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異世界から来たガイア 58

第58章


マリク


鶏肉を一口かじる。


ここ生までは晩餐の話題も当たり障りのないものばかりで、一部の客の表情がなければ、誰が敵なのか見当もつかなかっただろう。


空腹からではなく、頭を冴えさせておくために噛む。確かに料理の質は実に高いと認めざるを得ないが、こんな状況では食事もワインも味わう気になれない。


ガイアを信じるしかない。彼女は確実に軍へ知らせを送っており、間もなく奴らは罠にかかるはずだ。


貴族の一人がワインの瓶を手にして立ち上がる。「最高の料理や極上のビールについてどう言おうと勝手だが、俺を信じてもらいたい」空いた手で自分を指す。「建築に関して言えば、エギントに並ぶものはない」


唾を飲み込む。奴が本当にあの国を知っているのなら、何か興味深い話が聞けるかもしれない。


ジョフィ王が鬱陶しそうに鼻を鳴らす。


鶏肉を飲み込む。「民族の偉大さを決めるのは宮殿ではなく、そこに暮らす人々です」


誰かがうなずきを向けてくる。この中の誰が私を死なせたいと思っているのやら。


振り向かずに視線をやると、ジョフィ王もうなずいているのに気づく。


肘掛け椅子に背をもたせかける。「エギントが裕福で教養ある大国であることは確かです。ですが、どの国も自らの文化と国力を誇ることができます。エギントのように建築に注力する国もあれば、バビノニアのように人工水路に注力する国もあります」


「ではドゥルハンは? いつも武器を選ぶのか?」


気まずい沈黙が広間に広がる。


それほど間違いでもない。


口を開いたのは七十歳ほどの老人だ。顔には深い皺が刻まれ、陽に焼けている。職業としても天職としても軍人の男だ。


「確かに、我が国の軍と武器は恐るべきものであり、誇りでもあります」


「ミルワンにとっての戦車と同じだな」と別の男が付け加える。


「その通りです。我々には我々の武器があり、そして皆さんはドゥルハンについて一つ誤解されているかもしれない」


視線が皆、矢のように私へと向けられる。その多くは本当に私を射抜く準備ができている、そう確信している。


「我々は自国の首都周辺の小さな領地から、ほぼ何もない状態から帝国を築き上げました」自分を取り囲む視線の矢の群れを見渡す。「我々は剣の青銅によって、この世界の一角を勝ち取ったのです。その点において我々は偉大でした」過去形であることを強調し、世界をさらに奪い取ろうとしている企みを隠す。「それもすべて、ただ一つの理由のためです」


「強欲さだな!」


賛同のうなずきが広間に広がる。


身を晒せ、クソ野郎ども。どうせお前たちは自分たちの力では我々に及ばず、それ以上のこともできないから妬んでいるだけなのだ。


嫉妬は最悪の欠点だ。


立ち上がり、両手を上げて彼らをなだめる。「落ち着いてください、我々を突き動かしているのは決して強欲などではありません。ですが、その……言うのも恥ずかしいのですが、我々ドゥルハンの男は皆、男根が小さいのです」


沈黙。嘘なのか本当なのか見極めようとしている。


何しろ我々の国には、一番大きく吠える犬ほどちんこが小さい、という言葉がある。


ジョフィ王が爆笑する。


招待客の多くがそれに続く。


私は作り笑いを浮かべてその中に加わる。


馬鹿な真似をして見せたが、いつまでも黙っているわけにはいかなかったし、これで自分に対する周囲の空気が掴めた。


露骨に敵意を向ける者もいれば、より中立的な者もいる。いずれにせよ、まっとうな味方など一人もいない。商業や婚姻ではなく主に剣を用いて外交を行えば、こういうことも起こり得る。皇帝になればそれは変えるつもりだが、まずは我々が弱くはないことを全員に証明しなければならない。


老軍人がワインを一口飲む。「興味深い説だな。同情するよ、あんたがたにも、だが何よりあんたがたの女たちにな」


「大切なのは大きさではなく、どう使うかです」


「あんたがたの女にもそう言っているのか?」

ジョフィ王が片手を上げる。「気をつけろ。我が客人の連れの女性や、その身内を侮辱することは許さん」


「ですが、私は何も言っていませんよ」男の低く濁った声には、二人の間に確執があるかのような憎しみがこもっている。


「分かっている。だが、後から外交問題を解決するハメになる前に止めておきたいのだ」


ジョフィ王には感心させられる。私個人を気遣っているのではないにしても、自分の街が我々やミルワンに包囲されることだけは避けたいようだ。


老軍人は何かをつぶやき、隣の男がうなずく。


彼らの間でクーデターの兆候でも漂っているのだろうか?


まあ大した問題ではない、今夜こちらが先に裏をかいて無力化してしまえば済むことだ。


「ご安心を、陛下。お前の客人に不敬を働くつもりなど毛頭ありません」


「『我が』ではなく『我々の』客人だ、将軍。お前の客人でもあるのだ」


推測通り、やはり軍人だ。


「もちろんです」


できることなら私をすぐにでも殺したいのだろう。「さあさあ! 雰囲気を壊したかったわけではありません」杯を掲げる。「すでに申しました通り、私は戦争には興味がありません。できる限りここに長く滞在し、軍隊生活の苦痛を避けたいのです。伝統ある友人たちと共に過ごしたい」ジョフィ王を指さす。「背後を警戒する必要はありません。私は皆さんの敵ではありませんし、恐れる理由もありません」誰も信じないほどの大きな嘘だが、少なくとももう少しの間、たわごとを並べ続けることはできる。「乾杯を提案します」ガイアに、彼女が届くならば。「友情と平和に」


ジョフィ王が杯を掲げる。「友情と平和に!」と轟かせる。


出席者たちは少し渋りながらも彼に倣う。老将軍とその隣の者たちも同様だ。


彼らの友情の贈り物といえば、ナイフだろう。私の腹に突き立てるための。一口飲んで腰を下ろす。我々ドゥルハン人に腹を立てるのも無理はないし、間もなくさらにその理由が増えることになるが、いつかすべてが変わり、この街も我々の同盟国となるのだ。


広間の奥にいる二、三人が扉の方を振り返る。


扉がドスンと大きな音を立てて開き、ガイアが美しく誇らしげに入ってくる。脚の一部が覗くスリットの入った薄緑色のロングドレスを纏い、髪を肩になびかせ、ヴェールはつけず、首には金のネックレス、腰には剣を差している。


まさに女神イシュダーの完璧な化身だ。


広間に静寂が広がる。


ガイアが一歩踏み出す。


一人の男が彼女に近づく。「無礼者め! ここに女の居場所はない」とナイフを構える。


ガイアは剣を抜いてそれを阻む。


男は鼻を押さえて叫び声をあげる。


「マリク」ジョフィ王は何かを察した。「どういう意味だ?」


私の他の兵たちが剣を手に広間へなだれ込み、出席者たちを取り囲む。


老将軍が立ち上がる。


タルクが後ろから近づき、彼の背中に剣を突きつける。


男は動きを止める。


私は立ち上がる。「私なら大人しくしていますね」ガイアが広間の中央に達する。


一人の男が彼女に向かって杯を投げる。


ガイアはそれを剣で受け止める。


近くの兵士が剣の柄頭で彼の後頭部を殴り、気絶させる。


ジョフィ王の前に進み出る。「今この瞬間から、我々が主導権を握る」


「な……なんということを!」


「この街の安全を確保することは我々の遠征にとって不可欠であり、私の愛する女性に短時間で済ませると約束したのです。一番早い方法は、内部から制圧することでした」


「この悪党め」


「好きに思ってくれて構わないが、いずれあなた方にとっても利益になると分かるはずだ」


ガイアが私の隣にやって来る。


片腕で彼女を抱き寄せる。「美しいよ」


「開口一番にそう言ってくれると思ってたわ」


「本当のことだからね」


「気を引いた衛兵たちも、きっとそう思っていたでしょうね」


「もし君に指一本でも触れていたら、両目をくり抜いてやる」


「心配しないで、大丈夫よ」緑の瞳が潤み、キラキラと輝いている。「見事な登場シーンだったでしょう?」


「君のことが心配だったんだ……」と囁く。


「その場にいる者を武装解除し、無力化しろ。害をなそうとする者は斬って構わんが、無駄な暴力は許さん」


タルクが老人の肩に手を置く。「王子のお言葉を聞いたな! 武装を解除し、壁際に連れて行け!」


ガイアの腰を撫で、手触りを確かめるように軽く力を込める。「ジョフィ王、あなたを欺いたことはお詫びします。ですが、あなたの街を抑えることは不可欠であり、できる限り苦痛の少ない方法を選んだのです。略奪も持ち出しも一切禁じ、死者も掠奪も出さないよう命じました。リッジョンの民が我々によって被害を受けることは一切ありません」



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