテクートリは真紅の日本刀を左手で握り、止めた。握る力が強くて手から離れない。トラウィスカルパンテクートリは右手に持ってる槍で俺の腹を突き刺した。その反動で後ろに飛ばされながら血を口から吐き出す。地面を何回も転がりながらも立ち上がる。トラウィスカルパンテクートリはまた槍を生成して俺の方に投げようとする。急にトラウィスカルパンテクートリが光の粒子になって消えていった。


「ハッハッハッ!我が子供よ、大きくなったな~」


トラウィスカルパンテクートリの後ろから笑いながらこんな寒空の下、半そで半ズボンの白髪男がやってきた。


まったく知らない男だった。

残酷描写をつけました。

途中からグロいなーと思って、つけました。


後書きがかけなくてすみません。まぁ別にあっても無くても同じ感じでしょうけど~。忙しくてかけませんでした。


本文中に出てくる神は本などに書かれている神です。

属性などは作者が決めてしまいますので、ちょっと疑問があるかもしれません。そういうときにこそご意見お願いします。


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