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第4話 エルヴィス魔法魔術学校

なんとか3日連続で投稿できました。


予想していたよりも多くの人に読んでもらって感謝、感謝です。

これからも楽しんで行ってもらえるように頑張ります!

チュンッ。チュンチュンッ。


龍一が寄り掛かってる壁の近くの門から一人の女性が出てきた。

「あら、こんなところに人が…。服装もそうだけで、黒髪なんて見たことがないわね…。」

っといってその女性は龍一のことをマジマジと観察している。



すると「ふぁ〜あぁ」といって龍一が目を開けた。



少し慌てた様子の女性だったがすぐに落ち着きを取り戻し

「あなた、編入希望者??」そう聞いてきた。


龍一は寝ぼけながら「ふぁい…。」と答えた。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


「神様なんか意味深なこと言っていたなぁ。…ん。ここは何処だ??」

先程と違いしっかりと目を開けて意識もはっきりしている。


朝になったのだが、目の前の光景がおかしい。

俺は確か外で寝たはずなのに現在、俺はソファーの上にいる。

そして、目の前に見知らぬ女性がいた。


「あら、起きたわね。ソファーに座った途端、寝ちゃうんだもの…。」



「ここは何処ですか??」

相手を睨めつけながらそう言って、いつでもディアブロを抜けるようにホルスターに手を置いた。



「あら?覚えてないの??ここは、王立エルヴィス魔法魔術学校の理事長室よ。」



神様が言っていたことはこのことだったのだろうか??と考えていると、

その女性が「それでリューイチ君は編入希望者でいいのよね??」と聞いてきた。


「その前に、あなたは誰ですか?」


「あ、自己紹介がまだだったわね。私は、この学園の理事長メリサ・ビクトリアよ。」

それを聞いて俺はホルスターから手をどかして目の前の紅茶を一口飲んだ。


「それで、リューイチ君。あなたはこの学校の編入試験を受けるのね?」

ちなみに何故名前を知られているかというと寝ぼけた俺がしゃべったからだ…。


「はい。」

(先ほどからこの人どこかであった事あるような気がするんだけど…)



「わかったは。じゃあ、早速、試験を始めるわ。」



「はい??」

理事長の言葉に耳を伺った。


「編入試験よ。ついて来て」

いきなり試験だとは思っていなかったのでヤバいと感じ始める龍一だった。


正直、俺は頭はいいほうではない。

それにこの世界に来てまだ1日なので、まったくと言っていいほど知識がない。


歩きながら理事長から試験の簡単な説明を受けた。

この編入試験は学力より、もともとの素質を見るので試験内容は戦闘と魔力測定の結果で理事長自らが判断するものだそうだ。学力試験じゃなくて助かった…。



理事長に連れてこられた場所は闘技場だった。

中世のコロシアムに少し似ているが、もっと近代的な感じで魔力結界が張られているので、よっぽどのことがない限り壊れたりしない。


そこにはすでに一人の男が立っていた。

「さ、準備してね」

理事長はそう俺に言って観客席の1番前に座った。


それを見計らったように男が口を開いた。

「俺は、ザンザスだ。普段は戦闘魔法を中心に教えている。これからお前には俺と戦ってもらう。」

いかにも戦闘狂といえるような肉体で、目がギラギラしている。


「わかりました。」

そういってザンザス先生と向かい合った。


2人の間の距離、約10m。



「それじゃあ、用意はいい?」

理事長が俺と先生の顔を交互に見る。


お互いにうなずく。


「試合開始!」カーンという音が場内に響き渡った。


彼女が鐘を鳴らすのと同時に俺はディアブロを抜き照準を構えようとした…が、先生の手からいきなり炎の塊が飛んできたのでサイドステップの要領で横に跳ぶ。


すかさず、先生が何やら呪文を唱えると俺との間に炎の壁が出来た。

出来上がった炎の壁からは終始、炎の球が飛んでくる。


一旦、状況を確認するために俺はバックステップで後ろに下がる。

先生の様子を伺うと炎の壁の隙間から、大規模の魔法を使おうと詠唱をしている姿が一瞬見えたのでディアブロを両手で構える。


照準を合わせ、トリガーを引いた。



その瞬間、轟音と共に決着は着いた。



俺がトリガーを引くと同時に先生も大規模な魔法を発動した。しかし、ディアブロから放たれた弾は炎の壁を突き破ると8つに分裂しそのまま発動した魔法を打ち砕き先生に衝突した。



まぁ、俺の撃った散弾を衝撃が緩和されたとはいえ全弾喰らったのだ、観客席に突っ込んで泡吹いても当然の結果と言えるだろう。


闘技場の上部にある結果ボードに文字が浮かび上がった。


試合時間約1分。

ザンザス ×  攻撃回数:3回

リューイチ 〇  攻撃回数:1回



・・・・・・(長い沈黙)




「えっ!?勝者リューイチ。」

理事長は唖然として俺とザンザス先生を交互に見る。


(ちょっと待ってよ…。学園一の鬼教師といわれるザンザス先生を一撃で倒すなんて…。しかもさっきの魔力量はいったい…。)



「このあとどうすればいいんですか?」

突然、龍一に声をかけられ理事長は慌てたのか


「まりゃき、あ、魔力測定を行うわ。」

と言った。


(噛んだよな…。)


魔力測定室に向かってる間に理事長から俺は、いくつかの質問を受けていた。


さっきの技とその武器は何なのかという質問に、このセレクターで魔力の塊を撃ち出したのだと言うと理事長はかなり驚いていた。何やら、魔力の塊を打ち出すセレクターは弓矢の形をしたものが一般的だが威力が弱いので使っている人が少ないそうだ…。

それに、セレクターは龍一くらいの歳までは杖の形をしたものを使う場合がほとんどで、ある程度魔法を学んだ時点で自分に合ったものを選ぶのが一般的だそうだ。



そして、魔力測定室と呼ばれる部屋に来た。

中には剣の柄のようなものと鏡が置かれていた。


(なんかハリー〇ッターの某魔法薬学の教室みたいだな…)


しばらく待っているといかにも魔女ってかんじの女性の人が奥の部屋から現れて

「話は聞いています。さ、これを握って下さい。そして、剣先をあの鏡に向けてください。」


と剣の柄みたいなのを俺に渡してきた。

よくみると、ガラスの玉のようなものが散りばめられていた。


俺がそれを握ると柄の部分のガラスの玉はすべてがそれぞれが違う色で宝石のように発光し始めるのと同時に、柄から光の刃が伸びていき一つの形ができあがった。

そして、言われた通りに鏡に剣先を向けると鏡の表面が渦を巻き始め、しばらくたつと何やら文字が浮かんできた。



【魔力値】 798400000

【制御力】 30000

【適合属生】 火・水・土・雷・風・氷・光・闇・破・無





柄から手を離し元の場所に置くと剣は形を消しガラス玉も元に戻った。


「「「…。」」」


誰も何も言わぬまま、時間が過ぎていく。


そして、ついに女性が口を開いた。

「全属性制覇なんて、ありえない…。しかも、この膨大な魔力量はいったい…。」



女性は言い終えるとガクガク震えていた。


後で聞いた話だが魔力量のは龍一と同じくらいの歳で高い人で400000、一般的な生徒で180000くらいだそうだ。王族の近衛魔術師隊長ですら8000000だそうだ。

そう考えると龍一のはチートというかもはや化け物だ。




※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

理事長室に戻って来るまで二人共、一切会話をしなかった。


そして、俺と理事長が向かい合う形でソファーに腰かけると理事長が静かに話始めた。


「あなたは何者なの??伝説の勇者と呼ばれる存在ですらあなたの魔力量から見ればちっぽけなものなのよ。それにすべての属性を使える人間なんて聞いたことがない。」



「俺は橘龍一ただの人間です。ただ、世界でただ一人、神の加護を受けた人間です。」

異世界とかの説明をする気はなかったが、あからさまな嘘を付くのも何故か気が引けた。。


「神の加護…。精霊の加護がある者が勇者と呼ばれていたのだから、納得はできるわね…。」

そういって理事長は黙ってしまった。


とりあえず先程の魔力測定時に疑問に思ったことを聞いてみることにした。

「そういえば、先程の制御力って何ですか??」



「制御力っていうのは使える魔法の限界を表すものよ。いくら魔力があっても制御力が弱ければ使える魔法の種類は限られてくるの。例えば魔力量が300000の人は下級魔法のファイアーボール(制御力5000)を60発同時に飛ばすことができるの。つまり、今のリューイチ君は魔力は化け物というか伝説のレベルをはるか超えているけれども、使用できる魔法は下級と中級の一部に限られるということ。ちなみに制御力は心の強さのことだから。」



「んじゃあ俺はさっき先生の先生みたいな魔法は一生使えないのか…。」



「そんなこと無いわ。魔力を上げるのは大変だけど制御力は自分の心の強さだからちょっとしたことで上がるわよ。ただ、その上げ方は人によって異なるから何とも言えないのも事実だけどね…。それにあなたのセレクターの効果は魔力の塊を撃ち出すものみたいだから、こっちを上手く使いこなせればさっきの戦闘みたいに普通の魔法よりも圧倒的に速いスピードでの攻撃することも属性を付属させることもできるはずよ。」



「そうなんですか…。そういえば結局、試験の結果はどうなったのですか??」



「あぁ、それなら合格よ。ただ、2つ約束してほしいことがあるの…。」



「何ですか?」



「1つ目は、あなたの魔力のことは他言無用ね。そうしないと、あなたは化け物呼ばれされるだろうから…。

2つ目は魔力の放出量を制限してほしいの。あなたはセレクターを使えば制御力に関係なく膨大なエネルギーを放出することができるから魔力量を抑えてもらわないと大変なことになるだろうから…。

この2つと校則さえ守ってくれればあとは自由に生活してもらって構わないわ。」



「約束します。後、学費は、いつまでに払えば…??」



「あぁ、学費は免除よ。」


「免除??」

(そんなうまい話はないだろう…)


「あなたはS組。つまり特待生だから学費は気にしなくて平気よ。寮はここを出て右に行ったところにあるわ。」



「他に何か聞きたいことはありますか??」



「いぇ…。」



「じゃあ明日から学校ね。クラスがあるのはあっちの白い建物よ。遅刻しないでね」



そういわれて理事長室を後にした。

(あの理事長、どこか母さんに似ているな。なんか嘘を簡単に見破られそうな気がするし、凄い話しやすかった。そういえば、まともに人と話したのは久しぶりだな…)


そんなことを思いながら寮に向かった。


今回は少し戦闘シーン入れてみました。

おかしな点等ありましたら報告お願いします。


これからも徐々に登場人物と用語が出てくると思うので、頃合いを見てまとめを掲載しようと思います。


感想等いただけると嬉しいです!

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