12話 たくらみ
すみません、1日遅れました!
ごめんなさいm(_ _;)m
ロズマリン王城 ロゼ宮殿ロゼリア宮サロン
「おはようございます。シュベルツィ王太子殿下。」
「おはようございます。ルピアナティア王太子殿下。」
う~ん、やっぱり美形だわ~
金髪碧眼の超イケメン。
これはヤバいわ~
「殿下、わたくしのことは気軽にティアとお呼びくださいませ。」
「それでは、私のこともベルと。敬語はなしでお願いしますね。」
ま、ただの令嬢ならいざ知らず、私は王太子。
肝は座っています。
「それでは、ベル。計画を説明するわ。」
「あぁ。」
「それじゃぁ、まず、ベルには、2日後の夜会で私のエスコートをしてもらうわ。」
「分かった。でも良いのか?我がセルフィジアにとっては、ありがたいが。」
彼が私をエスコートする。
つまり、リゼアイリアがセルフィジアとてを取り合う。それは、リゼアイリアとセルフィジアがより強固な同盟、あるいは、友好的な関係を結ぶということだ。
セルフィジアにとっては、大国であるリゼアイリアとそういう関係を結ぶことができればさらなる経済の発展を望めるため、メリットが大きい。
「このわたしが国益にもならないお話をはたしてするのでしょうか。」
ふふっという笑いと共に妖艶に微笑む。
それに対して、ニヤリと笑うベルは本当に良い性格しているよね。うん。
「あ、そうだ。ベル。」
「ん?」
「たしか、セルフィジアの国王陛下、具合がよろしくないのですって?」
「あぁ、それか。いや、とても元気だ。」
………
…………
……………
………………は?
ゴメン。
良くわかんない。
「あれ?ベル。セルフィジアは後継者問題であれてるんだよね?」
「あぁ、そうだな。まぁ、ティアには、話すが、国王、いや、父は今、セルフィジアの辺境の地にいっている。」
「一体何故?」
ますます分からない。
私の影からも報告は無かったはずだが。
影……
…………
……………あれ?そういや、セルフィジアの担当って……
「……イシュア?」
「ぐっ……くっ…くふっ…」
めっちゃ笑ってんじゃん!!!!!
肩をカタカタ震わせて笑っている。我が影。
口を抑え笑いを堪えているが、全く堪えきれていないし、笑い声が漏れている。
突然、部屋に現れたイシュアにベルは目を見開いて驚いていた。
イシュアのスキルは隠密。かなり高度なスキルで使用中は姿だけでなく気配も感じない。
ただ自分よりスキルレベルの高い相手には通用しない。
「あなた、私にわざと報告しなかったわね?」
「いや、ティア様がいつ気づくかなって」
「…ふーん、それだけじゃないわね?」
「…………たまにはティア様が驚いた顔を見たいなぁ、と思って……ゴメン」
あからさまにしょぼーんとしているイシュアをこれ以上怒ることも出来ず、まぁいいと言いかたづけた。
「それで?国王陛下は何故、周囲に体調を崩したと偽ってまで辺境へ?」
「…母上に会うために。」
「は?」
「母上は1年前死んだことになったが実際は側妃の陰謀から母上を守るため、父が母上を辺境に送ったんだ。この事は信頼できる宰相と母上がいる辺境の伯爵しか知らない。」
「なるほどね。だけど、王妃陛下が今後再度王妃の座に着くのは無理があるのでは?」
一度死んだことになってしまえば再び公の場に出ることは難しい。
「あぁ、だから母上には、一生不自由な思いをさせることになる。」
「ふーん。……まぁ、別に、だからどうってこともないし、私にとっては、どうでも良い情報ね。」
「だろうな。まぁ、このことは、父上がただ単にヘタレだってだけだし。」
「…………ベル、あなたも大変ね。」
「……ティア、君ほどじゃないさ。」
自身の親たちの酷さに自然と苦笑いが溢れる。
しかも、どちらも一国の王とは、不甲斐ない。
「あ~、それでなんだけど、ベルが私をエスコートしていることに対して、あの馬鹿王子どもなら必ず行動を起こすわ。だから、そこでこう言うの、『リゼアイリア王国王太子ルピアナティア・ロゼリア・ロズマリンはセルフィジア王国第一王子シュベルツィ・フィルエと友好関係を結ぶことを宣言する。』とね。」
この宣言は、暗にリゼアイリア王国は第一王子が王太子になることを支援する、ということだ。
この事は、もちろん、父に承諾を貰ったし、宰相のテルにだって伝えてある。
「助かるよ。」
「あら、お礼を言うのは早くってよ?夜会当日までに、あなたには、やるべきことが山ほどあるのだから。」
そう言って私は、黒い笑みを浮かべた。




