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第十六話 恋の天敵は結構イイ奴?

嫌な人を出すのが苦手な私です

実は転校生時枝真子は愁くんの……?


時枝真子は結構イイ奴です。

さっぱりあっさり?





「どうして真子がいるんだ?」


「愁?」


―――――出会いは運命的

―――――私にとっては最悪



――――…

――――…



キーンコーンカーンコーン


「はい、ホームルーム終わり」


先生の声がして意識が飛んでた事を知る主人公沙紀。

共に意識を飛ばしかけていたその彼氏愁は転校生時枝真子と知り合いで…


「愁、あなたこの学校に良く来てるわね。あなたの父親の学校でしょ?」

「お前こそ…」

「あら、心配ありがとう。クスクス」

「なんだよ」


…………ジ-------。

なんでしょうこの胸のズキズキは。痛いようで微妙な…?

愁さんが私以外の女の子と話しているのは珍しいからかな。

でもなぁ…。


「真子ちゃん、現る…ねぇ」

「夏樹くん…」

「あれ、幼なじみ」

「……鏡さん」


幼なじみの再開…。

とてつもなく嫌な予感がむんむんしているのですが?!

おぉ…(泣)


『で、元カノ』


夏樹くんと鏡さんの声が綺麗にハモる。んな事関係ない。

沙紀は元カノの部分にガガーンときていたのである。

見た目自体負けている。

らしい。


沙紀は小さな体に小動物みたいな女の子で肩ぐらいまである髪は先っちょが軽くはねている。時々結んでる。


真子は長い黒髪にスラッとした体に長身だから愁と並ぶと美男美女(笑)


「笑い事じゃないです」


確かに美男美女ですが、私は…私は…愁さんが大好きです!

と、叫びましたが無理です。

仲良さげですね…


「沙紀ちゃん、ヤキモチ?」

「焼き餅?好きですよ」

「バカ」

「へ?」

「ヤキモチっていうのは好きな人が誰かと話しててそれが嫌だなぁっとか思ったりする事で」


……ヤキモチ?

私ヤキモチなんですか?

確かに嫌だなぁっとか思いますが…それはそうなのかなぁ…?


「ねぇ愁。ヨリ戻さない?」

「は?」

「私さ、やっぱり愁が…」

「自己中過ぎねえか真子。俺お前に『好きな奴出来たから別れて』って言われて…正直泣きそうになった。

でも、お前は俺とヨリ戻してえ?それは自分から別れを告げたお前が言う台詞じゃねえよ。だから俺は無理だ」


愁さん――――(泣)

カッコイいです――――(泣)


それに真子さんは負けじと言い返す。


「だってあいつ…大樹は私以外の人と付き合ってて…」

「だからなんだよ」

「だったら私だってって…」

「バ」


愁さんが言いかけた時私は体が自然に動いていた。

何でだろう?

滅多にキレない私がキレた。

すみません。


「バカ!!!!」

『へ?』


愁さん、夏樹くん、鏡さん、静さん、その他クラスメートはびっくりしている。

一番びっくりしているのは時枝さん。


「あなたはバカです!!彼氏がいるのに他の奴と付き合うバカいますか!!」

「だって…大樹が…」

「その人バカです!!あなたはその人がしてる同じ事して何か良いことはあるんですか?!」

「………」

「だったらビンタして『このバカ男!』と叫んで下さい!」


は―は―は―....

と、とにかくですね?


「プッ…」

「へ?」

「あはは…あはははっ。」

「何がおかしいんですか?」


急に笑い出した時枝さんを見た。

本当に爆笑してる。

私ウケを狙った訳じゃないですよ?!

愁さんも笑ってる。


「あはは…は―面白い子。うん、分かった。彼氏ビンタするよ。ありがとう」

「面白い子?!」

「うん。面白い。じゃあさ友達なろ。私時枝真子。真子でいいから。」

「あ、水野沙紀です」


いつの間にか険悪なムードからいい感じなムードになっていました。

真子ちゃんは手を握ってにっこり笑って抱きついてきた。


抱きつきにびっくりした私はうひゃあ?!と変な声が出てまた笑われた。

う―――(泣)


「え?じゃあさ沙紀は愁の彼女なの?知らなかった―!」

「当たり前だろ」

「はい!」

「愁ってさ女嫌いで有名だったし私以外の女と話さなかったからなぁ」

「そうそう」

「あっれ―?きょんとなつじゃん。二人もこの学校なんだ♪」


きょんとなつ?

ああ鏡さんと夏樹くん。

お二人も幼なじみでしたか。


「てかさ―…二人シタ?」

『ブッ!!!』


思いっきり吹き出した私と愁さん。顔が真っ赤である。

その反応にも真子ちゃんは爆笑


「あっははは!分かりやす!まぁ愁の事だし頑張って」

「何を頑張るんですか?」

「そういう事沙紀に教えるなバカ!!!アホ!!」

「バカアホ言うなバカ!」


こどもの喧嘩。

私は何を頑張るのかを一生懸命考えていました。

???


「まだ悩んでるし!!!」

「沙紀!忘れろ!」


う――――ん。

愁さん?頑張る?

う――――ん。


「どうせマウストゥマウスもまだでしょうね。あはは」

「うるせ」

「あんた私の時だって一度もしたことなかったね」


真子ちゃんは苦笑い。

私はまだ悩みちゅう。

でも、もういいや。


「次、音楽ですね」

『切り替え早ッ』


と突っ込まれた。

え?早かったですか?

でももう移動時間ですよ?


私は鞄から教科書を出して皆さんに呼びかけて音楽室に向かいました。


今日は、幸せが一瞬で崩れ落ちなかったから良かったわね(笑)

…え?もう一人転校生が来る?


さーちゃん、頑張って。

しかし…女装辞めようかしら

静も頑張ろ!!


次は夏樹少年の恋バナです。


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