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ヒューマノイフォンの今後はどうなる?

(だってさ、だってさ、わからない。誰かと遊んだ覚えなんてないし! わたしなんて一人のまま……)

 泣きべそをかき出している怜香ちゃんのすぐ近くで男の子型携帯がトランプを広げる。どことなく何をしようとしているかわかった私は見守る事にした。

「……?」

 一緒に遊びたい一心の男の子型携帯がこのトランプ遊びをしようというジェスチャーで表現しようとしている。


「…………………………」

 その行動が気になったのか、怜香ちゃんがトランプを配るのが遅いとばかりにトランプを渡すよう請求している。

「~~っ、遅いわね! 貸してっ。神経衰弱とか地味ね!」

 私は夕乃さんと微笑みあって、あの2人仲良くなれそうですねと笑顔だけの会話(?)をした。



「怜香、結構遅い時間までお邪魔しちゃっていたわね。帰りましょ」

「え!?」

 せっかく仲良くなれそうなのに遊んでいるところを――という様子の怜香。

「ほら、また遊ぶ約束でもしたら?」

「なっ」

 本当はこれからも遊べたらなとは思っているが素直になれずにいた。


「べ……別に私は……」

 そんな彼女に近づいて、手を握った男の子型携帯が笑顔で「また遊びに来て」と誘う。

感極まったのか女の子は泣き出してしまった。

「!?」

 男の子型携帯は泣いた理由は何でとビックリしている。私と夕乃さんでなぐさめるくらいしか出来なかった。


 私の家の玄関先で靴を履いてお別れの挨拶をする2人。

「ありがとう、長居しちゃって悪かったわね」

「しっ、仕方ないからまた来てあげる!」

 どこかツンデレっぽい口調になっている怜香ちゃんを微笑ましそうに見つめて、私はまた遊びに来てくれるんなら歓迎するよと伝えた。

「いつでもおいでよ」

私の後ろに隠れて甘えている様子の男の子型携帯に怜香ちゃんが憎まれ口を叩いていく。

「ふんっだ。ドジで変なケータイ!」

 私は携帯としても優秀にしたい大切な子だよと怜香ちゃんに教える。


「ドジな面は濃いけど……労力を惜しまない私の大切な携帯なの」

「……ピッ」

「?」

 急に「ピッ」という機械音が聞こえたので怜香ちゃんが何、今の?という感じになっていた。

「ピーピーピーッ」

 タイマーを口で発しながら男の子型携帯が居間の方へ走り去っていった。

「……アラームにも労力を惜しまず?」

 怜香ちゃんに指摘された私は苦笑いを浮かべる。

「あは……はっ。今からワンちゃんの特番があるから……」

 自由奔放なちびっ子なんだなと夕乃さんが微笑ましそうに優しい表情を浮かべていた。


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