「ひらり、ひらり……うん。そんな感じ。」
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「わぁ……。」
僕は眼前に広がる桜景色に思わず声を漏らした。
今日は高校の入学式。胸に期待と不安を込めて母と歩いて最初の登校をしたわけだがこれは予想外だった。
いや、期待通りと言った方が正しいのかもしれない。
高校というプレミアに少なからずアニメの様な出来事を期待してはいたが、本当にこれ程の感動に出逢えるとは思わなかった。
立ち止まって見上げるとそよ風が頬を撫でる。
校門の左右で大きく咲き誇る桜は美しさと儚さを併せ持ち、風が吹く度に花弁を散らす姿───散り際の花の美しさと言う物なのだろうか、文学など一切解せぬ僕にはどうにも上手く表現できない。
ひらり、ひらり……うん。そんな感じ。
兎にも角にも美しい。
「ほら、詩音。見惚れてないで早く。」
立ち止まった僕を急かす母。いつもはくたびれた母も今日は美しく見える。入学式の看板も美しく見える。
……つまりはどちらも桜効果で本来は美しく無いんだろう。
無意味に取り繕った母の顔ですら美しく見えるとは流石は桜だと言うべきか……。
今日は朝から1年分位「美しい」と言った気が───ッ!?
先に行っていたはずの母に首をガッチリと鷲掴みにされ、そのままギリギリと嫌な音を立てる。
「詩音……?考えてる事が口に出てるよ……?気を付けようね……?」
「ぁあ!母さ、ん!気付かなかっ、たよあり……がはっ!ギブギブギブギブギプァ。」
メキ★メキと笑顔で力を込めていく母上。
それ以上はらめぇ!吹いちゃう!泡吹いちゃうぅ!
「だから声に出てるんだよぉ!周りの人スゲェ目で見てんだろうがアァ!?」
「そ、それは校門前で息子の首絞め、っぁ、マジで、足が浮いっ!───!!」
衆人環視の中仁王立ちで息子の首を片手で絞め上げる母の腕を叩きギブアップのサインを出す。
母は強しって本当なんだなぁ、などと訳の分からない事が浮かび始めた頃にようやく地に足が着いた。比喩とかでは無く。
怒る母を躱し、死ぬ気で高校への初めの一歩を踏み出した。
……しつこいが比喩とかでは無く。
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初めまして、録と申します。
読む専みたいなプロフの者ですが、やはり読む者は書く者でもあるらしく……。
稚拙な文に下らない物語ですが短く読みやすくテンポ良く投稿出来ればと思います。
筆休めならぬ読み休めにどうぞ。




