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エピソード3の第8章 年末年始

 2学期が終わってから、亜由子と千里がうちを訪問してきた。


「あれ、あたしのうち、知ってたっけ?」

「あたしたちのママ同士が、幼稚園の時にママ友だったみたい。絵理の件で保護者会があったでしょ、あのときに再会して、意気投合したんだって。あたしたちも、絵理の力になりたいと思ってる。でも力になれなくて」

「気を遣わないでいいよ」

「えったくんでも絵理でも同じだよ。昔からのお友達だから」


 うれしくて、目がにじんできた。年始の初詣に一緒に行く約束をした。


 元日。あたしも亜由子も千里も、みな振り袖で、神社に集合した。みんな綺麗!あたしも多分綺麗!ママたちに頼んで、何枚も写真を撮ってもらった。


「あ、オカマじゃん」


 同じクラスの子に見られた。でも、今はあまり気にならない。振り袖着ているあたしたち、きっと綺麗よ。綺麗は全てを許す、はず!


 開き直って、3学期からは学校に行くようになった。いろいろ言われるけど、気にしない。トイレだけは、学校の配慮で、職員用の多目的手洗いをお借りすることになった。


 隣の席になった男子。ダンス部にいた子、男子の中でも抜群にプロポーションの良い長身、女子生徒のファンが多い。偶然、同じアニメが好きだって分かった。うれしい!受験前の時期なのに、ついつい話し込むことが多くなった。

「微妙なカップル爆誕?」

 クラスの子にからかわれるようになった。彼のほうがムッとして、その後あたしとは口をきいてくれなくなった。せっかくクラスになじめると思ったのに....余計に悲しくなった。


 L女子高校の入試。不思議な入試だった。筆記試験は楽勝。面接試験はともかく、そのあと3日間かけて、寮で料理を作ったり、一緒に運動したり、イベント参加したり、ディスカッションしたり。あれのどこが、試験なのかしら。女子生徒としてふさわしくない行動をとりそうな予兆があれば不合格にするとか、そんな説明だったと思う。でも、この学校でのいろんなできごとを考えたら、ホントに堂々と、自分らしく行動できた。

 合格した。うれしい。


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