美しい魔法少女達の敗北の風景
「ウワワ! う〜ん...良い眺めですね〜美しい魔法少女達の敗北の風景♡ 沈む白木輝きに壁に埋まる黄銅の雷。そしてこの光景にてもっとも映えるは地に伏した不死鳥の姿♡ これは本当に素晴らしい♡」
ウワワ仮面の勝利のポエムが聞こえてくる...。
どうやら私はまだ絶命はしていないようだ。
(うぐ...? 私は生きてるのか? サンシャインとトパーズは大丈夫だろうか?)
いや、今は彼女たちのことを考えている場合ではない。
どのみち【怒りの巨人】を倒せなければ全てが終わるのだから...。
「うっ...くぅ...」
私が地に手を当てて無理やり体を起こそうとするところを見て嘲笑うウワワ仮面。
「おや? 大人しく敗北を受け入れて倒れていればこれ以上痛い目に合わなくて済んだと言うのに...。そんなに死にたいのですか?」
ふざけた言動からは思えないほどの迫力を今の【ウワワ仮面】から感じられる。
「このまま私が倒れていたらあの【怒りの巨人】はこの町を破壊するでしょう? 生まれ育った町を破壊される訳にはいかないんでね」
痩せ我慢で笑顔を決める私。
そんな私を見ていた【ウワワ仮面】は「素晴らしいですね【レッドフェニックス】心も肉体の強さもあなたは魔法少女の中でも上位クラスでしょう。しかし、そんな貴方もここで終わりですよね? 一つ提案があるのですがよろしいですか?」と言ってきた。
「提案?」
「はい、私の仮面による支配を受け入れて私だけの配下になっていただくことはできないでしょうか? もちろんこの町から手を引くと言う条件付きでです」
「...なに?」
この町から手を引いてくれる? しかしそれだと...。
「貴方をこのまま殺してしまうのは正直言って惜しいです。私の仮面による支配は相手が強すぎるとダメなんですよ。しかし、ここにいる【怒りの巨人】のように支配を受け入れてくれた者にはしっかりと効力を及ぼすと言う訳です。貴方が私の言いなりのお人形さんになってくれると言うのであればこんな町からはすぐに手を引いてもっともっと愉快な場所で一緒に遊びませんか? きっと楽しいですよ?」
と彼は異様な提案をしてくるが、この町をこれ以上破壊されたくない私はこの提案を受け入れるしかないのかもしれない。
もしかしたら受け入れたとしても仮面の力に抗える可能性もある。
私はこの提案を受け入れることにしました。
「...分かった。貴方の提案に」
ここまで言いかけた時でした。
「ダメ! 【レッドフェニックス】様!!!」
なぜかこんな危険な場所にいた結衣が私に叫ぶのでした。




