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第二十四話 涙と決意

今回はかなりのシリアス。

書いててうわっ…とか思ってしまいました(←ぉい)


どうぞ泣いて下さい?





「その口封じようか?」




そこで私は怯えすぎて、

気絶しました(泣)


だっだってですね?そんな男慣れしていない私にキスするぞって…(←そうは言ってない)


とにかく怖かったんです!

はい?!

で、目が覚めるとそこは学校の保健室で、消毒液の臭いが鼻にきていた。既に日は落ちいつの間にか外は真っ暗だった。


「目、覚めたか」


ビクッ

隣のベッドから声がした。

………誰ですか………?


シャッ


カーテンをどけてこちらを見た人。それはまさしく愁だった。


「しゅう…さん?」

「ったく…お前心配かけすぎ」


愁さんは私のベッドの隣にある椅子に腰かけて溜め息をついた

あれ?静さんは?


「愁さん、静さんは?」

「静は………」


え………………………………?

嘘ですよね……………………?

また、笑って言って下さいよ。

冗談だよって言って…………。


私は布団を深く被り目を伏せた。

閉じても流れる冷たい水。

それを止める事はやっぱり無理だったんだと思う。




―愁side―


静から電話が来て急いで向かった先。そこはアイツの家、兼会社だった。


信号が赤だったから立ち止まっていると後ろから声がした。


随分息切らしてる。

水野会社からアイツの会社までは結構な道のりだ。


運動苦手な癖に。


「は―....よぉ…愁」

「お前倒れんなよな静」

「あはは。心配ご無用。そんな柔な体じゃねえよ」


静、男モードだな。

まぁ…当たり前なのかもな。


と、信号が青に替わった。


「さ、行くよ」

「ああ」


気付いていれば良かった。

信号を無視して突っ込んでくる赤い車に。俺が気付いていたら…


「愁ッ…危ないッ!!」


静の声を聞いて右を向いた。

もう…遅い。


バンッという音がした。

でも…俺は痛くなかった。


なんで?

なんで静が倒れてんだ?


なんで、血だらけなんだ?


「し、静ァッ!!!!」


周りの奴らの声は雑音。

俺はクタリと動かない静を抱きしめて大声で叫んだ。


「きゅ…救急車呼んで下さい!」


それしか考えられなかった。

血だらけの静。

見たくない。見たくねえよ。


頼むから…死ぬな…静。

死なないでくれよ!!!!


それから数十分、救急車がつき静は運ばれていった。

小さな小さな声で静は

「さー…ちゃん…を…」と言っていた。


最後まで…沙紀の事かよ…。

自分の事…心配しろよ…


バカ。

アホ。


だから俺は一人で来たんだ。

沙紀を迎えに。




バタンッ


ドアを強く開けると、菜川光一はいなくてベッドの上でぐっすり眠る沙紀がいた。

………眠り姫?


ったく…。

するとテーブルの上に手紙があった。アイツからだろうな。


"dear 愁くん"


―――

は―い愁くん。

僕だよ。菜川光一。

今回はちょっとしたアクシデントで僕はいないから沙紀を返すね――――♪

でも、僕は彼女が気に入った。

必ず婚約者として迎えるよ。

それまで、アディオス♪

―――菜川光一


「アディオスって…変な奴」


俺は沙紀を持ち上げて部屋を出て行った。………静?

ちゃんと助けたぞ――?



―沙紀side―


どうして静さんが…

私は震える手を抑えてベッドから飛び起きた。


愁さんは本当に泣きそうな顔で私の頭を優しく撫でた。

愁さん…


「行ってこい、沙紀」


え……………?

愁さん?


「静、青葉病院だから…行け」

「愁さんも一緒に…」

「お前だけが行け」

「どうし…」


愁さんは伸ばした私の手に触れず部屋を出て行ってしまった。

愁さん…………?


部屋に取り残された私は一人また涙を流していた。




「静さっ…うぅ…」


泣いても泣いても泣いても。

心の闇には光が差さない。


いつの間にか体は青葉病院に向かっていた。静さんに会いに。



病院に着くと、色んな放送が流れていて不安が増す。

……………静さん。


歩いていくと、手術中の灯りがまだ付いている。

…………あ、夏樹くん達…


「沙紀ちゃん…」

「皆さん…来てたんですね」


私も夏樹くんの隣に座った。

時間はただ過ぎてゆく。


パッ


と、赤いランプが消えた。

鼓動が早くなる。


ウィーン


重い扉がゆっくりと開いた。

中から先生方が出てこちらを見てきた。にっこり笑っていた。


「手術は成功です」

「ほ、本当ですか?!」


私は緊張が解けてまた泣いてた

良かったって。

静さんが死ななかったって…


「でもまだ安静にしておかなくてはいけませんので、集中治療室に運びます。見学の方は…」

「あっ…行きます」

「じゃあ僕ら帰るね」

「夏樹くん…」

「良かったわね沙紀」

「真子さん…」

「……じゃあな」

「鏡さん…」


私を残して夏樹くん達は病院を後にした。私は静さんがいる集中治療室に向かっていた。


集中治療室に入ると静さんが眠っていた。頭に包帯を巻き、手足はボロボロで。


また泣いていた。


「しっ…ずかさん…」


私の声に静さんが少し反応した

聞こえているんですか……?


横に置いてある手を包むように私は静さんの手を握った。


静さん?もう大丈夫ですよ?

私が…ずっといますよ…

だから…目を覚まして…


ピクッ


握っていた手が動いた。

静さん?!


静さんを見ると目を開けてにっこり笑っていた。

どことなく嬉しそうに。

私は…いつの間にか泣いていた


「さ―…ちゃん…」


小さな声で


「なかな…いで…」


そう言われても…泣きますよ…

だって

だって

だって嬉しくて…………


「静さん有難うございます…」


私は真っ赤な顔で泣きながら静さんにお礼を言った。

それで疲れたのか私は寝ていた




――――


「アイツは、本当に好きなんだな…。沙紀の事」


愁は教室の机に座りずっとずっと空を見上げていた。


俺には…沙紀を守れない。

だから……………………


愁は静かに涙を流していた。





愁が泣くのは初めてです。

あ―見てみたい…

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