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第十三話 運動会!!!!!!



「ふぁわ〜」

「眠そうねさーちゃん」

「実は昨日鏡さんが言ってたアニメ見たんです」

「あ―キャンポリ?」

「はいっ」


キャンポリとはキャンディポリスの略である。

主人公の柊アスカ警部が悪等共をやっつける話である。

そのアニメが好きな鏡は沙紀に日にちを教えたのである。

それは深夜なので沙紀は少し眠そうだ。


「でも…面白かったんですよ」

「そう。良かったわね」

「ふふふ」


何かスゴかったんです!!アスカ警部が悪等共をやっつけるのが

でも深夜三時って…眠くて眠くて…大変です。

ふぁわ…。


「欠伸ばっかしてんじゃねえよ沙紀」

「ふぁわ…愁さん〜?」

「お前次昼前の最後なんだから頑張れよ」

「次〜ああああ?!そういえば次障害物競争でした!!!!」

「行ってこい」

「はいっ!愁さん見てて下さいね!」


私障害物競争でるんでしたぁ!

さっきので眠くなっていたので忘れてました。


小学生を思い出しますねえ……

さっきは網早抜け競争だったんで………。

はぁ…


「あ、さーちゃん」

「克くんっ」

「さーちゃんも障害物競争だったんだ」

「克くんもですね」


克くんはニッコリと笑い私の隣へと並んだ。


ん……………………?


お隣さんたら克君〜♪

わ〜なんて運命的〜♪


「よーい!!」


パンッ


「ゆぉぉぉっ?!」


最初の障害物はハードルですね

ひょいっと飛び越えた。

足だけは早いらしいので今は沙紀が一番である。

次は網。


ま、ま、またですか?!

網嫌いですっっっ!!


「網〜〜〜!!」

「大丈夫?」

「克くん〜(泣)網が髪に引っかかるんです〜」

「あ―………」


うっうっ………。

泣けてきますよぉぉっ!

長い髪切りましょうかねえ……


「はい」

「え?」

「髪これなら絡まないでしょ」


克くんは網を持ち上げてくれました。


ありがとうございますっっ!!


克くんのお陰で大嫌いな網から出ることが出来ました!


最後は…………え?

あれはぁ…


"跳び箱"・・・・・・・・?


「飛べませんっっ!」


跳び箱だけは練習してないんですよぉぉっ?!


どうしよう…どうしよう………


「沙紀!飛べ!」

「え?!愁さん?!」

「踏切板を思いっきり蹴るんだよ!!」

「克くん?!」


『飛べ!!!!!!!!』


私はキッと跳び箱を睨み付けて走り出した。


踏切板を蹴る…蹴る…!


「えいっ!!!!」


ビヨーン!!


「あ…れ?」


う・い・て・ま・す?!


「キャアアアア?!」


沙紀は跳び箱を飛んだのはいいものを飛び越え過ぎて地面に直行状態であった。

目を閉じた………。。。


ドスッ


鈍い音がして沙紀は閉じた瞳を開いた。

そこに映っていたのは誰かの腕

上を見るとそこにいたのは……


「よく頑張ったな…」

「しゅう…さん?」

「ったく可愛い顔怪我したらどうするんだ」

「///////」


愁さんにっっ『可愛い顔』って言われましたっ!

ポォっと頬が赤くなる。

沙紀は愁のことをずっと見つめていた。


「はい♪そこのお二人様先に進めないでしょ」

「あ、わりい」

「克くん」

「じゃあお前も行けよ」


愁さんは私を下ろすと客場まで戻っていった。

最後は真っ直ぐだから大丈夫ですね**


私は結局一位でゴールすることが出来ました!!


ありがとうございますっ


「え―では一時間お昼の時間を取りますので…」

「沙紀、屋上行こう」

「あ、はいっ!」

「僕らも行くよぉ」

「アスカ」

「てめ………はぁ…なんか鏡君の今日の笑顔は怒りにくい…」


珍しく夏樹くんは私をアスカと呼ぶ鏡さんを怒るのを止めたんです。

鏡さんは嬉しそうです。

なんだか私も幸せです!


屋上にて


「遅いわよ〜♪あ、人数分紅茶いれといて」

「かしこまりました」

「あの…」

「あ、さーちゃんは晴彦見るの初めてか」

「え?晴彦さん?」


私の方を見て一礼をした礼儀正しい男性を見て私も一礼をした


静さんはお金持ちさんなんですねえ…♪


「ではごゆっくりと」

「ありがとうございます」

「いえ」


その…晴彦さんは多分執事の様な人なんですね。


私が口を開けていると静さんが説明をし始めた。


「あのね〜彼は私の執事で名前は乃木晴彦23歳で…って聞いてる〜?」

「へ?あ、すいませんっ」

「何見てたのかし…」


静は沙紀の視線の先を見て

「あらそうね」と言いながら笑った

沙紀はずっと愁を見ていたのだ


「沙紀?どした?」


横顔…キレイ…


髪の毛…サラサラ…


何だか格好いい…


抱きつきたい…


♪♪♪♪♪♪♪♪♪


「沙紀…?」

「愁さん………」

「大丈夫か?」

「さっきはありがとうございましたっ」

「あ〜ああ」


空青いですね………。

それに比べたら愁さんはキレイでキレイです!

あう〜お腹すきました。

お弁当食べましょう!!


「手作り?」

「皆さんの分ありますよ♪」


そうなんですっ!!

私今朝は早起きして皆さんのお弁当も作ったんですよ!!

普通ですが…頑張りましたっ!!


「うまそうだな」

「はいっ」

「沙紀ちゃん上手だねえ!!」

「ありがとう!!」

「アスカありがとう」

「鏡さん……」


何だか妙に鏡さんの笑顔にキュンときますね。

メガネ外したら綺麗なんだろうなぁ………。

私が鏡さんと見つめ合っていると愁さんに止められた。


「メガネ外してみて下さいよ」


食事を始めて十分ほど経って落ち着いた私は再び鏡さんに聞いてみた。

私のお弁当は意外と美味しかったらしく大盛況でした。


みんなお茶を飲んで一休み中…


「あ―メガネねえ…」

「そういや〜鏡クン視力いいんじゃないの〜」

『え?!』


綺麗に夏樹以外全員の声が揃った。

鏡は

「………まあな」と軽く答えてた。


えええっ?!

鏡さんは視力いいんですか?!

それはないですよ―……………

悲しくなってきました。


「メガネ外してみて下さい」

「あ――――…」

「お願いしますっ!」


鏡さんは私に

「少しだけなら」と言って後ろを向きました。


楽しみです………★


「はい」

「それではありがた…」


『……ダレデスカアナタ…?』


今度は全員が口を揃えて鏡に指を指した。


そうなんです…………。

鏡さんがメガネを外すと美少年になったんです。

…………ダレデスカ?


「き…鏡さんは何処に…?」


「……ここ」


「おいっ!鏡がいなくなったぞ探せ!!」


「……ここにいる」


「鏡く―ん!!もう怒らないから出ておいで!」


「……おい」


「きょん〜♪本当にいないわねえ…」


「……無視?」


鏡さん〜帰ってきて下さいっ!

カムバックっっっ!!


鏡はメガネをかけた。

すると視線は一斉に鏡のもとへ


「お帰りなさい!!」

「どこいってたんだよ…心配かけんな…」

「もう〜」

「怪我してないかしら??」

「もう…いいです」


鏡さんは一人で拗ねていました

いや実は現実逃避してました。

本当に格好良かったですよ鏡さん。


ピンポンパンポン〜


『え〜後五分で午後の競技を始めますので…』


校長先生の声が屋上にも鳴り響いた。

私たちは既に片付けをしてあったので校庭に戻ることにしました


「鏡さん。格好良かったです」

「え?」

「笑ってる鏡さん素敵ですよ」

「ありがとう///」


鏡は嬉しそうに沙紀の頭をそっと撫でた。

それを見た愁が鏡にマジギレをしたのはまた次のお話………。


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