姉妹ー遠藤家ー
今日は体育館の点検で部活がなく後輩のユキに誘われて一緒に帰ってた。
「ただいまー」
親は海外で仕事をしており姉が大学に進学と同時に家を出ていったため一人で暮らしている。
「やっと帰って来たか~愛しの我が妹よ」
誰もいないはずの家から聞きなれた声が聞こえる。
「帰ってくるなら言ってくれればよかったのに。一人分のご飯の材料しか買ってきてないよ。」
姉がソファーに座っていた。
姉の四季は都会の大学に通っている5年生で私の憧れの姉である。
見た目は勿論だが成すこと全てがかっこよく、天才という言葉がよく当てはまる。
まあ人には欠点があるものだが…
「あーいいよいいよ、寿司とろう寿司!バイトの給料入ったばっかだから四季お姉ちゃんが奢ってやる!」
やけに機嫌がいいなと思ったら周りにお酒の空き缶が多く空けられていた。
一体、いつから飲んでたんだ…
「もー姉ちゃんはすぐ外食しようとすんだがら。ちゃんと栄養を気にして料理とかしてんの?」
姉はズボラなとこがあるため以前、下宿先に行ったときはカップ麺のストックが大量にあり呆れたものだ。
「大丈夫大丈夫、最近は作ってくれる人見つけたから」
姉はそういいながらお酒を飲む。
「それでも姉ちゃんが心配だから簡単な料理作るから待ってて。」
冷蔵庫の中身を確認して有り合わせのおかずを作る。
「いや~愛しの妹のご飯が久しぶり過ぎて楽しみだな~」
姉は今はズボラでも昔から両親が海外にいることが多かったため、家を出るまでは姉が料理を作ってくれたものだ。
それが今はこの有り様である。
「そういえば、お土産たくさん買ってきたぞ~」
そういい姉は机の上に買ってきたものを並べ始める。
お土産は机の上に収まることがなかった。
「いや、買ってきすぎだろ姉ちゃん…」
「ほんとだな~」
いやほんどだなじゃねえよ。
「そうだ!梨花のとこに持ってってやるか!昔から梨花は私好みの美少女だったからな。」
立ち上がろうとする姉は酔っぱらっているのかフラついて立つことが出来ない。
「私が行ってくるから姉ちゃんは寝てて。」
正直、姉ちゃんは梨花にベタベタするので会わせたくないのだ。
「まあ今度会いに行けばいいか~」
止めてくれ。
姉ちゃんは疲れていたのかそのまま寝てしまった。
さて、梨花ん家にお菓子持ってくか。
ついでに風呂上がりの梨花とか見れればもうけもんだ。
梨花の家に行き出てきたのは妹の桃花だった。
「お、桃花久しぶり~」
「あ、結衣姉ちゃん久しぶりです!」
あー桃花って昔の梨花にそっくりだからドキドキするんだよな~
「お姉ちゃん呼びますか?」
桃花が気を使い梨花を呼ぼうとする。
「大丈夫だよ~」
天使の姉妹が並んだら正気を保って入られる自信が自信がない。
「姉ちゃんが帰ってきててお土産持ってきただけだし~」
お菓子を大量に詰めた紙袋を渡す。
とても喜んでくれており持ってきた甲斐があった。
「それじゃ、夜も遅いし帰るね~」
「ありがとうございました!」
桃花の数年後がとても楽しみだな。
「姉ちゃんただいま~」
返事はなくリビングに行くと姉はまだ寝ていた。
先にお風呂に入ってくるか。
からだを洗い湯船に浸かっていると姉が入ってきた。
「なんだ、結衣入ってたのか」
お構いなしに湯船に入ってきた。
「姉ちゃん、狭いよー」
それにしても我が姉の胸が凄い。
同じ姉妹でどうしてこんなにも違いが出るのか…
「そんなに胸を見つめてもでかくはならないぞ~」
姉は私の胸を見て笑う。
「う、うるさい!」
「胸を大きくするにはな、好きな人に揉んでもらうのが一番だぞ?梨花に揉んで貰えよ!」
「な、なんで梨花の名前が出てくるんだよ」
「ん?好きなんだろ?梨花のこと」
「うわああああああああああああ」
恥ずかしさと全てを見通してるような姉の視線が耐えられなくなりお風呂から上がった。
「下はしっかり生えてんだな~」
この姉ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ
「まったく結衣は意外とウブだからな~」
読んで頂きありがとうございます。
四季は完璧超人のはずがどうしてこうなった。