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エピソード3の第9章 卒業式

 卒業式。一人一人、卒業証書を受け取ると共に、体育館ステージで、何かひとこと言うことになっている。


 いざしゃべろうとしたら、在校生・卒業生から、やじがとんだ。


「おかま!」


 身体が震えてきた。でもがんばってスピーチした。


「この学校には1年だけでしたが、良い思い出ができました」


 式が終わったら、校庭で吹奏楽部の後輩が花束をくれた。あかね。隣にはあたしの妹も。


「お姉ちゃん、卒業おめでとう!」


 能理子があたしを、お姉ちゃんって呼んでくれるのはめずらしい。


「そうか、能理子って、先輩のことお姉ちゃんって呼ぶんだ」

「今日だけよ」


「先輩、ごめんなさい。転校してきた先輩のこと、目障りって思う気持ちが強くて、全然仲良くできませんでした。終わりだけはきちんとあいさつしますね」


 ありがとう。そういってくれるだけでも。おもわず抱きしめようとした...が、あかねは逃げた。


 新しい町で女子として過ごそうとした1年。必ずしも全面的に受け入れられたわけではなかった。むしろいろんなことが起きてしまった。でも、少々のトラブルはあって当然という心構えにはなれたかもしれない。高校生になっても、ちょっとのトラブルどんとこい、の気持ちでがんばろう。


「三日間のダンジョン」と同趣旨で、空想・想像をそのまま落とし込んだものです。結果的に、ばらばらで無関係な複数のエピソードが乱立してしまいました。もっときれいに合流できたら良かったのですが、それはまた機会があれば。

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