第7話 「精霊に愛されし者」
「んじゃ、まずなにからするんだ」
「今日は属性だけ調べましょう。日も傾いてきましたので」
「属性ってどうやって調べるんだよ?」
「簡単ですよ。一つずつ詠唱して発動できた魔法がその人の属性になります」
この世界には3つの通常魔法と4つの特殊魔法の計7つの魔法が存在する。
火、水、風、重力、音、植物、錬金の7つ属性がある。
「へぇー。結構あるんだな。サクヤはどの属性なんだ?」
「全てです」
「え⁉︎全部使えることもあんのか⁈」
「普通ならありえません。ですが、私は未娘なので別です。おそらくこの瞳も関係していると思います」
「そういえばお前の瞳って左右で色が違うんだな。なんでなんだ?」
「左瞳は未娘が代々受け継いでいる瞳です。この話しは機会があったらいずれ話します。…では属性を調べましょう」
一瞬だがサクヤの瞳に影が差した。
シンは媒介にと近くにあった短めの杖を持っていった。
全ての魔法を調べ終えたのは日が沈みかけていた頃だった。
「はああああ。つっかれたあ」
「お疲れ様です」
「魔法って結構疲れるんだな」
「魔法は使用者の精神力も削りますからね」
「なるほどな。それで結局属性はわかったのか?」
「それが、もしかしたら全属性かもしれません」
本来人間が魔法を使えるのは一つの属性なのだ。
だか、シンは全ての魔法を成功させた。
「全属性だとダメなのか?」
「ダメではありません。普通ならありえないはずなんです。でもエルフの血が関係しているのならありえます。エルフの一族は精霊に愛されていますから」
「そんなにすごいのか、エルフって」
「はい。…そろそろ日が暮れます。家に戻っていてください。今日はもうできませんので」
「お前はどうするんだよ?」
「私は野宿します。魔物がでても戦えますし」
「そういう問題じゃねぇよ。ほら、行くぞ」
「っですが!」
「いいから行くぞ」
サクヤはシンに手を引かれ、引きずられながら家にかえった。




