第3話 過去の自分と未来の自分
なんとか、2日連続投稿できました。
誤字脱字、感想等ありましたらよろしくお願いします。
俺は、別に女の子が嫌いなわけじゃない。
むしろ先程の子はとてもかわいい子だと思った…。
だが、人を好きになっても苦しいだけだ。相手は自分のことを利用しようとしている。そんなことばかり考えてしまう。
そして、友達関係というやつは表面上の付き合いが殆どだ。
俺の悩み、苦しみを知る人など前の世界にはいなかった。
今度もそうだろう…。
丸腰の女の子に銃を突き付けるなんて男としては最低な行為だとは思う。
しかし無理矢理とはいえやってきた世界でも前と同じように嘗められて利用されるのはゴメンだ…。
だから彼女に銃を向けた。
そう自分に言い聞かせた。
情けないとは思わない。
人とはそういうものなのだから…。
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「龍一君っていつも優しくしてくれて、とてもいい人だとは思うけど…それは恋愛感情とは違うんだよね…。」彼女と別れた時に言われたセリフ。
「龍一って、感謝してるそぶりさえ見せれば何でもやってくれるよねぇ〜」
「そうそう!でも、あいつの話ってつまらねぇよな…」
「確かに…。ただ、あいつのお陰で付き合えたやつはかなりいるみたいだから利用価値はあるよな!!」
「そうねぇ〜。まぁ、龍一の彼女になりたいと思う子なんて絶対にいないわよ!!」「わかる。わかる。仮に付き合ったとしても散々、貢がせてポイッて感じだよね…」
自分が扉の外で聞いてることも知らずに話すクラスメイト達のセリフ。
「龍一君も可哀相よね…。両親をあんなに早くに亡くすなんて。」
「本当。本当。あんなんだったら生まれてこないほうがよかったんじゃないかしら」
近所で話す主婦の人達の囁き声。
こんなことを言われて人を信じろだと??
嘗めるな。
俺にだって理性はある。
そう思いながらも何も行動せず学校に行かないという行為で逃げていた俺。
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思い出すうちに、ちょっと涙が出てきたので慌てて擦る。
そう。
結局、俺は利用されるだけの駒。
本心から俺を求めるやつ、などいない。
甘い餌をちらつかせて俺を利用する。
(どうせ、さっきのやつもお礼とかいって家に招き、隙が出来たらこの銃を奪おうとしたんだろうな…)
そう思いながらひたすら道を歩くのだった。
そして2時間後、日が沈みはじめた頃、やっと街についた。
城門のところでやたら兵士に見られたがなんとか通ることができた。
「…にしてもこの町の豪華さはなんなんだ…」
ここは学園都市エルヴィスと言う街らしい。
学園都市なだけに自分と同い年くらいの人ばかりだった。
しかも聞いた話によればここには1校の学校しかないという。
「どんだけでかい学校だよ…」
とりあえず食べ物を買おうと思って商店街までやってきた。
しかし、いざ買い物しようという時になって重大なことを思い出した。
(そういや、この世界の金、持ってない…)
そう、神様からもらったのは銃だけ。
いくら異世界とはいえ貨幣制度はあるだろう…。
さて、どうたものか…。
(商店街の人にはジロジロみられるわ通行人には指を差されるわでまるでパンダにでもなった気分だ…まぁ、この場に長居するのも気が引けるな。)
商店街を歩きながら、金を得る方法を考えているうちに夜になってしまった。
食べ物のいい匂いを嗅ぎながら俺は街をさまよった。
商店街の路地に入り、何か食べ物は無いか探そうかと思ったが惨めな気がしたのでやめた。
とりあえず、何も食わなくても何日かは生きていけるだろうし、詳しいことは明るくなってから考えようと思い、商店街から少し離れたところにあるレンガ造りの壁に寄り掛かって寝ることにした。
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気が付くと俺は死んだ時に飛ばされた空間にいた。
先程と同じようにソファーに腰掛けると、目の前には神様がいた。
「俺は、また死んだのか?」
『いや、ここはお主の夢の中じゃよ。どうだ異世界は??』
「勝手に入ってくるなよ…。別に普通。面白くもなんともない。」
。
俺が答えると神様は少し乗り出すようにして
『そうだろうか??お主はお主なりにこの世界での生き方を模索しているように見えたのだが…』
と言ってきた。
「そんなこと思ってねえよ。」
俺は表情を一切変えずにそう答えた。
『人を殺してもか??』
こいつ、見てたのか…。
一瞬ビクッと反応してしまったがすぐに落ち着いて
「あれは、しょうがないだろ。」
『なぜじゃ??向こうに殺意はなかったんじゃないのか?』
「それは…。」
確かに言われてみれば相手に殺意があったかはわからない…。
あれは正当防衛だったのだろうか?
『まぁ、わしは別にお主が殺しをしたことを咎める気は無い。こう考えると異世界に来て、少しは変わった気がするじゃろ?以前のお主じゃ人殺しなんて無理だったじゃろう。』
人殺しにお咎め無しって、神なのにおかしな話だ…。
でも、人殺しを普通にできたということは紛れもない事実だったし。神間の言葉にも納得できた。
「まぁ、根本的には変わってねえだろ。それに、また利用されそうになったしな。」
このままではちょっと自分が不利になる気がしたのでとりあえず話題を変えることにした。
『彼女のことを言っておるのか??なぜ、彼女がお主を利用していると断言できる?お前は彼女のとそんなに親しいのか?彼女が人をだますような人間に見えたのか??』
「疑って当然だろ。それに、断言できん無くても利用されて後悔するくらいなら先に、手を打つのはあたりまえのことだろ。」
俺は当たり前のことを言ったつもりだったが、神様は小さなため息をついて
『…まあ、この答えはお主が自力で見つけないと意味が無いのでな…。』
そう言ってうなだれた。
「わけがわからねぇ…。あ、遅くなったけどディアブロありがとうな。」
『まぁ、それは餞別として受け取ってくれ。それは、セレクターと呼ばれる魔法を発動する際の媒体じゃ。もちろん、これ無しでも魔法は使える。だが、セレクターを使うことによって詠唱の手間を省けることができるのじゃ。そのうえ、それぞれのセレクターには様々な性質が備わっておる。まぁ、銃の形はお主のだけじゃがな。』
「なるほどね…。便利なものだな…。」
っと言ってディアブロを抜いてみた。
『まぁ、詳しいことは学校で習えばよい。』
「学校?」
『この世界で生きていくための力を身につけるのにも、仲間を見つけるにも学校は最適だからな。』
「学校なんて行かなくても…。」
前の学校での思い出が脳裏をよぎる。
『いや、行かねば魔法は使えるようにならないし、これから生きていくのが大変じゃぞ?
?』
(確かに学校は世界を見渡すにはいい場所かもしれない。やはり魔法は使ってみたいし…。それに、この神様は信用できるはずだ。)
「やることもないし。とりあえずあんたの話に乗ってやるよ。」
『それはよかった。』
「だが、学校なんてどうやって入るんだ?」
『そのうちわかるじゃろう。ホホホ』
その言葉を最後に目の前が真っ暗になった。
今回は、ちょっと暗めの話でした。
龍一の気持ちを表すのがなかなか難しいです…。
もし、疑問に思う点、変だと思う点がありましたら知らせていただけると幸いです。




