表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エメラルド・ナイト  作者: 白黒ブリキ
第二章 物語の始まり
9/32

第8話 「魔王」

家につくと昼間とは違って荒らされた状態だった。

「なんだこれ。どうして荒らされてんだ⁈」

「人……ではなさそうです。壁がところどころ崩れている。…魔物かもしれません」

「魔物⁉︎そんなの一度も聞いたことないぞ」

「普通知りません。"世界"に影響をもたらす魔物は皆軍が排除していましたから。それが崩壊し、軍も全滅した今、魔物がでてもおかしくありません」

「ーーその通りだ」

突然サクヤとシンの後ろから声が聞こえた。

振り向くとそこには全身を黒のマントで覆い、黒のブーツに青の短髪、蒼い瞳の男が立っていた。

「⁈誰だお前⁉︎」

「…魔王…ですね?」

「魔王⁈」

「さすが未娘、というべきか?」

「なぜ貴方がここにいるのです」

「交渉しに来たのさ。この家をやったのは魔狼達だ」

「この瞳…でしょうか」

「ああ、そいつを渡してもらいたい」

「…そちらが出すものは?」

「人間の子供達だ」

「⁉︎子供達は生きているのですか‼︎」

「ああ、今はな。だが、お前の選択次第では子供達の運命も変わるだろう」

「……」

サクヤの心は揺れた。

自分の瞳を差し出すだけで子供達が助かるのだ。

しかし、これを渡してはいけない理由もあった。

未娘の瞳には2つの力がある。

1つは未来を写す力、そしてもう一つは万物を自由に使役する力。

だが、それを使うには代償が必要なのだ。

その代償が他者の魂。

もしこれが魔王の手に渡ればおそらく今度こそ人類は絶滅するだろう。

待ち疲れたのか魔王はある提案をしてきた。

「1週間猶予をやる。それまでにせいぜい考えるがいい」

そういい魔王は煙とともに消えた。



読んでいただきありがとうございます^ ^

よければ感想などお願いします\( 'ω')/

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ