第十二話 運動会!!!!!!
今回は新キャラ登場です!!
昔の鏡と愁の出会いなども描いています!!
今日は快晴!!
そして運動会です!!
高校に入って初めての運動会なので楽しみです。
優勝目指したいです♪
学校には椅子がズラリと並び生徒が座っていた。
沙紀も席についた時はちまきを渡された。
沙紀のクラスはA組なので白色のはちまき。
みんな付けていた。
「沙紀。曲がってる」
「愁さん!」
後ろにいた愁が沙紀のはちまきを直した。
相変わらずの几帳面だ。
「アスカおはよう」
「鏡さんおはようございます」
「僕もいるよぉ〜」
「夏樹くん」
ヲタクの鏡とキャピキャピキャラの夏樹は元気だった。
「は―い集合〜♪」
担任の内田先生の大きな声で私たち1―Aは校庭の中心部に集まりました。
この学校は総勢500人ぐらいなのでたくさんいました…∞
(つまりだな500分の1の1が沙紀なのだ)
そういえば結構この学校良い人たちですねえ。
もっと乱暴な方々だと思っていたのですが……。
「ではまず最初に校長先生のお話です」
………高校に入ってもやはり校長先生のお話はあるんですね…
「…………皆さん精一杯頑張りましょう!」
あ…終わりましたね。
最初の競技何でしたっけ……?
今日は午前と午後に別れて運動会をやります。
競技は全て午前5個午後5個の計10個です。
小学生の時とほとんど同じですが競技の種類は時々異なります
クラスで色別に別れますが人数が少ないクラスに変えられる人もいるようです。
愁さんがそうなんです。愁さんは赤組なんです。
はぁ……。
淋しいです……。
「最初は徒競走だよ」
「鏡さん」
「沙紀ちゃん何番目〜?」
「私は…三番目ですよ」
「じゃあ僕の次だね〜頑張ろうね〜」
そう言って夏樹くんと鏡さんは徒競走の列に並びに行ってしまいました。
私も並ばなきゃです。
「さーちゃん気合い入ってるわね〜♪」
「静さん!!静さんは何番目ですか?!」
「私?四番目よ?」
「一緒じゃなかったですね…」
やっぱり今日は私運が無いです
悲しいなぁ〜ラララ〜
ラララ〜…はっ?!歌い出していました?!
すいませんすいません!
なんだかもう疲れてきましたよ………。
私は四番目ですから……もう並んどかなきゃいけないんですよねえ?
昨日までの練習を出し切らなきゃいけませんよねっ!!
そうです!!頑張ったんですから大丈夫です!!
ファイトです私!!
パァッン!!
耳に大きな銃声が響きました。
始まりましたねっっ!
白ぉぉっ!頑張れえ!
速いですね皆さん。私段々と不安になってきたんですけど…。
はぁ…………。
「次よ!さーちゃん?」
「あ…はいっ!」
「頑張ってね★」
「あい!」
そして遂に私の番……。
周りは男の方…。あれ?あれは鏡さん!!鏡さんも三番目なんですね!!
良かったです〜!!
目があった私はニッコリと笑いかけた。
鏡さんは照れながら
「頑張ろうね」と言っていた……。
昨日からおかしいですねえ鏡さん。ずっとニコニコしてます。
幸せそうです。
「よ―い……」
わわわわっ?!
え―っと愁さんの言葉を思い出すんです!!
『まずは深呼吸して前を見つめるんだ』
深呼吸…ふぅ―ひぃ―。
よしOKです!!
前を見つめる………。
パァッン!!
私はその音を聞いた途端走り出した。
隣にいた鏡さんたちがいないですが…もう前にいっちゃってるんですね。
自分は自分の走りをしなきゃいけません!
「ゴール…です…」
前を見るとテープが切られてなかった。
あらら…?もしや…?と思い後ろを見るとまだ男子が残っていたのだ。
私…もしかして一位…?
「何かすげえ!!さーちゃんはええ?!」
「あれは人間じゃなかったよ。うん」
「………アスカ速い」
「あの…手抜きまし…」
『抜いてない!!』
なるほど…。
私速かったんですね。
一位取っちゃいました!
空に向かって話しかけてる沙紀を見て全員が思ったこと。
「…………天然だ―」
「何か言いました?」
『言ってないよ』
「ハモってますね。」
なんて乙女な瞳をするんだい沙紀姫………。
今すぐ抱きしめたいけど愁さんに殴られる…。ああでも可愛い…。
乙女っっっ!
「あの………」
『はいっ』
「結構なハモりありがとうございますなんですが鏡さんにお話しが…」
『どうぞっ』
ちくしょう〜椎羅めぇ〜沙紀姫を〜っっ!
しかし沙紀姫と話してる椎羅の顔は幸せそうだ。ん―俺が思うにな椎羅は沙紀姫の事好きなんだと思うんだよね。いや多分だけどな。でも愁さんがいるしなぁ……。
俺"里内由也"。
俺の好きな事は人間観察なんだけどさ〜最近は沙紀姫が現れてみんな変わった気がする。
まぁ…女子が来たからだとも言えるかな。でも彼女は男嫌いだった。
"だった"の部分大事ね。
今はこうして俺らとも仲良くしてるだろ?
実はさ椎羅も前はこうだったんだわ。
俺らは中学の時からの仲だから良く知ってる。
アイツは一度も笑った事が無かったんだよな。
**********************
「椎羅鏡です。よろしく」
最初のイメージ"殻に閉じこもるタイプ"だと俺は確信。
二言で済ます人を見たことが無かったからな。
いっつも無口で何も興味ありませんのオーラ出してた人だし。
噂を聞くと超お金持ちの家らしい。
俺は興味本心で話しかけてみた
「椎羅クンおはよう」
「……」
「誰だって顔してるね…同じクラスの里内」
「……」
「何でわかんのって顔してるね…うん人間観察が得意で」
「……」
「ごめんね変な趣味で」
無言の人の顔を見るのは久々だ
てか人間観察得意だから喋んなくても分かる、それって結構スゴいだろ。
「……」
「え?何で話しかけるかって?だって話してみたいからさ」
「……」
「興味を持つななんて言わないでよ」
やっぱり驚いてる。
てかふさぎ込んでるね。
一人ぼっち……か。
「……僕は話す必要のない人とは話さないから」
「なるほどね―。じゃあ俺はどうなの?」
「……話してもいい」
何か素直だな…コイツ。
誰からも話しかけられないから自分から話しかけなかった訳ね
しかし…教室のみんなは俺と椎羅が話してんのを驚きびっくりしてるよ。
別におかしくないのに。
「……で、何?」
「友達になろうよ」
「……は?」
「友達!!一緒に遊んだりする大切な仲間に!!」
「……拒否」
「えええええっ?!」
拒否られた?!
う―意外と傷つくぞ―。
ちらりと椎羅を見ると椎羅は軽く嬉しそうに見えた。
っていうのか…笑ってないけどなこれは。
「いいよ」
「マジで?!イエーイ」
「そんなに喜ばなくても良いんじゃないか」
「……スイマセン」
「ほら授業、お前は僕に放棄させる気か?」
眼鏡の中から見える椎羅の顔が恐ろしい。
俺は静かに席についた。
なんか心がスッキリしている。
最後アイツが見せた嬉しそうな顔から分かる事。
それは
"ありがとう"だったからである
人間観察も良いことあるじゃん
まぁ…それから二年間俺らは仲良しだった。
そんなある日転校生がやってきた。
成績優秀、容姿端麗、と噂されていた奴がきた。
いつもの通りに人間観察をしようとした時だった。
そいつの顔を見た時世界が凍りつくかと思った。
「猪垣愁、関係ない奴と話す気はない」
自己紹介になってねえ!
しかもそいつの目ときたら前の椎羅だよ。
誰も寄せ付けないオーラを出していた。
第一印象"絶対に喧嘩に強い"だった。
これは………スゴいぞ。
俺は初めて見たそいつの顔に少々憧れを抱いた。
かっけ――――★
「おい、お前邪魔」
「あ?年上に向かってなに様だこらぁ」
「ふっ」
「なんだてめえ」
「"俺様"」
三年生に喧嘩売ってるよこの人
周りはシーンとなっていつの間にか二人舞台になっていた。
こえええええ?!
「野郎っ!!」
三年生が先に手を出してきた。
猪垣は避けもしない?!逃げろよバカ!!
その時だった。
隣にいた椎羅が小さく溜め息をついて立ち上がった。
「お前なにする気…?」
「本借りにいく」
「ばっ……」
俺の止めも聞かずアイツは歩いていった。
ボコボコにされるよ?!
「なんだおめえ?入ってくんなよ!!」
「あっちいってろ!」
「……邪魔なんですけど道の」
「あ?!てめえ!」
殴られるっっっ?!
パシッ
廊下にその音が響いた。
俺は全てを見ていた。
「邪魔なんですけど」
椎羅は…三年生の拳骨を素手で掴んでいた。
誰もが唖然とした。だってあの無言少年が三年生を止めたんだぜ
三年生は椎羅の顔を見て逃げていった。
現在…怒り中
「お前…名前は?」
「椎羅鏡」
「鏡か。お前強いな」
「それ程でも」
「ふぅん…おもしれえ奴だな」
何か雰囲気が………?
俺は教室から出て二人を見ていた。
友情…決定???????
「あの〜」
『何』
「お二方は〜」
『別に』
声ハモってるからっ!!
おぉい…(泣)
その猪垣と椎羅と俺はそれ以来仲良くなった。
猪垣には昔から友達の灰原っていう奴がいてそいつとも仲良くなった。
いつの間にか俺らは注目の的になっていた。
でも――――――――。
椎羅は笑った事は無かったのだ
**********************
「由也?」
「あ、ああ…。話終わったのか」
「うん…まあ」
「お前さ、昔から笑わなかったのにな」
「人間観察が趣味の人に言われたくないね」
「ははは」
鏡は…変わった。
笑うようになったし、本当に変わった。
―――きっと。
―――ずっと。
俺たちは仲間でいよう。
信頼し合える仲間で。
再び銃声の音が鳴り響いた。




