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鬱蒼と木々が茂る森の中に小ぢんまりとしたレンガ造りの家がある。横には小屋があり、大量の薪が積み上がり、先程まで薪割りをしていた形跡もそのまま。
ポットに火をかけながら、この家の主ルビーは先程からけたたましく鳴り響く爆発音と白く立ち上る煙を微笑ましく見ていた。
「いやぁ……いつもの光景ですね」
元から細めの目をさらに細め、そう一言つぶやいたところで、陶器のケトルからシュシュシュボボボとお湯の沸いた合図が耳に入った。
ルビーは立ち上がり、火を止めると戸棚からお気に入りの茶葉を取り出し、既に用意していたポットと二人用のティーカップの横に置いた。
「さて、お迎えにあがりますか」




